サーフィン
カリッサ・ムーアが住むオアフ島からポルトガル、インドネシアまで、サーフボードを抱えて訪れたい / 住んでみたい場所をピックアップ!
ハワイ出身レジェンドサーファーのカリッサ・ムーアは世界の波を追いかけてきた。また、彼女はキャリアを通じて数々の記録を更新し、さらには既成概念を打ち壊しながら、主宰する【Moore Aloha Foundation】を通じて次世代女性サーファーたちのために道を切り拓いてきた。
ムーアは現役引退までにワールドタイトルを5回獲得し、2011年の初タイトルでは史上最年少記録を更新している。さらに、ハワイアン・トリプルクラウン3回獲得とWSL CT通算29勝を誇る他、2021年には東京で女性サーファー初の金メダリストにも輝いている。また、2014年にドキュメンタリー『Riss -カリッサ・ムーア 最強女王の素顔-』(下)にフィーチャーされたこともある彼女は、当然ながらサーフィン殿堂入りも果たしている。
オフはハワイ・オアフ島の自宅でのんびりと過ごしながら、裏庭の前に広がる美しいビーチとワイルドな波を楽しんでいるが、オンでは最高の波を探し求めて世界を飛び回っているムーアは、次のように語っている。
「訪れる場所から何かしらを持ち帰ろうとしています。自宅には世界各地のビーチから持ち帰った砂を飾っている部屋がありますよ」
探し求めているものが最高の波、最高のサーフスクール、最高のサーフカルチャーを問わず、サーフィンのように世界の様々な素晴らしい場所を訪れることができるスポーツは他にないだろう。
そこで今回は、世界最高のサーフロケーションを8カ所選出した。チャンスがあれば是非とも訪れてみよう!
01
ゴールドコースト(オーストラリア)
ニューサウスウェールズ州との州境に位置するクイーンズランド州ゴールドコーストは、世界中のプロサーファーたちから「サーフィンのメッカ」として考えられている。通年で波が楽しめる美しいビーチと、サイクロンシーズンでピークに達する強烈なポイントブレイクは最高だ。
また、30km続く海岸線のどこかでジャック・ロビンソンやモリー・ピクラムのような世界で活躍するローカルサーファーたちがミック・ファニングやステファニー・ギルモアのようなレジェンドサーファーたちと一緒に波を楽しんでいる様子が頻繁に確認できるのも魅力だ。
まず、サウス・ストラドブローク島のジ・アザー・サイド(The Other Side / TOS)は素晴らしいビーチブレイクで、あらゆる方向からのスウェルが楽しめる。
ここから南へ下っていくと、スピット(Spit)やメインビーチ(Main Beach)、さらにはこのエリア最恐の波のひとつであることに皮肉を込めて名付けられたサーファーズ・パラダイス(Surfer’s Paradise)のようなビーチブレイクが待っている。
さらにブロードビーチ(Broadbeach)からマイアミ(Miami)へ抜けていけば、波の強烈さが増していき、伝説的なステータスを獲得しているバーリー・ヘッズ(Burleigh Heads)では、ゴールドコーストエリアで最も強烈なバレルが楽しめる。
ここから先は、カルンビン・アリー(Currumbin Alley)、キラ(Kirra)、スナッパー・ロックス(Snapper Rocks)が続き、通年でライディングできるドゥランバ(Duranbah)で終わる。
正確にはニューサウスウェールズ州に位置するドゥランバは、コンディションを問わず楽しめるポイントのため、ゴールドコーストにひしめいているサーファーたちの「いざというときのポイント」として機能している。
02
カリフォルニア州(米国)
米国は他の国よりも多くのサーファーを引き寄せている国で、ハリウッドが世界に広めた同国サーフカルチャーの代表格がカリフォルニア州だが、この州のサーフィンは、映画『ロード・オブ・ドッグタウン』で描かれているようなマリブ(Malibu)やベニスビーチ(Venice Beach)だけではない。
メキシコとの国境付近のサンディエゴ(San Diego)から北上してサンクレメンテ(San Clemente)に向かえば、グリフィン・コラピント、コロヘ・アンディーノ、そしてフロリダから移住したキャロライン・マークスのホームとして知られるあのローワー・トレッスルズ(Lower Trestles)が待っている。
ここからオレンジ・カウンティのハンティントン・ビーチ(Huntington Beach)を抜けてサウス・ベイ(South Bay)からさらに北上するとロサンゼルスだ。
ロサンゼルス国際空港から車で1時間以内の距離に位置するマリブには初心者とプロの両方に適しているサーフブレイクがあり、さらにはセレブリティに出会えるチャンスもある。
また、マリブのファースト・ポイント(First Point)はカリフォルニア州最高のライトのひとつと考えられており、テレビ番組『ベイウォッチ』で知られるようになったズマ・ビーチ(Zuma Beach)は、あらゆるレベルのサーファーが楽しめる。
さらに北上すると、サンタバーバラ(Santa Barbara)とベンチュラ(Ventura)があり、州中部を抜ければ悪名高いスティーマー・レーン(Steamer Lane)を擁するサンタクルーズ(Santa Cruz)が待っている。
XXLサイズの冷たい波が好みなら、上の動画『No Contest』でも取り上げているマーベリックス(Mavericks)とサンフランシスコのオーシャン・ビーチ(Ocean Beach)が良いだろう。
サンフランシスコからさらに北へ向かうとオレゴン州との州境だ。ここまでのカリフォルニア州の海岸線は実に1,350km以上もあり、その間に位置するすべての河口、ポイント、ブレイクウォール、港湾には素晴らしい波が待っている。
レモーにはケリー・スレーターの人工ウェーブプール “Wave Ranch” もあるが、ここでライディングするためにはトップサーファーに知り合いがいるか、宝くじに当たるしかない。いずれにせよ、カリフォルニア州は “サーフィン・ロードトリップ” には最高のロケーションだ。
03
ジェフリーズ・ベイ(南アフリカ)
ブルース・ブラウンが監督を務めた1966年の映画『エンドレス・サマー』は、ジェフリーズ・ベイ(Jeffreys Bay)の素晴らしい天候とセントフランシス岬周辺のビーチを世界に初めて紹介した作品として知られているが、今でもこのエリアは南アフリカのサーフシーンの “真の宝石” として認識されている。
“世界最高のポイントブレイク” と評価されるジェフリーズ・ベイは、南アフリカ・東ケープ州に位置している。南半球の夏を通じてサーフィンが楽しめる通称 “J-Bay” では、世界中のナチュラルフッターが夢見る強烈なトレインチューブと延々と続くラインが楽しめる。
かの有名なボーンヤード(Boneyard)からスーパーチューブス(Supertubes)を経由してポイント・アンド・アルバトロス(Point and Albatross)までを含むジェフリーズ・ベイは、あらゆるサーファーに適している。
トム・カレンやミック・ファニングのようなワールドチャンピオンから、ジョーディ・スミスのようなローカルヒーローまで、多くのサーフィン・アイコンたちがジェフリーズ・ベイにその名を刻みつけてきた。また、J-Bay ProはWSL CTのハイライトのひとつとして有名で、世界中のサーファーとファンが注目している。
ジェフリーズ・ベイのあらゆるスウェルを経験したあとは、ローカルシーフード料理やサファリツアーを楽しもう。また、スリルを求めているなら、全高216mのブルークランズ橋(Bloukrans Bridge)からのバンジージャンプに挑戦してみるのも悪くない。
ジェフリーズ・ベイから波に挟まれたガーデン・ロード(Garden Road)に沿って東へ向かえば大西洋に面した美しい都市ケープタウンに辿り着く。寒さが苦手なら北上してダーバンへ向かい、埠頭周辺とブラフ(Bluff)でハイクオリティな波を楽しもう。
04
ポルトガル
ポルトガル・リスボンは夏に賑わうモダンな都市で、ヨーロッパで最も活気ある都市のひとつへと急成長中だが、車を少し走らせれば、ヨーロッパ最高の波のひとつが楽しめるポイントにもアクセスできる。
ポルトガルは現在人気急上昇中で、物価はリーズナブルでシーフードは絶品、経済面も好調だ。ここにワールドクラスのリーフブレイクを加えれば、レオナルド・フィオラヴァンティや五十嵐カノアのようなトップサーファーたちがここに家を購入して転戦の合間を縫って過ごしている理由になる。
リスボンから50km北上すると、ヨーロッパで唯一「ワールド サーフィン リザーブ」に登録されている、チャーミングな漁村エリセイラに辿り着く。
近くのペニシェやナザレよりもあらゆるレベルのサーファーが楽しめるこのポイントには様々なサーフスクールやキャンプがあるが、スウェルが訪れれば、ハードコアサーファーですら満足する超強烈な波が生まれる。
さらに北上すると、“ヨーロピアン・パイプライン” として知られるスーペルチュボス(Supertubos)を擁するペニシェがある。WSL CTのレギュラーストップ、Portugal Proの開催地という事実は、このユニークな漁村が提供する波のクオリティの高さの証左だ。
北上を続けると、ヨーロッパ最恐のサーフポイント、ナザレが待つ。プライア・ド・ノルテ(Praia do Norte)のXXLビーチブレイクは世界的に有名で、ここではWSLビッグウェーブツアーのBig Wave Tow Challengeが毎年開催されている。
高さ24mの波が次から次へと訪れるナザレは、ホットなサーフポイントであると同時に観光スポットにもなっており、勇敢な男女サーファーたちが山のような高さのビッグウェーブに挑む様子をひと目見ようと、多くの人がここを訪れている。しかし、ナザレはあらゆるスウェルで波を生み出せるポイントで、小さな波でも楽しめるということはあまり知られていない。
リスボン、エリセイラ、ペニシェ、ナザレの他にも、南のアルガルヴェから北のポルト周辺のビーチブレイクまで、ポルトガルの海岸線にはいくつものポイントがある。
ポルトガルの最高の波に辿り着くために必要なのは想像力と意志だけだ。イマジネーションを膨らませて空港へ向かい、自分の理想を追い求めよう!
05
インドネシア
世界最高の波を擁することを正当に主張できる国として最初に思い浮かぶのはどこだろうか?
インドネシアは約18,000の島から成り立っている島嶼国(とうしょこく:満潮時には17,000島になると言われている)で、南西部の多くの島でスウェルが楽しめる一方、スウェルをチューブに変えるリーフブレイクも全国各地に隠れている。
インドネシアのサーフィンは、この世界最大のムスリム国家の中央部に位置するヒンドゥー教の島、バリ島から始まった。
1970年代に米国軍人とオーストラリア人観光客がこの島の白い砂浜とうねる波を気に入り、サーフボードを抱えて何回も戻ってきたことが、近代サーフィンのメッカのひとつが誕生するきっかけとなった。
1980年代のワヤン・ガンティ(Wayan Ganti)や、1990年代と2000年代のテイラー・スティール監督映画作品にフィーチャーされたライザル・タンジュン(Rizal Tandjung)、さらにはマーロン・ガーバー(Marlon Gerber)やマデ・ボル・アディ・プトラ(Made Bol Adi Putra)のようなプロサーファーたちの存在がリオ・ワイダ(Rio Waida)のインドネシア人初のCT参戦に繋がったこの国のローカルシーンは層が厚く、その強さは日々増している。
近年は北半球のアチェ(Ache)、シンガポール、マレーシア、スマトラ島、さらには西のジャワ島、バリ島、ロンボク島、スンバワ島、スンバ島、ロテ島にもサーファーとサーフキャンプが確認できる。海岸線が全長99,000kmもあるインドネシアに良い波がないわけがないのだ。
バリ島は美しいビーチ、魅力的なナイトライフ、ワールドクラスのレストラン、そしてこれらすべてを楽しみたい多くの観光客で賑わっているが、カルチャー、料理、宗教、自然、そして波は島ごとに大きく異なるので、インドネシアを訪れたサーファーは端から端まで探索を楽しむことができる。
最近は「誰も見たことがないピークやポイント」に出会うのは至難の業なのかもしれないが、インドネシアで時間と努力を費やせば、驚異的な波を見つけるのに苦労することはなくなるだろう。
06
フランス南西部
フランスはハイファッションと美食で世界的に有名かもしれないが、世界中のサーファーたちが素晴らしい波と美しいビーチ、楽しいナイトライフを求めてこの国の南西部を訪れている。
オスゴール(Hossegor)はフランスのサーフシーンのメッカで、最高のビーチブレイクと同国のサーフィン業界を一手に抱えている。また、WSLのイベントも開催実績があり、CT、QS、ロングボードイベントが長年開催されている。
ジェレミー・フローレスはオスゴールをホームと呼んでおり、この新たな本拠地で開催されたQuiksilver Pro Franceを制している。また、イタリア出身のレオナルド・フィオアラヴァンティのような国外のサーファーたちもここで多くの時間を過ごしている。
仕事のためにオーストラリアから移住してそのまま居着いてしまったオーストラリア出身サーフィン業界人が大量にいることから “オージーゴール” とも呼ばれるオスゴールとその周辺は、海峡を渡ってワインとチーズ、大西洋の波を楽しむために海峡を渡ったあと永住を決めた英国人サーファーたちが相当数いることでも知られている。
オスゴールは長年に渡ってWSL CTのツアーストップのひとつ、Quiksilver Pro Franceをホストしており、その会場にはラ・ノール(La Nord)またはル・グラヴィエール(Le Graviere)が選ばれてきたが、ランド県北部、そして浜辺の街ビアリッツ(Biarritz)からスペインとの国境、バスク地方までを含む南側にも多数のポイントがある。
オスゴールの夏は天候が素晴らしいが、波は小さく、ビーチを訪れる人数が増える。一方、冬は真逆で、凍えるほど寒いが、人影まばらなバレルが楽しめる。つまり、世界のサーフシーンの大半と同じくフランス南西部もコンディションがピークに達するのはハイシーズンとローシーズンの間なので、訪れるなら春と秋が狙い目だ。
07
オアハカ(メキシコ)
先にひとつ言っておくと、メキシコ西岸は素晴らしい波が続く。米国との国境を越えればバハ(Baja)北部の波があり、カボ・サン・ルカス(Cabo San Lucas)には南部での享楽気分を洗い流せるフレンドリーなコンディションの波がある。
一部の人たちは、世界で13番目に大きい国として知られるメキシコ最高の波を提供するのは “メキシカン・パイプライン” とも呼ばれるパスクアレス(Pascuales)だと考えている。確かに、パスクアレスではワイルドな波が楽しめるかもしれない。しかし、メキシコ最大の波はトドス・サントス(Todos Santos)だろう。
しかし、ひとつだけ確かなことがある。それは、メキシコでサーファーとして生活する場所をひとつ選ぶなら、それはオアハカ南岸部になるということだ。
アドレナリンラッシュと強烈なバレルを求めているなら、レイドバックした雰囲気の街、プエルト・エスコンディド(Puerto Escondido)以外を探す必要はない。クリアな水質と白い砂浜、海に面したバーは誰にとっても魅力的だが、ビッグチューブを求める世界各地のサーファーたちを引き寄せているのは、プラヤ・シカテラ(Playa Zicatela)のビーチブレイクだ。
もう少しイージーな波を求めているなら、南側のラ・プンタ(La Punta)がすべてのレベルのサーファーの望みを叶えてくれる。
プエルト・エスコンディドからさらに南へ数時間車を飛ばせば、WSL CT史上最も波が安定していたイベントとして知られる2006年のRip Curl Searchの会場だったバラ・デ・ラ・クルス(Barra de la Cruz)に辿り着く。
世界がややおかしくなっていた2021年、上の『No Contest』が捉えている通り、CTはバラ・デ・ラ・クルスを再訪した。このイベントはメキシコが誇るライトハンド・ポイントブレイクを世界に思い出させたばかりか、ジャック・ロビンソンがCT初優勝を記録し、自分のアイドルだったアンディ・アイアンズの15年前を再現した。
さらに南下すると、グアテマラとの国境近くにサリナ・クルスが見えてくる。ここは一般的には港町として知られているが、サーファーたちの間ではライトハンド・ポイントが集まっているナチュラルフッター天国として知られている。
08
ハワイ州オアフ島(米国)
近代サーフィン発祥の地であるハワイ、特にオアフ島に触れずに世界最高のサーフポイントを集めたリストが完了することはないだろう。
この島のサーフアクションが繰り広げられているエリアがノースショア(North Shore)で、波が続くハレイワ(Haleiwa)、聞いたこともない名前の様々なビーチ、セブン・マイル・ミラクル(Seven Mile Miracle)までのすべてがハイクオリティな波を提供してくれる。
エディ・アイカウ・インビテーショナル(Eddie Aikau Invitational)の会場として有名なワイメア湾(Waimea Bay)からスタートして、シャーク・コーブ(Shark Cove)、ケイキ(Keiki)を経て、ログ・キャビンズ(Log Cabins)とロックパイルズ(Rockpiles)へ向かい、オフ・ジ・ウォール(Off The Wall)に辿り着くと、ここから先は波がさらに強力になっていく。
パイプライン(Pipeline)はパイプラインだ。世界で最も有名で、世界で最も恐れられているこの波はサーフシーンの究極の修練場で、Pipeline Masters、Pipeline Pro、Backdoor Shootoutなど様々なイベントの会場になっている。尚、イベントが開催されていないときのこのポイントのラインナップは世界各地から訪れたサーファーたちで激しく混み合うことで知られている。
パイプラインとエフカイ・ビーチ・パーク(Ehukai Beach Park)を経て、ロッキー・ポイントまでもサーフポイントが続き、そのフォトジェニックぶりから “コダック・リーフ”(Kodak Reef)というニックネームが付けられている。
そのあとは、Sunset Beach Proが毎年開催されているヘヴィ&シフティなライトハンダー、サンセット(Sunset)が待っている。そのサンセットとバックヤーズ(Backyards)を抜けると、今度はベルツィランド(Velzyland)、フレディランド(Freddyland)、そして他にも数多くのポイントが続く。
これらのポイントよりもフレンドリーな波を近場で楽しみたい人にもオアフ島は正解だ。この島にはワイキキ(Waikiki)の巻き立つ波から、上級者でなくてもライディングできるホノルル(Honolulu)の適度な波、さらには東西海岸線の素晴らしい波など、誰もが楽しめる波も揃っている。
もちろん、どこかのラインナップでカリッサ・ムーアを見かけたときは、「アロハ」と挨拶するのを忘れないようにしよう!
お気に入りのポイントを見つけよう
自分が今いる場所の天候は関係なく、世界のどこかは晴れていて、世界のどこかには誰かがライディングしてくれるのを待っている波がある。Red Bull.comの他のサーフィン動画や記事もチェックして、次の旅先の参考にしてみよう。
▶︎RedBull.comでは世界から発信される記事を毎週更新中! トップページからチェック!