8 world cities which are incredible for active commuting
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フィットネス
楽しく自転車通勤できる都市 ベスト8
デンマークから日本に至るまで、ハッピー&ヘルシーな通勤スタイルが実現できる都市を世界中から選んでみた!
Written by Tom Ward
読み終わるまで:6分Published on
この夏は、これまで以上に健康になることを目指して、公共交通機関での通勤の代わりにラン / サイクリング(あるいはスイム)を取り入れたいものだ。
手前味噌になるが、Red Bull UKでは、このアイディアを促すために、7月の1カ月間でStravaの総走行距離1万マイル(約16,043km)を目指す参加型プロジェクト『Million Mile Commute』が毎年行われている。
話が少し逸れたが、今回は自転車通勤を考えている人のために、自転車通勤に適した世界の都市を紹介していこう。
今回紹介する都市で働いていなくても心配はいらない。旅行で訪れてレンタサイクルをするだけでも、これらの都市が自転車通勤に適している理由は十分に理解できるはずだ。

1. コペンハーゲン(デンマーク)

コペンハーゲンはヒップスターの中心地、あるいはNoma(世界的に有名なレストラン)の本店がある街として知られているが、自転車に優しい街としても有名だ。
2007年以来、コペンハーゲン市は累計1億1,200万ポンド約163億4,000万円)もの予算を自転車のインフラ整備に投じている。この予算には16カ所の自転車 / 歩行者専用橋や、ストレスなしでコペンハーゲン港全域を回遊できる自転車専用道路Harbour Ringの整備も含まれている。
これらの投資は上手くいっているようだ。2017年のデータでは、コペンハーゲン市民の約62%が自転車を通勤に利用しており、自動車を通勤に使う人の数は約9%まで減少していることを示している。
何よりも素晴らしいのは、市が自転車専用道路の混雑解消の取り組みを継続している点だ。実に革新的な街だ。

2. サンフランシスコ(米国)

健康意識が高く温暖なカリフォルニアでは、当然ながらランニング人気が高い。しかし、ラン&サイクリングの通勤人口が全米最多の都市は、慢性的な自動車渋滞が名物のロサンゼルスではなく、サンフランシスコだ。
サンフランシスコは16のランニングクラブを擁し、気候はカリフォルニア州の中で比較的涼しい部類に入る。州南部の他の都市より通勤ランに適した環境なのだ
また、市内には無数のランニングトレイルが交差しており、その中にはサットロバスズの海水プール(仕事の疲れをクールダウンさせるのに最適)の近くを通るランズ・エンド・コースタル・トレイルも含まれる。

3. 東京(日本)

日本の首都東京では毎日2,000万人もの人々が電車通勤しているが、そのうち20%が自宅の最寄り駅まで自転車を利用している。このおかげで、日本の自転車利用人口(人口100人あたりの自転車保有台数)は世界第3位となっている。
また、通勤者の最大約30%が、都心部の過密な通勤ラッシュを避けるために自転車を利用している他、都内には安全な地下駐輪場を含む駐輪設備も数多く存在する。

4. バルセロナ(スペイン)

カタルーニャ人の自転車愛は深い。バルセロナは自転車向けのインフラを最大20%強化するプランを用意しており、これまでに自転車専用道を40マイル(約64km)延長するために1,600万ポンド約23億3,000万円)を投じてきた。また、バイクシェアも導入されており、大きな成功を収めている。
バルセロナは交通渋滞を緩和する “スーパーブロック” という社会実験にも取り組んでおり、道路をサイクリストフレンドリーにしている。
何より、バルセロナの美しいビーチ沿いの通勤は1日の始まりと締めくくりにはパーフェクトだ。

5. ユトレヒト(オランダ)

オランダ第4の都市ユトレヒトは、現在ユトレヒト中央駅にある1万2,000台分の駐輪スペースを2020年までに3万台分まで拡大する計画を発表しており、自転車に優しい街づくりを強化している。
これ以外にも、ユトレヒトにはオランダ国内最長となる3.7マイル(約6km)の自転車専用道が存在する。オフィスへ急ぐサイクリストたちにとって特にありがたいのが「Flo(フロー)」というシステムで、これは複数の電子スキャナがサイクリストのスピードを計測し、次の信号を青信号で通過するために適したスピードをアドバイスしてくれるというものだ。
市内全域に数多くの駐輪場も用意されているユトレヒトは、サイクリストの理想郷に近い都市だ。

6. Amsterdam, Holland

もうひとつオランダの都市を紹介しよう。
オランダの首都アムステルダムの楽しみ方は人それぞれだが、この都市を訪れた誰もが、何の気兼ねもなく道を横切っていくサイクリストの優位性に気が付いている。アムステルダムのサイクリストがハッピーに見えるのには理由があるのだ。
現在、アムステルダムは混雑の激しい中央駅と国立美術館周辺部を中心に、自転車向けのインフラ整備を進めている。これらはまだ開発途中だが、アムステルダムがサイクリストを日常の一部として受け容れているのは確かで、サイクリストと自動車が道路のスペースを奪い合うシーンに遭遇する確率は他都市より低い。ロンドンとは雲泥の差だ。

7. ワシントンD.C.(米国)

米国の首都ワシントンD.C.には全長70マイル(約112.6km)を超える自転車専用レーンが存在し、その中にはペンシルベニア大通り沿いからホワイトハウスへ向かえるレーンもある。
また、2010年以来、ワシントンD.C.は全米最大のバイクシェアプログラムCapital Bikeshareの拠点のひとつとなっている。元ロンドン市長ボリス・ジョンソンが推進したロンドン市内のバイクシェアシステム、通称「ボリスバイク」にちなむなら、こちらはさしずめ「トランプタンデム」とでも名付けるべきだろうか。
また、ワシントンD.C.はランナーにも人気の高い都市で、多数の市民ランニングクラブが存在している。

8. ベルリン(ドイツ)

ドイツの首都ベルリンは実に住みやすい都市で、観光名所にも事欠かないが、この街が自転車にも優しい街を目指していることを知れば、ますますベルリンを訪れたくなってしまうはずだ。
2017年の住民投票の結果、サイクリングの推進が市の重要アジェンダのひとつとなった。新たなバイクシェアシステムや渋滞のない市街地を目指して様々な社会実験が行われている。
いくつかのエリアの自転車利用率は20%と高く、ベルリンで効率的な自転車通勤をすれば、多くのサイクリストと一緒に走ることになる。
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