スノーボード
プロスノーボーダーが実践する 体幹から下半身の【筋力トレーニング】
【トレーニング編】プロスノーボーダーの大塚 健（おおつか・たける）が世界の最前線で戦うために行うカラダ作りのこだわりを伝授。トップアスリートを目指す方はもちろん、普段の我々が使えるヒントやアドバイスもこぼれ落ちています!
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ーー 大塚 健さんが練習以外にパーフォーマンスを維持するために行われている『トレーニング』について教えてください。
大塚 健（以下、健）「スノーボードでメインとなるのは体幹と腹筋、あとは体の使い方だったりするので、その筋トレをやっています」
ーー 筋トレは毎日行っているんですか？
健「いえ、そこまでガッツリ筋トレしているわけではないです。やっぱりカラダを回したりと動きやすい体型でいなくてはならないので、上半身に筋肉がつき過ぎないようにしているんですよ。ジャンプや技のトレーニングと、ジムに行くようなトレーニングは週ごとに分けて行っていますね」
ーー トレーニング内容はどのように決めていくんでしょうか？
健「トレーナーとどんな動きが必要かということを話し合ったうえで、必要な部位を鍛えていっていますね。その中には『これはやりたくないなぁ……』っていうトレーニングもあるんですけど（笑）」
大塚 健流! プロのカラダのつくりかた。
© Hikaru Funyu
ーー その嫌だな～っていうのはどういうトレーニングですか？
健「上半身の筋力を増強するためのきついトレーニングですね。体幹が重要とは言え、ちょっとは付けておかなくちゃいけないんですけど、トレーニングメニューに入ってると、『ああ、これやるのか……』ってなります（笑）」
ーー 上半身トレと言うと、ベンチプレスとかですか？
健「そうです、もうベンチは拒絶しました（笑）。プッシュアップとかベンチプレスをやっていくうちに上半身のトレーニングが嫌いになっちゃったんですよ。変にカラダがデカくなるし、動きづらくなって。例えば、ジャンプするときはカラダをめっちゃ開いて振らなくちゃいけないんですけど、カラダが詰まっている感覚があって振れないっていうのがあるから」
大塚 健流! プロのカラダのつくりかた。
© Hikaru Funyu
ーー そういう場合もあるんですね。筋肉が付いていればいい、というものでもないという。
健「はい。胸筋とか、カラダの見た目がカッコよくなるんで、スノーボードをしなくなったら鍛えるかもしれません（笑）」
ーー では、体幹と腹筋のトレーニングが、ほぼメインになっているということになりますか？
健「そうですね。腹筋のトレーニングもめっちゃきついけど、けっこう好きです。トレーニングチューブを使ってクランチやウッドチョップしたり。TRXサスペンショントレーニングっていうのがあるんですけど、全部体幹系ですね。腹筋から足まで効きます」
TRX
© Dereck Hard
ーー 何かすぐに実践できるような体幹・腹筋のトレーニング方法はありますか？
健「自宅でやるなら、自重だけではなく何かしらの道具がほしいところです。例えばシットアップをやるときに、足に重りをつけて上げ下げするだけでも効果的だと思います。レッドブル1ケースを足にくくりつけてやったら、絶対に効きますよ!」
ーー あはは!
健「まぁ、レッドブル1ケースは普通の人には重すぎると思うので、何か足に取り付けやすいものをつけて毎日やっていれば、かなり下腹部に効いて体幹が鍛えられると思います」
ーー 他に何か自宅トレーニング用に持っている機材でおすすめのものはありますか？
健「長いバンドが4種類くらい入って1セットになっているトレーニングバンドがあって、膝に巻きつけたり、足に巻き付けて体幹を鍛えるものがあるんですけど、下半身のトレーニングにはぴったりですよ。さっきお話ししたTRXサスペンショントレーニングの一環でもあるんですけど、柔軟性が鍛えられると思います。あとはスクワットですね。ダンベルとか重りを持ってやると、足腰が鍛えられるし、下半身に筋肉が付くと全身の代謝が良くなるので、ダイエットで鍛えたい人にもオススメです。でも、大きな見せるための筋肉をつけたい人は、重たいダンベルを使って僕が苦手なベンチプレスとか（笑）。やっぱり、高重量を扱うトレーニングがいいでしょうね」
レジスタンスバンドを使ったプルアップ
© Red Bull UK
ーー 体幹を鍛える際の参考にさせていただきます!
健「あ、腹筋をバキバキにしたい人用のオススメトレーニング、今思い出しました!」
ーー おっ、教えてください!
健「バク宙ですね。バク宙を6回ぐらい連続でやると腹筋全体にめっちゃ効きます! これは最近始めたサーフィンでビーチに行くようになってから覚えました」
ーー バク宙は普通の人には無理ですねぇ。頭から落ちて首を痛めそうです!（笑）。
（了）
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