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『リーグ・オブ・レジェンド』:Worlds 2023 ハイライト 10選
T1の優勝で幕を閉じた『LoL』のシーズンフィナーレは今年も素晴らしい瞬間がいくつも確認できた。League of Legends World Championship 2023のハイライトをピックアップ!
© Colin Young-Wolff/Riot Games
League of Legends World Championship(通称:Worlds)にはアジア、ヨーロッパ、アメリカ大陸の『リーグ・オブ・レジェンド』最強チームが集う。
このインターナショナルトーナメントは、“サモナーズ・カップ” 獲得を目指して競い合うワールドクラスのeスポーツプレイヤーたちのプレイを見ようとする数百万人の観客を世界中から毎年集めている。
Worlds 2023は韓国で開催され、グランドファイナルはソウルに位置する野球場、高尺スカイドームで行われた。
そのグランドファイナルは、所属する韓国が世界に誇るレジェンドプレイヤーLee “Faker” Sang-hyeokが率いるT1が中国のWeibo Gamingと対戦し、2016年以来の優勝を手にした。
Fakerは母国開催Worlds初出場を優勝で終え、怪我とそこからの復帰を含むいくつかのアップダウンを経験していたシーズンを最高の形で締め括った。
スイス式が新たに採用されたメインイベント以降のWorlds 2023のハイライトを振り返っていこう。
01
T1がTeam Liquidに完勝
Worlds 2023からこれまでのグループステージに替わってスイスステージが採用され、ラウンド1以降は勝率によって次の対戦相手が決められていった(3勝でノックアウトステージ進出)。
そして、韓国ファンがWolrdsでプレイするT1を初めて見る機会となったこのステージで、T1は初戦のTeam Liquid戦を完勝した。Faker率いるT1は、アーリーゲームこそ驚くほど強力なパフォーマンスを披露したTeam Liquidに苦労したが、チームファイトでLee “Gumayusi” Min-Hyeongがダブルキルをマークして流れを引き寄せた。
02
スイスで消えた強豪
この対戦でT1はCloud9を圧倒。6,000ゴールドのリードを奪ったT1はスイスステージ最短の22分25秒でこの対戦を終えた。合計3敗を喫したCloud9はスイスステージを突破できず、ここで敗退となった。
League of Legends European Championshipの優勝チームG2 Esportsもスイスステージで涙を呑んだ。特に厳しかったのはNRG戦で、《ジャーヴァンIV》をピックしたJuan Arturo “Contractz” Garciaが素晴らしいクオリティを見せてG2を圧倒した。
しかし、G2も見せ場がなかったわけではなく、BLG戦のYaGaoとの1v1ではRasmus “Caps” Wintherが《ニーコ》で美しいプレイを披露した。
03
LPLのダークホース
Fnatic、Cloud9、KT Rolsterに勝利してスイスステージ突破を決めた中国のLNG Esportsが一躍ダークホースとなった。Lee “Scout” Ye-chanとChen “GALA” Weiのコンビはアンストッパブルで、KT Rolster戦ではジャングルでの見事なチームファイトで対戦相手を圧倒した。
スイスステージ結果
最終的にスイスステージでは中国のJD Gamingと韓国のGen.G.が同率首位に立った。Gen.G.がGAM Esports、T1、G2 Esports相手にほぼ無傷の3連勝を飾った一方、JD GamingもBDS、Bilibili Gaming、LNGに勝利し、揃ってクォーターファイナルへ駒を進めた。
04
ノックアウトステージ
スイスラウンドの上位8チームが決まったあとは、フォーマットがBO5に変更されてノックアウトステージがスタートした。クォーターファイナルではGen.G.、NRG、KT Roster、LNGが敗れ、Bilibili Gaming、Weibo Gaming、JD Gaming、T1がセミファイナルへ駒を進めた。
05
TheShyの活躍
Weibo GamingとBilibili Gamingが対戦したセミファイナルでは、Luo “ON” Wen-JunとZeng “Yagao” QiからダブルキルをマークしたKang “TheShy” Seung-lokのスタイリッシュなプレイもあり、Weibo Gamingが中国リーグのライバルとの激戦で流れを掴んだ。
ゲーム5までシーソーゲームが続いたが、最後はミッドレーンでのチームファイトを制したWeibo Gamingがグランドファイナル進出を決めた。
06
強いT1
2023シーズン途中のMid-Season Invitational(MSI)でJD Gamingに苦杯をなめていたT1は、強い気持ちとともにセミファイナルでの再戦に臨んだ。そしてT1はオフメタのピックでJD Gamingを混乱させてゲーム1を圧勝。しかしゲーム2は、接戦になりつつも後半のスケーリングに賭けていたJD Gamingが取り返した。
続くゲーム3は互角の勝負となったが、Fakerが素晴らしいUltフラッシュを披露してT1が勝利。リードを奪ったT1は勢いに乗ると、ゲーム4をわずか31分で終わらせてグランドファイナルへ進出した。尚、この対戦でのチームファイトでの戦略的なUltが印象的だったMin-seok “Keria” RyuがMVPを獲得した。
07
グランドファイナル
グランドファイナルを迎えるにあたり、ファンたちはT1が4回目のタイトルを獲得するのか、それともWeibo Gamingが初優勝を飾るのかを見届けようと大いに盛り上がった。グランドファイナルはソウルの高尺スカイドームで開催され、オンライン視聴者数は史上最多の600万人超となった。
オープニングセレモニーで興奮は最高潮に達した。ファンとプレイヤーたちは数週間をかけて開催されてきた世界一決定戦の結果を首を長くして待っていたからだ。
対戦が始まるとT1がいつも通りのプレイを展開し、ゲーム1ではChoi “Zeus” Woo-jeがオフメタの《ヨネ》をピック。一方、Weibo GamingはKang “TheShy” Seung-lokが《エイトロックス》をピックし、ボットレーンに《セナ》と《タム・ケンチ》を配置した。
08
Keriaの活躍
ゲーム1は18分のチームファイトまで互角だったが、Ryu “Keria” Min-seokが《敵対的買収》を発動させてFakerとZeusにプッシュとキルのチャンスを与えるとT1が流れを掴んだ。バロンを奪ったT1は十分なリードを築くと、2体目のバロンも奪って28分で勝利を手にした。
09
オフメタが当たったT1
ゲーム2は《ドレイヴン》、《ノクターン》、《グウェン》をピックしてWeibo Gamingを驚かせたT1がさらに強さを発揮した。ゲーム2でのT1は非常に効率的でWeibo Gamingの全プレイヤーをまるで外科医のような精度でキルしていくと、すぐに勝利確定までスケーリング。あっという間にタイトルに王手をかけた。
10
Fakerのターン
ゲーム3でWeibo Gamingは変化をつけるべく《アジール》、《バード》、《ケネン》をピック。このフレッシュなロースターはアーリーゲームで功を奏し、Weibo Gamingはキル数でT1に並ぶことに成功した。
しかし、最後は “魔王” の力の前にひれ伏すしかなかった。《アカリ》をピックしたFakerはトリプルキルのビッグプレイを披露してチームをスノーボールへ導くと、25分でゲームを終わらせた。
この素晴らしいフィニッシュによって、Worlds出場8回を誇るレジェンドは遂に母国開催でのWorlds優勝を手にした。この勝利はT1にとっても大きなものとなり、彼らは通算4回目のWorlds制覇を達成した。また、MVPもZeusが獲得した。
こうして、『リーグ・オブ・レジェンド』世界最強とまでは言わずとも世界最強クラスには確実に含まれるT1は、その勝利と成功の歴史に新たな1ページを書き加えた。
『リーグ・オブ・レジェンド』の2023シーズンはWorldsで終わったが、T1を含むワールドクラスのチームたちが12月の【Red Bull League of Its Own】で再びトップレベルのプレイを披露する。ドイツ・ベルリンのVelodromで開催されるこのユニークなトーナメントでは、T1がヨーロッパのトップチームたちを相手にする予定で、12月9日にTwitchとYouTubeで配信される。
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