『リーグ・オブ・レジェンド』は5人対5人が通常の対戦フォーマットだが、1人対1人の局面がしばしば生み出される。この局面では他のロールが関わってこないため、プレイヤーの純粋なレーニング&メカニカルスキルが問われることになる。
そのため、『リーグ・オブ・レジェンド』のプロプレイヤーの中に世界最強クラスの1v1プレイヤーが含まれているのは至極当然の話だ。彼らをプロの中のプロと呼んでも良いだろう。
そのようなプレイヤーの中からピックアップして今回紹介する4人はそれぞれユニークなプレイスタイルを備えている。すでにトーナメントシーンから引退しているプレイヤーもいるが、プレイは伝説として扱われているため、検索すればすぐに動画が見つかるはずだ。
01
Faker(T1)
当然ながら、LCKのT1に所属するLee “Faker” Sang-Hyeokがこのリストのトップバッターだ。『リーグ・オブ・レジェンド』を熱心にフォローしていない人でも、“大魔王” として知られる彼の名前だけは知っているはずだ。
Worldsを複数回制しているFakerは、『リーグ・オブ・レジェンド』のGOAT(Greatest of All Time)だ。非常に優れた才能とハードワークがとみに有名なFakerは、その独特のマインドセットによって唯一無二のプレイヤーとして崇められている。
かつて、Fakerのチームメイトたちは「Fakerならどのチャンピオンでもミッドレーンを支配できる」と評価していた。実際、2015年にFakerはCJ Entus戦で《マスター・イー》をピックして勝利している。また、《レク=サイ》のワントリックポニーや《アニー》使いのプレイヤーでも、参考になるFakerのプレイ動画を見つけられるだろう。
自分がメインに据えているチャンピオンがFakerによってどのようにプレイされているのかを確認すれば、特定のマッチアップでのプレイ方法やトレードでの判断についての知識を多く得られるはずだ。
02
Caps(G2)
G2に所属するRasmus “Caps” WintherはWorlds 2021の出場権を逃したが、彼がトップミッドレーナーのひとりであることに変わりはない。
かつて、Capsを “Baby Faker” と呼ぶファンがいたが、現在の彼はそのニックネームを完全に超えた存在に成長しており、そのスキルはFakerとほぼ同レベルに達している。これまでにWorldsに2回出場している他、2019シーズンにはMSIも制しているCapsは、西側ナンバーワンプレイヤーのひとりに数えられている。
Fakerと同じく、Capsも様々なチャンピオンを使い分けられる才能の持ち主で、アサシンからメイジまでをミッドレーンで起用できる。ウェーブの対応方法やレーンのポジショニングが今ひとつ理解できないという人は、今シーズンのLECでの彼のプレイを必ずチェックしておきたい。
Capsはフリーズとプッシュのタイミングを完全に理解しているだけではなく、自分の狙っている位置にクリープを持っていくこともできるため、不利なマッチアップでもCSで大きなアドバンテージを得られている。
03
Uzi
Jian “Uzi” Zihaoは『リーグ・オブ・レジェンド』史上最強のメカニカルスキルを持つADCのひとりだ。Uzi は2020シーズン限りでトーナメントシーンから引退したが、MSIとLPLを制覇した経験を持つ彼のレガシーは永遠に遺るだろう。
Uziはあまりにも優秀だったため、キャリアの大半を過ごしたRoyal Never Give UP(RNG)は彼を中心にしたチームとプレイスタイルを用意し続けた。RNGは、《ヴェイン》や《トゥイッチ》のUziを育てて、後半にキャリーさせる戦術でトップチーム相手に勝利を収めようとしていた。
Uziのプレイをチェックすれば、世界最高クラスのADCと評価されていた彼の判断力の素晴らしさはもちろん、レーンでのポジショニングの上手さなどの細かいメカニカルも学べるだろう。ADCでプレイしたいと思っている人は、Uziの動画を必ずチェックしたい。最近のUziはストリーマーとして活躍中で、配信内でLPLに所属するメカニカル自慢のプレイヤーたちとの対戦を続けている。
04
Perkz(Cloud9)
Cloud9に所属するLuka “Perkz” Perkovićは、西側最強プレイヤーのひとりに数えられている。非常に高いメカニカルスキルが必要になるADCとミッドレーナーの両ロールでヨーロッパを席巻してきたPerkzは、完全に異なる複数のロールで完全に異なる複数のチャンピオンをプレイできる非凡な才能が注目を集めている。
Perkzをワールドクラスのプレイヤーにしている理由は、冷静沈着な性格だ。Perkzは今回紹介している他のプレイヤーより派手さはないかもしれないが、落ち着いたプレイを続け、ここぞのタイミングでクラッチできる才能は、他のプレイヤーたちの派手な1プレイと同じ価値がある。追い込まれても、Perkzなら必ずキャリーしてくれる。
Cloud9(または前所属チームOG)が押し込まれている対戦をチェックすれば、Perkzが僅かなアドバンテージを見逃さずにミラクルな逆転を演出している姿が確認できるはずだ。『LoL』の対戦で冷静を維持するのは難しく、後半はさらに難しくなるが、Perkzのプレイをチェックすれば、維持するためのヒントが見つかるはずだ。
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