© Ken Leanfore/Red Bull Content Pool
F1
リアム・ローソン:オラクル・レッドブル・レーシング昇格記念インタビュー
F1 2025シーズンのオラクル・レッドブル・レーシングでマックス・フェルスタッペンとコンビを組むニュージーランド人ドライバーが、昇格の瞬間や新シーズンに向けての思いなどについて語った。
リアム・ローソンがF1 2025シーズンのオラクル・レッドブル・レーシングのシートを獲得した。ニュージーランドのカートサーキットからF1まで彗星のような速さで紡がれてきた若きドライバーのサクセスストーリーは、これからも続く。
現在22歳のローソンは、ワールドチャンピオンに4回輝いたマックス・フェルスタッペンとコンビを組み、レーシングドライバーキャリアの新章をスタートさせると同時に、F1トップドライバーのひとりとしての地位の確立を目指していくことになる。
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強固な意志と大いなる犠牲
リアム・ローソンのストーリーはニュージーランドから始まった。この国で、幼きローソンは家族の影響を受けながらモータースポーツへの情熱を培ったのだ。父親の影響は特に大きく、ローソンはインタビューで、オラクル・レッドブル・レーシング昇格を父親へ伝えたときの感動的な瞬間を振り返った。
「父は最初からずっと一緒にいてくれました」と切り出すローソンは、父親がサポートとインスピレーションを与え続けてきたことについて次のように触れた。
「父は、きちんと努力さえすればどんなことでも成し遂げられるという信念を私に与えてくれました。シート獲得のニュースを伝えて、父が涙を流してくれた瞬間は本当に特別でした。あのような姿は初めて見ました」
このような献身には、ときとして大きな犠牲が求められる。2024年前半、ローソンはポッドキャストの中で、自分のレーシングキャリアのために両親が家を売却したことがあると発言していた。
「両親ときょうだいは私のために多くの犠牲を払ってくれました。ですので、今回の功績は私のものであると同時に、彼らの功績でもあるのです」
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レッドブルでの活躍
ローソンのオラクル・レッドブル・レーシングへの旅は、彼がレッドブル・ジュニア・プログラムに参加した2019年に始まった。
ローソンはレッドブル・AFコルセから参戦した2021シーズンのドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)総合2位など素晴らしいパフォーマンスを連続して記録すると、2023シーズンのドイツGPでスクーデリア・アルファタウリ(当時)からF1デビューを飾り、2戦目のシンガポールGPでポイントを獲得してポテンシャルを早々に示した。
笑いが止まりませんでしたね。顔が痛いくらいです!
そして2024シーズン、ローソンはオラクル・レッドブル・レーシングとビザ・キャッシュアップ・RB両方のリザーブドライバーを務めると、アメリカGPとシンガポールGPでポイントを獲得するなど素晴らしいパフォーマンスを披露し、才能とレジリエンスを備えている若手ドライバーという評価を確実にした。
オラクル・レッドブル・レーシングのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーから昇格を告げられたローソンは興奮に打ち震えた。
「クリスチャンから連絡をもらい、“レッドブル・レーシングへようこそ” と、クラシックなフレーズで昇格を伝えてもらいました」と振り返るローソンは、連絡を受けてから笑いが止まらなかったようだ。「笑いが止まりませんでしたね。顔が痛いくらいです!」
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ワールドチャンピオンとのコンビ
F1史上最強ドライバーのひとりに数えられるマックス・フェルスタッペンとコンビを組むことは、ローソンにとって栄誉であると同時にチャレンジでもある。ローソンは次のように語っている。
「色々吸収できるチームメイトとして最高の人物を得ることができました。マックスは長年私によくしてくれていて、リザーブドライバーとしてプレッシャーを感じているときも優しくしてくれました。見習うべき人物として彼以上はいませんし、彼と一緒に仕事をして、チームの成功に貢献するのを楽しみにしています」
ローソンはいきなりタイトル争いに加わることの難しさは十分に理解しているが、長期的な目標はすでに明確だ。ローソンが続ける。
「すべてのドライバーの夢がワールドチャンピオンになることですし、私も子どもの頃から目標にしています。ですが今は、チームのコンストラクターズ獲得をアシストし、できる限り早く競争力を持つことにフォーカスしています」
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前途有望
オラクル・レッドブル・レーシングのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーは、ローソンの才能に自信を見せており、サーキットでの粘り強さと対応力を称賛している。
「リアムのビザ・キャッシュアップ・RBでのパフォーマンスは、彼には結果を出せる能力だけではなく、トップレベルとの勝負を怖がらない能力があることも示していた。彼の昇格は、ジュニア・プログラムのタレントを育成することへのレッドブルのコミットメントの証左だ」
私は8歳からこの日を目指してきました
2025シーズンに向けて気合いを高めているローソンは、家族の夢と母国の希望、キャリアを通じて得た学びを胸にサーキットへ向かう。オラクル・レッドブル・レーシングに加入した彼は、F1に自分の名前を刻みつけるために必要なツール、メンターシップ、そして意志を手に入れた。ローソンは次のように締め括っている。
「私は8歳からこの日を目指してきました。夢が叶いましたが、ここがスタートラインです。始動するのが楽しみですね」
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