LOTUS78, BENETTON B189
© Motorhead Magazine
F1

CRAZY JAPAN! F1が箱根をゼンカイで駆け抜ける

日本発信の“最狂自動車映像作品”、その第二弾がついに公開!
Written by Red Bull Japan
読み終わるまで:3分公開日:
世界に誇るべき日本の自動車産業。ビッグメーカーが軒を連ね、販売台数1位を誇るブランドも有する日本の自動車シーンは世界一と表現しても過言ではない。しかし、世界から注目を集めるのは自動車メーカーだけではない。
環状族、湾岸最高速、ドリフト、街道レーサー、そしてそれらにまつわるカーカスタムシーン全般。ストリートを震源とするこれらの深遠なカーカルチャーこそが、今、世界中のカーフリークが熱狂する“クレイジー・ジャパン”だったりするのである。現代のマイケル・ジャクソンとも言うべき某大物ポップス歌手JBが、日本のとあるカービルダーのもとを訪れ愛車用に一台オーダーしていったという逸話すらある。
そして、2014年。世界を震撼させたのが『 MHヒルクライム』である(自動車専門誌『 モーターヘッド』主催)。箱根の峠道を合法的に封鎖し、現役のレーシングカーや、日本最高峰のチューニングカーなど、あらゆるジャンルのトップマシンをミックスして走らせたのである。まさにカオス、まさにクレイジー。これぞ新時代の日本のストリートカルチャー。日本の一冊の雑誌が発信源となったこの取り組みは世界のカーフリークを巻き込んだ一大ムーブメントとなり、その動画の再生回数は現在までに300万回を突破している。
2015年12月26日。その『MHヒルクライム』の第二弾が満を持してリリースされた。
今回、箱根の山を駆けるのは、2台のF1マシン(LOTUS 78、BENETTON B189)を含む総勢9台のマシンたち。伝説ともいえるおなじみのカラーリングに身を包んだF1がガソリンスタンドで給油を行ったかと思えば、1000馬力を誇る世界最高峰のチューニングカーが山道をゼンカイ走行する様子は、第一弾にも増してクレイジーで圧倒的だ。
イベントの仕掛け人であるモーターヘッド誌の高田興平編集長は、「日本の公道にも、欧米のような質の高いスピードイベントを定着させたい。このシンプルな想いだけで我々はMHヒルクライムを行っています。 “スピードと対峙する”ことは、イコール、“命に関わるリスクと対峙する”ことと同義です。MHヒルクライムはその部分と真剣に向き合ってきました」と、この『MHヒルクライム』の開催意義を語る。
日本のカーストリートカルチャーは、世界最高峰レベルにあるのは間違いない。けれども、まだ日本人自体がその価値に気がついていないし、またその価値を認めようともしていない。スピードは悪ではないし、“ストリートカルチャー=イリーガル”という端的な図式は時代遅れだ。『MHヒルクライム』のような新しい取り組みによって、日本のカーカルチャーの存在が、日本全国へ、そして全世界へとさらに広まっていくことを期待したい。
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