An image of Rekkles in a G2 Esports shirt
© G2 Esports
eスポーツ

『LoL』:G2 RekklesがLEC Spring開幕4連勝に貢献!

『リーグ・オブ・レジェンド』プロプレイヤーMartin “Rekkles” Larssonは2021シーズンからG2 Esportsへ加入したばかりだが、すでに大黒柱の活躍を見せている。
Written by Matt Porter
読み終わるまで:5分Published on
Martin “Rekkles” Larsson『リーグ・オブ・レジェンド』のヨーロッパ最強ADキャリーのひとりに長年数えられてきたため、彼が2021シーズンからG2 Esportsへ移籍するニュースが発表された瞬間、多くがG2 Esportsが再び素晴らしいシーズンを送ることを予想した。
もちろん、プレイヤーが新チームへ移籍すれば、本人には新しいプレイスタイルやトレーニングスケジュール、生活リズムなどに慣れるための時間が必要になり、チームには新しいチームメイトに慣れる時間が必要になる。多くの場合、その時間はある程度長く、チームが機能し始めるのはシーズン開幕から数週間後だ。しかし、Rekklesはすぐに新チームに慣れたようだ。彼のこれまでのキャリアを考慮すれば、むしろこの高速ペースでの順応を予想しておくべきだった。
LEC Spring 2021のG2 EsportsはWeek 3終了時点で3位につけている。Schalke 04とFnaticに敗れたG2 Esportsは絶好調とは言えないものの、Rekklesは素晴らしいプレイを続けており、開幕2戦では一度もキルされなかった。この活躍は、2021シーズンにおける彼の気合いの大きさを物語っているが、本人は楽しみながらプレイできているようだ。
Rekklesには7〜8年前からある種のミステリアスなイメージがついている。メディアに対してほとんど口を開かない彼は、ソーシャルメディアもほとんど活用しておらず、『リーグ・オブ・レジェンド』をビジネスとして厳しく扱っているように思える。そのため、ジョークやトラッシュトークの代名詞として知られるG2 Esportsのムードに馴染めないのではないかと見る向きがあった。
しかし、G2 Esportsのボイスチャット動画で、RekklesはG 2のチームメンバーらしい振る舞いを見せており、冒頭で「やあ、僕だよ。FnaticのRekklesだよ」とジョークを飛ばしてから、MAD Lions戦に臨んでいる。
さらに、Rekklesは、その動画のMAD Lions戦のチャンピオン選択時に「今日はシヴィアで行こうと思う。ビルドはその場で考えていくよ。楽勝でしょ」と強気の発言をしたあと、ゲームスタート後に「ウワッ、ビルドどうしよ!」と続けてチームメイトをさらに楽しませた。
しかし、Rekklesが心配する必要はなかった。彼はゲームを完全に支配した。ゲーム終了までにキル/デス/アシスト比9/0/9をマークしたRekklesは、最高のタイミングで【ブーメランブレード】を放ってドラゴンスティールにも成功し、チームメイトのジャングラーMarcin “Jankos” Jankowskiに「ホント上手いよね」と言わしめた。その後、G2はタワー2本を攻略し、MAD Lionsに完勝した。
Rekklesは次のSK Gaming戦でも素晴らしいフォームを維持した。序盤にSK Gamingにリードを許す接戦となったが、G2 Esportsはマクロを上手くコントロールし、オーシャンソウルとタワーを獲って流れを変えることに成功した。その間、Rekklesはジンでサバイバル、ファーム、キルを繰り返して3/0/6をマークし、チームを勝利へ導いた。
「満足だね」とRekklesはMihael “Mikyx” Mehleと共に受けた次戦へ向けたインタビューで回答したが、その次戦、Excel Esports戦でこの無敵のADキャリーはリーグベストのKDAを叩き出してチームの勝利にみたび貢献した。G2は序盤からリードを奪うと、それから30分に渡り、彼らの目に入るものすべてを破壊していった。まさに完勝だったこの対戦で、Rekklesはジン13キルを記録した。
翌週のAstralis戦でもRekklesの “キルフェス” は続き、30分の “G2 Esportsショー” の中でリスポーン2回で10キルをマークし、Luka “Perks” Perkovicの後任は彼しかいないことをあらためて証明した。残念ながら、翌日のSchalke戦でチームの連勝は止まったが、開幕4連勝はG2 Esportsが依然としてLECのトップチームのひとつであることを力強く示している。
Rekklesは「(G2 Esports加入発表動画で)Worlds優勝を約束したけれど、約束は絶対に果たす」とあらためてコメントしている。
Schalke戦から1勝2敗にペースが落ちているものの、G2 Esportsが前半4連勝の勢いを取り戻せば、間違いなくWorlds優勝候補に数えられるようになるだろう。実際、G2 Esportsはすべてのロールにヨーロッパ最強プレイヤーを据えている。まだすべての歯車が完ぺきに噛み合っている状態ではないが、彼らが2021シーズンのサモナーズカップを頭上に掲げる可能性は非常に高い。
Twitterアカウント@RedBullGamingJPFacebookページをフォローして、ビデオゲームやeスポーツの最新情報をゲット!