『FIFA』シリーズは常にメタが変化するため、スーパースターチームを作り上げようとしたり、FUTチームを調整したり、どの選手が好調なのかをチェックしたりするのに疲れてしまう時がある。
ただ単純にソファの横に座っている友人に勝ちたいだけの時があるのだ。
そこで、今回は『FIFA 20』で総合評価が5つ星だがどれも特徴的な10クラブを集めた。リストアップされている各クラブの数値は現実世界の好不調が反映されるライブデータを無視した基本戦力になので、多少の誤差があるかもしれないが、以下の10クラブが世界を代表するビッグクラブであることに変わりはない。
1:FCバルセロナ
- FW:89
- MF:85
- DF:85
- 合計:259
現実世界のFCバルセロナはリオネル・メッシの活躍によって常に勝利を手にしているが、『FIFA 20』のFCバルセロナも “ゲーム内最強クラブ” の称号を手にしている。
これまでの『FIFA』シリーズのバルサは層の厚さが問題だったが、ウスマヌ・デンベレやサムエル・ユムティティのような選手が加入したことで、近年はその問題を解消できている。
メッシ(総合94)、アントワーヌ・グリーズマン(総合89)、ルイス・スアレス(総合89)を前線に抱えるこのチームのFWの数値が89をマークしているのは当然だ。100%の状態に仕上げない限り、どんなチームもこの世界最強の4-3-3には勝てない。
『FIFA 20』のバルセロナの良さを引き出すためには、サイドをやや中に絞らせて全員で連動しながらショートパスを繋いでいくことが重要になる。パスを回して相手のポジションをずらし、その穴を突いていこう。
2:レアル・マドリード
- FW:85
- MF:87
- DF:86
- 合計:258
バルセロナの永遠のライバル、レアル・マドリードは現実世界ではやや “マジック” に欠けているイメージだが、『FIFA 20』ではバルセロナに負けず劣らずのファンタジーを演出してくれる。
レアル・マドリードの中盤は『FIFA 20』最強で、ストレングス90・アグレッション89のカゼミーロ(総合87)が、攻守両方に貢献できるルカ・モドリッチ(総合90)とトニ・クロース(総合88)を後方から支える。
慎重なプレーを意識すれば、簡単に中盤を支配できるようになるだろう。また、左にギャレス・ベイルを入れ、右にヴィニシウス・ジュニオールを配置すれば、ベイルの高いスキルを活かすことができるようになる。バルサとの “エル・クラシコ” を自分で制したいなら、ソリッドなラインアップを用意しよう。
3:マンチェスター・シティ
- FW:86
- MF:87
- DF:83
- 合計:256
複数の意味で、『FIFA 20』のマンチェスター・シティは “典型的なビッグクラブ” だ。フォーメーションは4-3-3で、先発は超ハイクオリティで有名な選手ばかり、そして控えも充実している。
『FIFA 20』のマンチェスター・シティはプレミアリーグ最強クラブで、デフォルト最強クラブのひとつでもある。誰でもほとんど調整せずにこのチームの能力をフルに引き出すことができるだろう。
ただし、ベンチに控えている豊富なタレントを無駄にしないように注意することが必要だ。全選手を上手く起用する方法を見出せれば、どのチームが相手でもほぼ問題なく勝利を収められるだろう。
強力なFWとレアル・マドリードと並ぶ『FIFA 20』最強MFを抱えている一方、DFはやや劣るが、FWとMFが様々なオプションで常に攻撃を仕掛けてくれるため、この欠点が問題になることはほぼないだろう。
4:ピエモンテ・カルチョ
- FW:87
- MF:83
- DF:84
- 合計:254
ピエモンテ・カルチョは世界最強クラブのひとつに数えられる実力を備えているが、「こんなクラブあったっけ?」と思う人がいても仕方がない。
実は、このイケてない名前のクラブの中身はあのユヴェントスだ。今年はライバルの『ウイイレ20』がユヴェントスのライセンスを獲得しているため、『FIFA 20』では使用できなかった。
しかし、ユニフォームが微妙に違っても選手たちのクオリティはユヴェントスそのものだ。『FIFA 20』のピエモンテ・カルチョのFWは “世界2位” の実力で、C・ロナウド(総合93)が素晴らしいリーダーシップを見せながらゴールを量産してくれる。
しかし、だからといって先発を固定する必要はない。ピエモンテ・カルチョはDFも優秀で、カテナチオの国らしい鉄壁の守備で相手攻撃陣の侵入を許さない。しかも、このクラブの層の厚さは今回のリストの中でナンバーワンだ。
DFの安定感を上手く活用しながら、MFとFWの組み合わせを試していこう。
5:バイエルン・ミュンヘン
- FW:85
- MF:85
- DF:84
- 合計:254
2018-19シーズン、それまで絶対王者と言える存在だったバイエルン・ミュンヘンはボルシア・ドルトムントに猛追され、ブンデスリーガ優勝をさらわれる寸前まで追い詰められた。
この事実を踏まえると、彼らが今回のリストに載っていることを不思議に思う人もいるだろう。
しかし、『FIFA 20』のバイエルン・ミュンヘンは依然としてビッグクラブで、ロベルト・レヴァンドフスキ(総合89)、トーマス・ミュラー(総合86)の高火力コンビを擁している。また、4-3-3からより攻撃的で魅力のある4-2-2-2へフォーメーションを変更できる柔軟性も備えている。
『FIFA 20』の新しくなったAIは不意を突くタイミングで前線に飛び出してくるが、バイエルン・ミュンヘンのフィジカルに優れるワイドなMF陣なら混乱させることができるだろう。
6:リヴァプール
- FW:86
- MF:83
- DF:84
- 合計:253
2018-19シーズンのリヴァプールは惜しくもライバルのマンチェスター・シティに届かずプレミアリーグ2位で終えたため、『FIFA 20』の総合力はマンチェスター・シティにやや劣っている。
しかし、モハメド・サラーが遂に『FIFA』シリーズのバランス調整チームから相応しいアップデートを受けており、総合90の大台に乗っている。サラーに超高速のサディオ・マネ(総合88)を組ませれば、トップクラスの攻撃力が手に入るだろう。
また、DFには『FIFA 20』最強センターバックのフィンジル・ファン・ダイク(総合90)が控えている。
サラーとマネを走らせてリヴァプールの優れたスピードを最大限活かしながら、キャプテンのジョーダン・ヘンダーソンをナビ・ケイタ(総合82)と交代させれば、そのスピードはさらに増すことになる。
ヘンダーソンは数値上はケイタより優れているが、ドリブルで劣っており、リヴァプールのスピーディーなプレイスタイルとの相性が今ひとつ良くない。
7:パリ・サンジェルマン
- FW:87
- MF:84
- DF:82
- 合計:253
フランスが誇るスーパースター軍団パリ・サンジェルマンは当然ながら『FIFA 20』でもベストクラブのひとつで、フランス国内で圧政を敷いている彼らはヨーロッパレベルでも大きな脅威だ。
とはいえ、チアゴ・シウバ(総合87)が中央に構えているものの、DFはそこまで優秀ではないので、MFのポゼッションを高める必要がある。しかし、心配は無用だ。
MFからFWにはネイマール(総合92)をはじめとする豊富なタレントが揃っている。また、攻撃的な4-4-3がデフォルトのフォーメーションだが、複数のフォーメーションとプレイスタイルにも対応できる。
そのため、パリ・サンジェルマンでは「実験」が重要になってくる。たとえば、アンヘル・ディ・マリアは総合86だが、この金満クラブでは “最弱選手” のひとりなので、ディ・マリアを下げてネイマールをディ・マリアのポジションへ移し、ネイマールのポジションにユリアン・ドラクスラーやパブロ・サラビア、イドリッサ・ゲイェ、レアンドロ・パレデスを起用しよう。
パリ・サンジェルマンはオフライン対戦で勝利が得られる優れた柔軟性を備えている。MFの選択肢が非常に多いのでどんな相手にも対応できるのだ。しかし、先に述べた通り、DFに難ありなので裏を取られないようにしよう。
8:トッテナム・ホットスパー
- FW:86
- MF:83
- DF:82
- 合計:251
たまにゴール欠乏症を患ってしまうハリー・ケインについては色々な意見があると思うが、総合89の彼が『FIFA 20』最強ストライカーのひとりであることは確かだ。
トッテナムファンは喜ぶべきだろう。『FIFA 20』のトッテナムは初めて5つ星を獲得し、トップ10クラブにも選ばれている。アーセナルやマンチェスター・ユナイテッドのようなライバルクラブから一歩抜け出ている印象だ。
しかし、トッテナムは層の薄さが問題だ。また、ソン・フンミンやクリスティアン・エリクセンをはじめ攻撃陣は揃っているが、トッテナムのスタイルはとにかくケインにボールを集めて彼に何とかしてもらうという、決して魅力的とは言えないものだ。2018年ワールドカップでのイングランド代表とほぼ同じと言えば分かるだろう。
9:ボルシア・ドルトムント
- FW:82
- MF:83
- DF:83
- 合計:248
ドルトムントは非常にバランスに優れており、FWからDFまで非常に優秀だ。しかし、これは “最高” と呼べる部分がひとつもないことを意味する。
とはいえ、チームの主軸は最高レベルだ。センターバックにはマッツ・フンメルス(総合87)、サイドにはトルガン・アザール(総合82:エデン・アザールの弟)とジェイドン・サンチョ(総合84)がいる。また、CAMは “ガラスの天才” のイメージを払拭しつつあるマルコ・ロイスが務める。しかもロイスはストライカーとしても起用可能だ。
ドルトムントも柔軟性が高いチームなので、デフォルトは4-2-3-1ワイドだがもう少し攻撃的なフォーメーションにしても良いだろう。おそらくベストフィットは4-3-3 攻撃的だ。このフォーメーションならサンチョに守備の負担がかからないため、得点率が大幅に高まるはずだ。
10:アトレティコ・マドリード
- FW:82
- MF:83
- DF:81
- 合計:246
アトレティコ・マドリードは今回紹介している10クラブの中では最下位だが、『FIFA 20』最強ゴールキーパーのヤン・オブラク(総合91)を擁していることもあり、ゲーム全体の中ではトップクラスだ。
アトレティコ・マドリードはクラシックな4-4-2がフィットする。スキルムーブ5つ星のジョアン・フェリックス(総合80)を攻撃に集中させよう。フェリックスは他のストライカーに比べると劣っている部分もあるが、若さと攻撃力は頭ひとつ抜けている。
アトレティコ・マドリードは優秀だが絶対的守護神オブラク以外は今ひとつパッとしないため刺激と魅力には欠ける。しかし、結果は残してくれるだろう。