Red Bull Campus Clutch 2021に出場したcNed
© Nuri Yılmazer / Red Bull Content Pool
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Acend cNedが振り返る【VALORANT Champions 2021】優勝

2021年12月に開催された『ヴァロラント』のシーズンフィナーレを制したAcend所属のトルコ人プレイヤーMehmet Yağız “cNed” İpekが、トーナメントと1年を振り返った。
Written by Miri Teixeira
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【VAROLANT Champions 2021】で強烈なパフォーマンスを見せたAcendは同トーナメントの優勝チームとなり、優勝を何回も記録してきた素晴らしいシーズンを美しく締め括った。
【VAROLANT Champions 2021】は『VAROLANT / ヴァロラント』(以下、『VALORANT』のシーズン最大のインターナショナルトーナメントで、【VALORANRT Champions Tour】シーズンファイナルに位置づけられていた。出場権獲得のためにシーズンを戦い抜いた全16チームが参加したこのトーナメントは、2021年12月12日のグランドファイナルで終了した。
同トーナメントに出場したAcendは、1マッチを除く全勝でグループAを首位で抜けると、クォーターファイナルでTeam Secretと対戦したが、こちらも難なく2-0で制してセミファイナルへ駒を進めた。
そのセミファイナルの対戦相手Team Liquidは、優勝候補のひとつに数えられていたが、Acendはこのチームを簡単に片付けた。スタート直後から圧倒したAcendは、Team Liquid相手にわずか11ラウンドしか落とさなかった。Mehmet Yağız “cNed” İpekは「ノープロブレムでしたね」と振り返っている。
【VAROLANT Champions 2021】に出場した全チームの中で、Acendを最も苦しめたのが、ロシアのチーム、Gambit Esportsだった。BO5のグランドファイナルで彼らと対戦したAcendは2セットを先取されたが、cNedとチームは逆転に成功して優勝を手にした。
《ジェット》をメインに据えているcNedは、Gambit Esportsについて次のように印象を語った。「Gambit Esportsとは激しい戦いになることを予想していました。なぜなら、彼らは直前のトーナメントで優勝していたからです。そして実際の対戦は予想通りの内容になりました」
2敗したあと第3マッチを取り、続く第4マッチも14-12で取って粘りを見せたcNedは次のように続ける。
“アイスボックス” は僕たちの勝利だと思っていました。ですが、Gambit Esportsは予想外に良かったですね。あと1ラウンドあれば彼らが勝っていたと思いますが、オーバータイムで僕たちが勝利を得ることができました」
ここで流れを掴んだAcendは続く第5マッチ “スプリット” を13-8で取って優勝した。このマップでcNedは18フラグ / 8キルをマーク。2021シーズンのパフォーマンスに相応しいフィナーレをチームにプレゼントした。
緊張したかどうかについて訊ねられたcNedは、「LANトーナメントはまったく異なる経験でしたね。ナーバスになったときも何回かありましたが、上手くコントロールすることができました!」と回答している。
LANトーナメントはまったく異なる経験でした
Red Bull Campus Clutch 2021に出場したcNed

Red Bull Campus Clutch 2021に出場したcNed

© Nuri Yılmazer / Red Bull Content Pool

しかし、cNedの美しいシーズンフィナーレは、運がもたらしたものではなかった。2021シーズンのスタート時点から、彼はこのトーナメントで優勝して『VALORANT』シーンで名を挙げることを目標に据えていた。
2020年12月、cNedは『VALORANT』初のRiot主催公式イベント【First Strike Europe】に当時所属していたnolpenkiのプレイヤーとして出場していたが、クォーターファイナルで敗退した。
【First Strike Europe】敗退からまもなくしてnolpenkiは解散したが、cNedの中で『VALORANT』はまだ終わっていなかった。「チーム解散後は、新チームを見つけてプロレベルでプレイを続けたいと思っていました。そして今回、このような結果を手にしたのです」と語るcNedは、eスポーツシーンでプロキャリアを築くのは簡単ではないことが分かっていた。
eスポーツは規律、努力、コミュニケーションが求められる厳しい世界です。趣味ではできません。仕事として取り組む必要があります」
幸運なことに、Acendと契約できたcNedはその厳しい世界をプロとして生きることができており、そのハードなトレーニングスケジュールから恩恵を受けている。
毎日トレーニングしていますよ。トーナメント前に必ずブートキャンプを張って、コミュニケーションとプレイスキルを高めています」と説明するcNedは、友人と家族も成功の大きな助けになっていると続ける。
「友人と家族は僕を信じてくれていますし、対戦前には励ましの言葉をかけてくれます。本当に有り難いですね。初代 “VALORANT Champion” になることができて本当に嬉しいです」
2022シーズンの目標は【VALORANT Champions】で再び優勝することです
また、cNedは今回の優勝によって、自国トルコでの『VALORANT』プレイヤー数が増えることに期待している。
【VAROLANT Champions 2021】唯一のトルコ人プレイヤーだった彼は、「このトーナメントによって、より多くのトルコ人プレイヤーのモチベーションが高まったと思います。ハイレベルなイベントでより多くのトルコ人プレイヤーとチームが見られるようになることに期待したいです」とコメントしている。
また、新規プレイヤーのために、cNedはジェット使いとしてのアドバイスを3つ授けている。「アグレッシブなプレイすることを恐れない。チームのために譲る。スコアを捨てることを恐れない。この3つが重要です」
cNedとAcendの2022シーズンは始まったばかりだ。ビッグトーナメントが確立されたことから、彼らはこれまで以上に忙しくなるはずだが、スローダウンするつもりはないようだ。2月には【VALORANT Champions Tour】が開幕するが、cNedが意識していることはひとつだけだ。
「もちろん、2022シーズンの目標は【VALORANT Champions】で再び優勝することです!」
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