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© EA Sports / Philipp Briel
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『F1 24』と『F1 23』を比較する:F1公式ビデオゲーム最新作の違いとは?
アップデートなのか? 新作なのか? F1公式レーシングゲームの最新作は前作とどこがどのように違うのだろうか? 上回っている部分はあるのだろうか? 比較検証していこう!
コードマスターズが手がけるF1公式レーシングゲームシリーズ『F1』は毎年リリースされている。しかし、そのリリースペースにもかかわらず、この開発スタジオは毎回新機能の追加や既存機能のアップデートに成功している。最新作『F1 24』でもそれは同じだ。
そこで今回は、『F1 24』を前作『F1 23』と比較して、何がどう変わったのかを見ていこう。
01
グラフィックスとサーキット
もちろん、『F1 24』はグラフィックスがさらに向上しており、現実世界のF1をできる限り精確に再現しようとしている。そしてこの側面が進化したことで、サーキットやドライバーモデルもさらに美しくリアルになった。
サーキットについては、スパ・フランコルシャンとシルバーストンが特に大きなアップグレードを受けた。両サーキットの内外のアスファルトが現実世界そっくりになり、ランオフエリア、グランドスタンド、縁石、パドックが完全再現されている。
また、今作ではカタールGPのルサイル・インターナショナル・サーキットとサウジアラビアGPのジェッダ市街地コースも大幅に改良された。
マックス・フェルスタッペン、ダニエル・リカルド、アレックス・アルボンを含むドライバーたちも同じだ。今作では彼らがさらにリアルに描かれている。たとえば、頭髪はフルレンダリングされており、目と肌の陰影や質感も高められている。
そして『F1 24』では本物の無線音声が初採用されている。フィニッシュラインを越えるときなどの重要な瞬間では、無線の音声サンプルがプレイバックされるようになっており、ドライバーたちの感情がよりリアルに再現される。
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12分
World’s fastest filming drone chases Max Verstappen
Fast laps like you've never seen before – take flight with a drone that keeps up with F1 car speeds of 300kph+.
02
ハンドリング
『F1 24』ではF1マシンのハンドリングも向上している。ゲームパッドでプレイすればその違いがすぐに理解できるはずだ。今作ではゲームパッドでの操作感が大幅に向上しており、ハンコンを使ったドライビングとほぼ変わらないドライビングエクスペリエンスが得られる。
また、EA Sportsはマックス・フェルスタッペンと組んでドライビングエクスペリエンスをさらにリアルに仕上げている。たとえば、新しいサスペンションのキネマティックシステムは、荷重配分と重心移動をよりリアルに捉えるため、サーキットの路面の細かい変化に気付きやすい。
同時に、プレイヤーのドライビングスタイルがタイヤの摩耗などの様々な要素に大きな影響を与えるようになっている。結果、タイヤに優しいドライビングをするタイプはロングスティントを走ってからピットインできるようになった。
03
ゲームプレイ
『F1 23』よりもサーキットがリアルに感じられるもうひとつの理由が、よりリアルになったゲームプレイだ。たとえば、今作では、リフト・アンド・コーストをすることで出力パワーを減らし、ERSにより多くのパワーを回せるようになった。こうすることでバッテリーをセーブできるため、レース終盤で優位に立てる。
また、ERSのモードはレースウィークエンドのセッションごとに変更できる。たとえば、“オーバーテイク” モードでは、ERSのパワーを短時間だがより多く使えるようになる。ERSに複数のモードが用意されたことで、完全に新しいレース戦略を立てられるようになった。
エンジンブレーキもリアリズムが追求されており、今作ではプレイヤーがブレーキを踏まなくても、シフトダウンするだけでかなりのブレーキングパワーが発生するようになった。
たとえば、イモラ・サーキットのシケイン “ヴァリアンテ・アルタ” やシルバーストン・サーキットの複合コーナー “ベケッツ=マゴッツ” のようなコーナーではエンジンブレーキだけで旋回できるため、より速いラップタイムが期待できるようになっている。
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31分
In the Wings - リアム・ローソンの戦い
2023年最も多忙なシーズンを過ごしたF1ドライバーのリアム・ローソン。そんな彼がF1での経歴を築くため挑んだ戦いに迫る。
04
ファンのためのコンテンツ
『F1 24』は新旧F1ファンがより楽しめる作品に仕上がっている。たとえば、マイチームモードでは、レジェンドドライバーたちをチームメイトとして迎えられるようになっている。
ミハエル・シューマッハ、ナイジェル・マンセル、マーク・ウェバー、ミカ・ハッキネンなどから選べるようになっており、キャリアモードで自分として起用することもできる。また、今作では初めてF1 Sim Racing Championshipに参戦するプロドライバーたちも収録されており、ルーカス・ブレイクリー、ヤルノ・オプメール、ダビド・トニッツァがチームメイトとして選べるようになっている。
F1 Worldも大幅にアップデートされた。新機能のひとつがファンゾーンで、好きなチームとドライバーを選んで、他のファンゾーンプレイヤーたちと順位を競い合える。
現実世界のF1シーズンのレース結果を予想するなどユニークなチャレンジが用意されており、様々な報酬やアイテムをアンロックできるようになっている。
そして、キャリアモードにはチャレンジキャリアが新たに用意された。ここではキャリアが複数のエピソードに分割されており、各エピソードはシーズン中に変化していく。特定のドライバーやチームを選び、ポイントを獲得してランキング上位に入れば、特別な報酬を得ることができる。
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