ニュージーランドのパイオニア・ハットのトイレ
© Grant Dixon/Getty Images
探検

世界で最もワイルドなトイレ ベスト8

崖の上に立つトイレから砂漠の真ん中に置かれたトイレまで、世界各地のワイルドなトイレを紹介する。
Written by Alison Mann
読み終わるまで:4分Published on
旅行だからと言って、設備が整った高級ホテルに泊まる必要はない。今回は美しい景観が楽しめる世界各地のワイルドなトイレを紹介する。自分の意志に関わらず、思わず催してしまう時は誰にでもある。このような場所に慣れておくのも良いだろう。
『美しい渓谷 ベスト10』は こちら

スイス推しのトイレ

セガンティーニ・ヒュッテのトイレ

セガンティーニ・ヒュッテのトイレ

© Hans Georg Eiben/Getty Images

場所:セガンティーニ・ヒュッテ(スイス)
景観:8
辺境度:5
このスイスカラーに塗られたトイレは、サンモリッツのムオタス・ムライユのセガンティーニ・ヒュッテ(山小屋)の前に置かれている。このトイレからはエンガディン地方とベルニナ・アルプスが見下ろせるため、美しい景色が楽しめる。セガンティーニ・ヒュッテは、この一帯を愛し、ここで一生を終えた画家ジョバンニ・セガンティーニにちなんで名付けられたものだが、別にこのトイレで彼が命を落とした訳ではない。

究「極」のトイレ

場所:南極
景観:8
辺境度:9
写真はWalking with the Wounded Challengeに参加したスウェーデン人俳優アレクサンダー・スカルスガルドが南極到達後にトイレで読書しながら用を足した時の1枚。負傷兵のための募金を目的として立ち上げられたこのプロジェクトに、スカルスガルドは米国のTeam Noom Coachのメンバーとして参加した。

アイスランドの火山のトイレ

アイスランドの力を利用したトイレ

アイスランドの力を利用したトイレ

© Dennis Fischer Photography / Getty Images

場所:クラプラ(アイスランド)
景観:7
辺境度:6
このユニークなトイレとシャワーは、アイスランド・ミーヴァトン湖付近のクラプラ火山の地熱温泉を利用している。限りなくプライバシーゼロではあるが、火山活動によって生まれた周囲の美しい景観が楽しめる。

ニュージーランドの崖の上のトイレ

ニュージーランドのパイオニア・ハットのトイレ

ニュージーランドのパイオニア・ハットのトイレ

© Grant Dixon/Getty Images

場所:フォックス氷河上流(ニュージーランド)
景観:9
辺境度:6
このトイレはニュージーランドのウェストランド・タイ・ポウティニ国立公園のパイオニア・ハット(山小屋)のすぐ外にあり、ニュージーランドで2番目に高いタスマン山の登頂など、この小屋の周囲の自然に挑戦するアルピニストたちの助けとなっている。

シベリアの崖の上のトイレ

カラ・チュレックのトイレ

カラ・チュレックのトイレ

© Siberian Times

場所:アルタイ山脈(シベリア)
景観:7
辺境度:10
この不安定な状態のトイレは世界で最もぶっ飛んだトイレと言える。シベリア・アルタイ山脈のカラ・チュレック(Kara-Tyurek)気象観測所で働いている勇気ある職員たちが利用するこのトイレは、標高2600mの崖の上に置かれているため、高所恐怖症の人には無理だろう。

プライバシーゼロのトイレ

カスケード山脈のトイレ

カスケード山脈のトイレ

© Tim Gallivan/Getty Images

場所:カスケード山脈・エンチャントメント(ワシントン州)
景観:9
辺境度:6
カスケード山脈内にあるこの素朴なトイレにプライバシーを求めてはいけないが、その代わりに美しい山脈の風景を提供してくれる。このトイレは切り立った山頂や滝、そして緑に覆われた渓谷などを擁する国立公園の中にある。

砂漠のトイレ

モハビ砂漠のトイレ

モハビ砂漠のトイレ

© Peter Bohler/Getty Images

場所:モハビ国立保護区(カリフォルニア州)
景観:7
辺境度:6
オレンジ色が鮮やかなこの風変わりなトイレは、ジョシュア・ツリー国立公園内、モハビ砂漠に置かれているため、用を足したくて必死の人には蜃気楼のように見えるかも知れない。6224㎢の広さを誇る公園に置かれているため、風に吹かれる砂丘や広大な砂漠と共に、孤独な気分も味わうことになる。

ツンドラ地帯のトイレ

極寒のトイレ

極寒のトイレ

© Amos Chapple

場所:ロシア
景観:7
辺境度:10
ロシア・オイミャコンは世界で最も寒い場所として知られている。ここでの生活は楽ではないが、寒さに耐えられるのであれば、素晴らしい景色を楽しむことができる。このトイレはオイミャコンのすぐ外側に位置するツンドラ地帯に置かれているが、この一帯は極寒の気候が原因で配管工事が行えないことから、トイレの大半が「基本」的なものになっている。