Gaming
EVO 2024が7月19日から21日の3日間に渡って米国のラスベガス・コンベンション・センター(Las Vegas Convention Center)で開催される。
今年はチケット料金180ドルに見合ったさらに豪華な内容になることが期待されており、トーナメントだけではなく、物販エリアやコスプレコンテスト、アーケードなども併設される予定だ。また、ライブ配信されることとメインステージでファイナルが行われる8つのメインタイトルも発表された。その8タイトルを紹介しよう!
01
『ストリートファイター6』
当然ながら『ストリートファイター』シリーズ最新作はメインタイトルの一角を占めるが、『ストリートファイター6』は前作よりもコミュニティ内での人気が高いため、今回の選出は、“当然” 以上の “当然” に感じられる。また、EVO 2024がメジャーアップデート後に開催される点も興味深い。
EVO 2024はシーズン2初のビッグトーナメントになるはずで、さらにはカプコンカップのオフラインプレミアの対象イベントにもなることが予想されるため、熱い対戦が続くはずだ。
現チャンピオン:Angrybird
49分
Street Fighting -ストリートファイティング-
世界最強の格闘ゲームプレイヤーたちが集結する、Red Bull Kumite。『ストリートファイターV』のプレイヤー、Xiao Hai、Daigo、Gamerbee、Tokido、Luffyらが決死の覚悟で大会に備える。
02
『TEKKEN 8』
こちらも当然だが、リリースされたばかりの『TEKKEN 8』がメインから外れる理由はない。『ストリートファイター』シリーズと同じように、『鉄拳』シリーズもEVOのメインタイトルのひとつであり続けており、2024年もそれは変わらない。
現時点での絶対王者と言えるレッドブル・プレイヤーのArslan Ashの連覇が続くと予想している向きは少なくないが、新作のリリースによって参加者層の入れ替わりが予想されるため、新たな “The King of Iron Fist” が誕生する可能性はゼロではない。
現チャンピオン:Arslan Ash(『鉄拳7』)
13分
Unfold Arslan Ash
From Pakistani arcades to the world stage, this is Arslan Ash's journey to becoming the greatest-ever Tekken player.
03
『GULITY GEAR -STRIVE-』
2023年、『GULITY GEAR -STRIVE-』はかなり大きな話題となった。その理由には、ゲームそのものの魅力だけではなく、スウェーデン人プレイヤーLeffenがEVO 2023を制したことも含まれていた。多くの人にとってEVO優勝は偉業だが、LeffenはEVO 2018の『スマブラDX』に続く別タイトルでの2回目の優勝という選ばれた才能しかできないことをやってのけたのだ。
Leffenは複数の格闘ゲームで上位に食い込める実力の持ち主で、『ドラゴンボール ファイターズ』でも日本人GO1との熾烈なライバルバトルを展開して見せていたが、2023年はそのマルチな才能がついに大きな結果に結びつき、Leffenはレジェンドとしての地位を確実にした。
現チャンピオン:Leffen
04
『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』
『グランブルーファンタジーヴァーサス』は素晴らしいスタートを切ったとは言えなかった。メディアと格闘ゲームコミュニティからはそのテクノロジーとゲームプレイが高く評価されたが、残念ながらその直後にパンデミックが起きてしまったからだ。
ローカルイベントが開催されなくなり、オンラインのインフラとトーナメントが不足していたため、『グランブルーファンタジーヴァーサス』はすぐに “中団” に呑み込まれてしまった。
そして2023年12月、上位再浮上を狙ってこのアップデート版がリリースされると、ハイクオリティだったオリジナルをさらにレベルアップさせたこの作品は高い人気を獲得した。
『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』はいわゆる “アニメファイター” に見えるかも知れないが、同ジャンルの代名詞であるスピードはそこまで高くない。しかし、強力な攻撃と派手なゲームプレイによって観戦性が非常に高いゲームに仕上がっている。
現チャンピオン:gamera(2022年)
05
『Under Night in-Birth II Sys:Celes』
空中ダッシュが特徴的なアニメファイターと『ストリートファイター』系王道格闘ゲームの中間に位置するのが『Under Night in-Birth II Sys:Celes』だ。『MELTY BLOOD』などで知られる同人ゲームサークルのフランスパンが手がけたこの作品には同サークルのテイストがふんだんに盛り込まれている。
『Under Night in-Birth』シリーズは攻撃とガードの選択肢の多さとスピードを誇りつつ、他のアニメファイターよりも落ち着いたゲームプレイになっていることが特徴だ。
『Under Night in-Birth II Sys:Celes』は前作『Under Night in-Birth II Exe:Late』の続編に相当する。近年のEVOでは『Under Night in-Birth II Exe:Late [st]』がEVO 2019で採用されている。
現チャンピオン:Clearlamp(2019年)
06
『Mortal Kombat 1』
『Mortal Kombat』シリーズはどの作品も十分に売れてきたが、トーナメントシーンはやや小規模だ。しかしながら、話題性と人気は十分なため『Mortal Kombat 1』がEVO 2024のメインタイトルに選出された。結局のところ、『Mortal Kombat』シリーズは「世界で最も良く知られている格闘ゲームのひとつ」なのだ。
現チャンピオン:Ninjakilla(『Mortal Kombat 11』)
07
『The King of Fighters XV』
現在、格闘ゲームシーンは再び黄金時代を迎えており、有名開発チームすべてがシリーズ作品をリリースしている。そしてSNKも例外ではない。彼らの『The King of Fighters XV』は定期的なバランス調整と新キャラクターおよびシステムの追加によってシーンの最前線に位置している。
『The King of Fighters XV』のトーナメントは、欧米出身プレイヤーがアジア出身のトッププレイヤーたちを相手にどこまで戦えるかが興味深いポイントになる。同トーナメントシーンは中国、台湾、韓国、日本のプレイヤーたちを中心とするアジア勢が上位を占めており、その他の地域では南米しか太刀打ちできていない。
現チャンピオン:Xiaohai
08
『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』
昨年からEVOはメインタイトルにレガシータイトルを組み込んでおり、EVO 2023では『Ultimate Marvel vs. Capcom 3』が選出された。今年のこの枠に選出されたのが『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』だ。
『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』はEVOとの縁が深い。なぜなら、世界では “EVO Moment 37” 、日本では “背水の逆転劇” として知られる、eスポーツ史上視聴回数を誇る動画を生み出したタイトルだからだ。レッドブル・プレイヤーでもあるレジェンド、ウメハラがJustin Wongのすべての攻撃をガードして見事な逆転勝利を決める瞬間は何回見ても鳥肌が立つ。
おそらくこの動画と同レベルのハイライトはもう二度と生まれないだろう。しかし、『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』は今も根強い人気を誇っており、Fightcadeのようなオンラインツールによって数十年も生き残ってきたので、今年のトーナメントも大いに盛り上がるはずだ。
現チャンピオン:Justin Wong(2009年)
11分
Mind of a Beast
Daigo Umehara has been at the top of the Street Fighter world for years, but still loves each new challenge.
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