七彩山(中国)
© Melinda Chan/Getty Images
探検

世にも奇妙な山 ベスト10

世界各地に存在する奇妙な山を紹介する。
Written by Josh Gale
読み終わるまで:4分Published on
張家界国家森林公園(中国)

張家界国家森林公園(中国)

© William Yu Photography/Getty Images

「見事な山」のランキングは標高順に並べる場合が多い。しかし、山は高さだけではない。山にはあらゆる形と大きさがある。そして、実際に人目を惹き、訪れる価値があると思える山は非常に奇妙な形をしていることが多い。
パタゴニアの氷に覆われた山から中国の剥き出しの山まで、今回は世界で最も奇妙な形をした、そして奇妙に彩られた山を紹介する。

1:張家界国家森林公園(中国)

中国の張家界国家森林公園内にあるこの石英質砂岩の塔を見たことがある人も多いだろう。以前は南天一柱と呼ばれていたここは、映画『アバター』のモデルになったと言われていることから、最近正式にアバターハレルヤ山と改名された。
バリハイ山(モーレア島)

バリハイ山(モーレア島)

© Richard Goerg/Getty Images

2:バリハイ山(モーレア島)

フランス領ポリネシア、ソシエテ諸島のひとつであるモーレア島は太平洋屈指の美しさを誇る島として知られている。標高761mのこの山(別名:モウアロア)は島内最高峰ではないが、最も美しい山だ。
七彩山(中国)

七彩山(中国)

© Melinda Chan/Getty Images

3:七彩山(中国)

色鮮やかな七彩山はまるでアートのようだ。張掖丹霞地質公園に位置するこの山の奇妙な色彩は砂岩と鉱物が2400万年以上前に堆積して生まれた。
デビルスタワー(ワイオミング州)

デビルスタワー(ワイオミング州)

© Kennan Harvey/Aurora Photos

4:デビルスタワー(ワイオミング州)

ワイオミング州ベアロッジ内に位置するデビルスタワーの高さはわずか386mだが、米国初のナショナル・モニュメントに指定された。スティーブン・スピルバーグ監督の映画『未知との遭遇』で宇宙船が降りる場所として知られており、現在も多くの観光客が訪れている。
妖精の煙突(トルコ・カッパドキア)

妖精の煙突(トルコ・カッパドキア)

© Julien Garcia/Getty Images

5:妖精の煙突(トルコ・カッパドキア)

このどれかひとつの最上部に登ってみたいと思っても、ちょっとおかしなことを想像しているならば止めた方が良いだろう。トルコ・カッパドキアにあるこの煙突は火山の爆発によって生まれた溶岩流が生み出したもので、数世紀前にこの地に住んでいた僧侶たちが中をくり抜いて住居に変えた。尚、最上部に住んでいた僧侶もひとりいた。
キナバル山のセント・ジョン・ピーク(マレーシア)

キナバル山のセント・ジョン・ピーク(マレーシア)

© Nora Carol Photography/Getty Images

6:キナバル山(マレーシア)

標高4092mのキナバル山はその急傾斜が有名で、世界で20番目に美しい山と評価されている。マレーシア・ボルネオ島のキナバル国立公園内に位置するこの山と周辺には、オランウータンが数多く生息しており、また最も多様な動植物が生息する地域としても知られている。
The Bungle Bungle Range in Purnululu National Park, Australia

Bungle Bungle Range, Australia

© Cultura RM/Art Wolfe Stock/Getty Images

7:バングル・バングル(オーストラリア)

巨大な蜂の巣のようなルックスのこのドーム状のタワーは非常にもろく、登山は厳しく禁止されている。パーヌルル国立公園に位置するこのタワーは2万年以上に渡りアボリジニが生活していたことでも知られている。
セロ・トーレの西壁

セロ・トーレの西壁

© Rolando Garibotti/Aurora Photos

8:セロ・トーレ(パタゴニア)

急傾斜とその秘境感から 難易度の高い山として知られる標高3128mのセロ・トーレは、デビッド・ラマのような選ばれたトップクライマー・アルピニストだけが挑める山だ。ここでは最高レベルのロック/アイスクライミングのスキルが求められるが、その中でも特に難関と言われるのが、氷に覆われた頂上付近だ。パタゴニア特有の強風によって生み出された頂上部の巨大な霧氷は登頂を更に難しくしている。
美しい氷山 ベスト10 は こちら
オテマヌ山(ボラボラ島)

オテマヌ山(ボラボラ島)

© Garry Black/Getty Images

9:オテマヌ山(ボラボラ島)

標高727mのオテマヌ山の頂上からは、美しいボラボラ島の礁湖と珊瑚礁が見下ろせる。しかし、この山のもろく壊れやすい溶岩を登るのは非常に危険で、現在は登頂不可能となっている。しかし、山の肩からその美しい眺めを楽しむことができる。オテマヌ山と隣接するパイア山は、現在は死火山となっている中央部の火山の噴火によって生み出された。
チョコレート・ヒルズ(フィリピン)

チョコレート・ヒルズ(フィリピン)

© Per-Andre Hoffmann/Aurora Photos

10:チョコレート・ヒルズ(フィリピン)

フィリピンのボホール島の約50㎢のエリアには1260個のチョコレートヒルが並んでいる。乾季に草が茶色く枯れるために「チョコレート」と呼ばれるようになったこの一帯は、まるでキスチョコを並べたように見える。最も高い丘の標高は120mとなっている。