Gaming
私たちは1970年代からレーシングゲームでバーチャルな全開走行を楽しんできた。
現在、このジャンルはリアルなモータースポーツと同じくらい多様化しており、F1タイトル連覇を達成しているマックス・フェルスタッペンになりきったり、『マリオカート』シリーズで友情を失ったり、『F-ZERO』シリーズで海底トンネルを時速1,000km/hで爆走したりしている。とにかく私たちはこのジャンルを大いに愛しているのだ。
しかし、痛快なサーキットが存在しなければ、レーシングゲームはそこまで面白いものにはならない。というわけで、今回はレーシングゲーム史上最高のサーキットを10本選んで紹介する。
01
ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ
当然の話だが、世界最長・最恐のサーキットのひとつに数えられる《ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ(北コース)》を最高のビデオゲームサーキットのリストから外すことはできない。
現行レイアウトが全長20km超・コーナー数73の《ノルドシュライフェ》は他では体験できないアドレナリンラッシュを提供するが、これだけで満足できないなら《ノルドシュライフェ》にGPコースを組み合わせた超ロングレイアウトもトライできる。
レーシングゲーム専用シートに収まってベストタイムを競い合うシミュレーションタイトル、仲間と集まってひたすらチェイスを繰り返すカジュアルタイトルを問わず、《ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ》はあらゆるレーシングゲームに含まれていなければならない。
アレックス・アルボンとリーアム・ニーソンが《ノルドシュライフェ》をドライブした動画をチェック!
02
トライアルマウンテン・サーキット
架空のサーキット《トライアルマウンテン・サーキット》は『グランツーリスモ』シリーズを通じてファンの間で人気が高く、最新作『グランツーリスモ7』にも最新バージョンが収録されている。
険しい山間部とトンネル3本が印象的な《トライアルマウンテン・サーキット》は『グランツーリスモ』シリーズのファンの記憶に永遠に残り続けるだろう。
このサーキットの木々の上から日光が差し込む美しさに思わず息を呑んだPS2時代を思い出さずにいられない往年ファンは多いはずだ。
03
メイプルバレー・レースウェイ
マイクロソフトが『グランツーリスモ』シリーズの対抗馬として用意したレーシングゲームシリーズは? 答えは『Forza Motorsport』だ。
そして、言うまでもなく、このシリーズにもアイコニックなサーキットがいくつか存在する。そのひとつが全長3.1マイルの《メイプルバレー・レースウェイ》だ。
サーキットを囲む美しいカエデの森以外にも、このサーキットには “美しいサーキット” の条件がすべて揃っている。
また、スタート直後の右ロングコーナーや最終盤に待つトリッキーな連続高速コーナーによってこのコースは『Forza Motorsport』屈指の高難度サーキットとしても知られている。
04
パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム
米国ロッキー山脈に含まれる標高4,301mのパイクスピークで開催されるこの通称「雲の上を目指すレース」は、“世界最高のレース” とまではいかないものの、そのひとつであることは確かで、それゆえに様々なレーシングゲームに収録されてきた。
その中で思い出深いのは、『グランツーリスモ』シリーズのスズキ エスクード ダートトライアルカー '98や『DiRT Rally』のプジョー208 T16 パイクスピークでのドライビングだ。尚、後者はセバスチャン・ローブが2013年にドライブしてコースレコードを更新したマシンとして有名だ。
セバスチャン・ローブの激走をチェック!
2分
Sebastien Loeb on Pikes Peak
Sebastien Loeb on Pikes Peak
05
レインボーロード
『マリオカート』シリーズにはいくつもの素晴らしいサーキットが収録されているが、その中からひとつだけ選ぶとしたら、間違いなく《レインボーロード》になるだろう。
【スペシャルカップ】のハイライトとして知られるこのサーキットはタイトルごとにバリエーションが用意されてきた。そのすべてが私たちにそれぞれ異なる印象を与えてきたが、共通点がひとつだけある。
それは、カジュアルレーサーにとっての最高難度を誇るサーキットということだ。なぜなら、NINTENDO64版を除き、このサーキットには両サイドにバリアがなく、操作ミスが厳しく咎められるのだ。
『マリオカート』シリーズを代表するコースをひとつだけ選ぶとすれば、《レインボーロード》になるが、当然ながら、最新作では意見が分かれるだろう。
06
シルキュイ・ドゥ・ラ・サルト / サルト・サーキット
《シルキュイ・ドゥ・ラ・サルト(サルト・サーキット)》はおそらく世界で最も有名な耐久レースであるル・マン24時間耐久レースの舞台のため、私たちはこの全長約13.6kmのサーキットを様々なレーシングゲームで走ってきた。
その中には24時間耐久レースを体験できるものもあり、PCやコンソールが途中でエラー落ちしないことを願ったものだった。
また、忘れてはいけないのがル・マン24時間耐久レースの公式ビデオゲーム『Le Mans 24 Hours / ル・マン・トゥエンティフォー アワーズ』だ(北米では『テストドライブ』シリーズに含まれている)。これはセガのドリームキャスト最高のレーシングゲームのひとつだ。
07
ビッグブルー
『F-ZERO』シリーズの《ビッグブルー》は『マリオカート』にとっての《レインボーロード》だ。BGMが秀逸な《ミュートシティ》も捨てがたいが、《ビッグブルー》のBGMも負けず劣らず素晴らしい。
いずれにせよ、スーパーファミコンでリリースされたシリーズ第1作で2番目に登場するこのサーキットはその名前の通りの内容で、第1作以降では重力を否定して走ることもできる。
任天堂とファンにとってのこのサーキットの重要性は『マリオカート8 DX』に収録されていることからも理解できる。この作品の《ビッグブルー》では巨大なウォータースライドを楽しむことができる。
08
ラグナ・セカ・レースウェイ
米国カリフォルニア州に実在する全長3.61km・コーナー数11の《ラグナ・セカ・レースウェイ》(正式名称:ウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカ)は一見しただけではそこまで優れたサーキットには思えない。
しかし、有名な “コークスクリュー” を備えていることから、実は世界で最も要求度の高いサーキットのひとつに数えられている。
レーシングゲームの歴史を通じて、この超高難度コーナーは数え切れないほどのタイムアタックを失敗に終わらせてきた。遠心力によって “コークスクリュー” は非常に難しいチャレンジになる。
09
ひとくいばな テンプル
『マリオカート』シリーズに対するソニーからの回答が『クラッシュ・バンディクー レーシング』だ。1999年にリリースされたこの作品はライバルと同じくらい楽しくて魅力的なゲームプレイを提供していた。そしてもちろん、このアーケードスタイルのレーシングゲームにも素晴らしいサーキットがいくつか収録されている。
その中で、遺跡を背景に90度コーナーを抜けていかなければならなかった《ひとくいばな テンプル》は特に印象的だった。尚、このコースはリメイク版『クラッシュ・バンディクー レーシング ブッとびニトロ!』にも収録されている。
10
モナコ市街地コース
F1モナコGPが開催されている《モナコ市街地コース》は、F1シーズンのハイライトだ。トンネルからローズヘアピン、ラスカスコーナーまで、このサーキットのすべてがレジェンドクラスだ。詰まるところ、この市街地コースはどこを走っていても他のサーキットよりもミスが高くつく可能性が高いのだ。
申し訳ございません。この動画は現在視聴できません。
ハイクオリティなレーシングシミュレーションを名乗りたいならこのサーキットを外すわけにはいかないだろう。
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