ミュージック
人気レーベルが集合 OUT OF DOTS 2013 -Following Gene-ration-
エレクトロニカやアンビエントなどの音源をリリースする人気ネットレーベル Bunkai-Kei records 主催のイベント OUT OF DOTS 2013 へ行ってきました。
Visuals Masato TSUTSUI
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10月14日（月・祝）、渋谷のWOMBで開催されたエレクトロニカやアンビエントなどの音源をリリースする人気ネットレーベル Bunkai-Kei records 主催のイベント OUT OF DOTS 2013 へ行ってきました。
秋葉原MOGRAから始まり、今年で4年目を迎える本イベント。今回のテーマは “Following Gene-ration” ということで、Go-qualiaやmergrim、Seiho、Emufuckaをはじめとする次世代をになうアーティスト、これから要注目のアーティストたちにスポットをあてていました。
特筆すべきは、トラックメーカーとVJによる音と映像のパフォーマンスが見られること。
また Bunkai-Kei records をはじめ、PROGRESSIVE FOrM や Maltine Records、Denryoku Label など、人気レーベルに所属するアーティストたちが、全国各地から集まっているという意味でも要注目なイベントです。
ビデオを見て頂くと熱気が伝わってくると思うのですが、とにかく新しい才能が集まったライブイベントです。（筆者撮影のため、音質がとても悪いですが良い音質で聴くと数百倍素晴らしいです。映像と雰囲気だけお楽しみください！）
ここでは30組の参加アーティストの中から、何人かのアーティストをピックアップしてご紹介したいと思います。
Music: Nyolfen / Visuals: kezzardrix
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昨年、PROGRESSIVE FOrM より「Pulse」、Denryoku Label より「Eclipse EP」をリリースし、Bunkai-Kei records × Intel Gridplayとのコラボレーション企画にも楽曲を提供した Nyolfen 氏。electronicaからピアノ曲などの幅広いジャンルをこなす Nyolfen 氏ならではの、心地よい音を響かせていました。
ビジュアルは関西在住のアーティスト/プログラマ kezzardrix 氏が、 Max/MSP/Jitter と openFrameworks を駆使したパフォーマンスを展開。今回は kezzardrix 氏のリクエストにこたえて、ネクタイ、帽子、眼鏡という3つのオブジェクトを中心に動かしていました。
音と映像がまさに一体となったパフォーマンスを展開していたのは、国内外のネットレーベルから音源をリリースしている hazcauch 氏と、立体的なビジュアルパフォーマンスで知られる Vokoi 氏。情報の流れと物理的な形に興味を持ち建築を学んだというVokoi 氏のロジックが、複雑で美しい動きを実現していました。
Music: hazcauch / Visuals: Vokoi
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４枚のアルバムをリリースし、自身も電子音楽レーベル「moph records」を主宰する mergrim 氏 は、打楽器奏者の Kazuya Matsumoto 氏 と共演。VJの Masato TSUTSUI 氏との同期もばっちりで、音と映像の連打に、ほとんどトランス状態に。ラップトップとドラムセットでここまでダイナミックなステージができるということに驚きました。
Music: mergrim
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Drums: Kazuya Matsumoto
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当日はメインフロアだけではなく、ラウンジと4Fフロアでもライブが行われていました。
上のフロアに上がり、Metome 氏のファンキーなDJが盛り上がっているのを見た時は、このイベントの懐の深さを感じた瞬間！ソウルフルな感じとデジタル感が溶け合い、フロア中が熱気に包まれていました。
つづく mus.hiba 氏、PARKGOLF 氏のライブもホットな展開に。
特に1990年生まれ、北海道在住という PARKGOLF 氏は、一度見たら忘れられない個性派ビートメイカー！
ちょっとひねりのきいたポップでハッピーな DJ の楽しさは、ライブならでは。今年の7月に Maltine Records よりEP「CAT WALK」をリリースしたばかりだそうです。
Music: PARKGOLF
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その頃、1Fでは Emufucka 氏 & Shunsuke Sugiyama 氏によるライブも面白いことになっていたので、どっちも見たいという状態に・・！
東京を本拠地に活動するプロデューサー、Emufucka 氏は、今年の Red Bull Music Academy の参加者。ニューヨークで開催された「The Do-Over」やウラジオストクで開催された国際音楽フェス「Vladivostok Rocks 2013」などにも参加し、世界各地で活動展開しているという骨太プロデューサーです。
Music: Emufucka / Visuals: Shunsuke Sugiyama
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Visuals: Shunsuke Sugiyama
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対するVJ、スケブリ｜Shunsuke Sugiyama 氏は、ビデオから出力した映像を使った VIDEO BOY名義での活動が知られていますが、今回は少し真面目な Vj ということで、Shunsuke Sugiyama 名義での参加。グリッジがきいた、アブストラクトな VJ を披露していました。
さらに、Red Bull Music Academy 卒業生の Emufucka 氏にちなみ、赤い牛（ Red Bull ）を映したシーンまで登場。二人の個性がぶつかり合い、凄くおもしろくて格好いいという出色のセッションでした。
ひきつづきテンションが上がるメインフロア。Seiho 氏は、プロフィールを拝見すると “DJ、VJ と音楽や映像など媒体の垣根を越え表現をし続けるマルチアーティスト”、“天才的な楽曲センスでHip Hopからポスト・ダブステップ、チル、音響系等あらゆるビートを駆使”・・となかなか創造しがたい感じだったのですが、ライブを見て納得。飛び抜けて不可分な才能のアーティストでした。
Music: Seiho / Visuals: TAKCOM
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ビジュアルはモーショングラフィックスをあやつる大御所VJ、TAKCOM 氏。二人のカラフルな世界観が融合し、会場のテンションは最高潮に！
Visuals: TAKCOM
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最後は、Bunkai-Kei records を主催する二人によるステージ。
音楽は、アニメ・ゲームなどの文化を分解、再構築し新たなエレクトロニック・ミュージックの可能性に迫るGo-qualia 氏、映像は flapper3 メンバーであり、OUT OF DOTS のオーガナイザーでもある Naohiro Yako 氏が担当。自然環境や宇宙を感じさせる世界観は、まさに壮大なエレクトロニカ／アンビエントミュージックという感じでした。
Music: Go-qualia / Visuals: Naohiro Yako
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Music: Go-qualia
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Visuals: Naohiro Yako
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途中から沸々とラップトップをメインに据えたパフォーマンスでこんなにダイナミックなライブができるなんて凄い・・と思っていたのですが、最後の最後で本当にネットやラップトップミュージックといったイメージをくつがえされました。ネットレーベルも普通のレーベルも関係なく、音楽ってやっぱり凄いと痛感。
でも音楽をつくる環境が不安定な今、ネットレーベルやこうしたライブの場があり、いい音楽と人が集まる場がちゃんとあるということは素晴らしいと思いました。
今後の展開も楽しみなイベントです。今回見逃してしまったという方も、レーベルサイト等からアーティストや音源をチェックしてみてください！
OUT OF DOTS 2013 -Following Gene-ration-
日時：2013年10月14月（月・祝）
開催地：渋谷WOMB
住所：東京都渋谷区円山町2-16 1F
Artists
MAIN FLOOR
MUSIC ;
Go-qualia
mergrim x kazuya matsumoto
Seiho
DUB-Russell
Emufucka
Saitone
Calla Soiled
Nyolfen
hazcauch
疋田哲也+NIL
QUREA
VISUALS ;
Masato TSUTSUI
TAKCOM
Yousuke Fuyama
fermata
Taiyo Yamamoto
Vokoi
Shunsuke Sugiyama
kezzardrix
Naohiro Yako
FORCE FLOOR
MUSIC ;
Quarta330
PARKGOLF
Q/Ghost
Metome
Paradrags
Hypo77
OKLobby
Eadonmm
mus.hiba
Ryuuta Takaki
LOUNGE FLOOR
MUSIC ;
Madegg
Notuv
lycoriscoris
phasma
Kawakami Kohei
Ninja Drinks Wine
Smany
The Wedding Mistakes (Miii + LASTorder)
yokotsuka yuuya
Qrion
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宮越 裕生（Yu Miyakoshi）
ライター。執筆範囲はメディアアート、ファインアート、写真、旅、猫。大学時代に絵画を勉強し、近ごろ境界領域の表現可能性、メディアアートと写真に出会いまた新たにアートに目覚める。CBCNET、HITSPAPER、greenzなどのHPを中心に執筆しています。今ここを伝える文体を研究中。
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