MSI 2019を制したG2
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eスポーツ

『リーグ・オブ・レジェンド』:プロプレイヤーが教えるプロになる方法

『League of Legends / LoL』のヨーロッパリーグLECで活躍するトッププレイヤーたちが世界最大のeスポーツで生計を立てられるようになるための方法や必要な資質を教えてくれた。
Written by Yinsu Collins
読み終わるまで:5分Published on
このゲームの世界最強チームを決めるWorld Championship(通称:Worlds)は賞金総額200万ドル約2億2,000万円)が用意されており、全世界4,000万人超がこのシーズンファイナルを視聴している。
言い換えれば、このゲームのプロプレイヤーを目指している人は星の数ほど存在するのだ。しかし、実際にプロプレイヤーになれるのはほんのひと握りだけだ。では、どうすればそのひと握りになれるのだろうか?
『リーグ・オブ・レジェンド』のトッププロとして知られるRasmus “Caps” Winther(G2)、Martin “Wunder” Hansen(G2)、Elias “Upset” Lipp(Origen)、Matyáš “Carzzy” Orság(MAD Lions)が、プロプレイヤーになるために必要な資質やステップについて教えてくれた。

トレーニングを重ねる

ソロキューをプレイし続けたCaps

ソロキューをプレイし続けたCaps

© Riot Games

まず、これは当然過ぎる話だが、プレイの回数と時間を増やし、トレーニングを重ねていけばそれだけ上達する。
世界ナンバーワンミッドレーナーの呼び声も高いCapsはその通りだとしつつ、チームでのトレーニングを重ねることも同じくらい重要だとして次のように続ける。
「プロプレイヤーまでの道のりは人によって異なると思うから、僕と同じ道を通る人はいないと思う。でも、簡単にまとめて言えば、『リーグ・オブ・レジェンド』をとにかく沢山プレイしたことが今の僕に繋がった」
ソロキューをひたすらプレイし続けた。ELOレーティング(イロレーティング)がかなり高くなったあと、オンラインで知り合ったプレイヤーたちに友人を加えてチームを組んだ。このチームでチームプレイを学んだんだ」
「それからも色々なチームでプレイを続けながら、ソロキューの上を目指し続けた。その努力が注目されるようになって、最終的にFnaticからオファーが届いたんだ」

グッドマナーを意識する

他人を攻撃しないことも重要だとしているUpset

他人を攻撃しないことも重要だとしているUpset

© Riot Games

マナーが悪いプレイヤーとチームを組むほど不愉快なことはない。また、自分がそのような存在になってしまえばプロプレイヤーになる夢を壊してしまうことになる。
マナーが悪ければRiot Gamesからアカウントをバンされてしまうのでトレーニングができなくなるばかりか、トップレベルのプレイヤーたちの間で悪い噂が広まり、チームを組みにくくなってしまうだろう。OrigenADCを担当しているUpsetは次のようにコメントしている。
「ソロキューではプロらしく振る舞うようにしているよ。誰が相手でも誠意を持って接して、正しい人間関係を築こうとしている。でも、若かった頃は、誰かのお手本になれるようなプレイヤーじゃなかったかな」
上達してプロプレイヤーから注目されるようになること、そしてラダーの上位に入れるようになることがとにかく重要だ。インパクトを与えるプレイをして、シーンに対して色々な意見を言える立場になろう」
「そのためには失礼な態度を取るのは絶対に良くない。チームに所属しているなら最悪だ。ソロキューでストレスが溜まるのは理解できるけど、冷静な態度を取るようにしよう。他人を攻撃するのはやめよう」

敗戦から学ぶ

敗戦から学ぶことが重要だと考えているWunder

敗戦から学ぶことが重要だと考えているWunder

© Riot Games

ビッグトーナメントで勝利して最強の称号を手に入れるためには敗戦から学ぶ必要がある。Wunderは、悪いパフォーマンスが続いていたキャリア初期と、FunPlus Phoenixに敗れたWorlds 2019のグランドファイナルから多くを学んだとし、次のように続ける。
「敗戦から学ぼう。僕はプロプレイヤーになるまで2年ほどChallenger Seriesでプレイしていたんだけど、多くの敗戦を味わった。LCSのデビューシーズンも本当に厳しくて、かなり落ち込んだよ」
「ネットで叩かれても気にしないことだね。彼らを無視することが重要だ。自分がやりたいことと自分が手に入れたいことに集中すればいつの日か上達するよ」

ルーキーからのアドバイス

LEC注目ルーキーのひとり、Carzzy

LEC注目ルーキーのひとり、Carzzy

© Riot Games

LECには毎年約50人のプロプレイヤーが参加しているが、そのひとりとしてビッグステージに立つのは夢のまた夢だと思っている人は多い。Carzzyもそのように感じていたひとりだ。
しかし、現在18歳のCarzzyは2019年にBIGのメンバーとしてEU Mastersを制したあと、ADCとしてMad Lionsに加わった。LECルーキーのCarzzyは『リーグ・オブ・レジェンド』のプロプレイヤーを目指す人たちに次のようなアドバイスを送っている。
「僕が話せるのはLECのケースだけど、プロリーグを目指しているなら他人の悪口を言うのは止めよう。プロプレイヤーのライブストリーミングやプロリーグの対戦をチェックしよう」
「あとはマクロにフォーカスするようにしよう。メカニカルも重要だけど、ゲーム全体についての知識が一番重要だと思う。集中して努力を重ねていこう」
◆Information
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