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1. 音楽性
音楽のリズムとテンポを掴み、フォローする力が音楽性だ。ジャッジは、ブレイカーがトップロック中にスネアドラムとシンクロできているか、フロアをヒットして終わるまでそのタイミングを維持できているかどうかを見ている。
音楽性が高いと評価されるためには、リズムだけではなく、音楽の他の様々な部分に反応しながらダンスする必要がある。たとえば、タイミングを合わせてフリーズをメイクしたり、サウンドや歌詞を上手く表現したり、フットワークで音楽のスピード感を表現したりしなければならない。
基本的に、音楽性とは、B-BoyとB-Girlが “その場に存在する全て” に合わせて踊る能力を意味している。
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2. 基礎
その名の通り、ブレイキンの基礎を意味する。つまりジャッジは、各ダンサーのトップロック、ゴーダウン、フットワーク、フリーズ、パワームーブ、トランジションなどの基礎がしっかりしているかどうかをチェックする。
また、彼らは、基礎のレベル、つまり、全体的なルックスやそれぞれの形、流れなどがクリーンかつシャープであるかどうかもチェックしている。
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3. ムーブの難易度
ジャッジは、各ブレイカーがハイレベルなムーブをできるレベルにあるかどうかをチェックしたいため、連続トリックや、パワームーブの高難度コンビネーションなど、非常に難しいムーブがメイクできているかどうかを見ていく。
また彼らは、複雑なフットワークのコンビネーションやパターン、フロウなどのレベルもチェックしている。
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4. キャラクター / 個性
ブレイキンは非常に難しいムーブが繰り出されるダイナミックなバトルダンスだが、ひとつのダンス、ひとつのアートフォームであることに変わりはない。よって、つまり、アートとして自分のキャラクターと個性を表現することが重要だ。
ジャッジはブレイカーがムーブをメイクしつつ、そこにキャラクターと個性を加えて、他のブレイカーとは異なるユニークでパーソナルなダンスができているかどうかをチェックしている。
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5. スタイル
スタイルはブレイカーとブレイカーを分ける要素だ。スタイルは、ブレイカーの個性、体型、柔軟度、筋力、クリエイティビティによって大きく変わってくるので、イベントやジャムでは様々なスタイルを目にすることになる。
パワームーブ重視のスタイルや、フットワーク重視のスタイル、柔軟性重視のスタイル、フリーズ重視のスタイルなどが有名だが、ジャッジはそれぞれのスタイルをいかに上手く表現されているかを常にチェックしている。
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6. 精度
ジャッジは、ブレイカーがダイナミックかつクリーンなムーブができているかどうかをチェックしている。ムーブをミスしたり、クラッシュしたりしてしまうと、精度が低いと判断され、スコアを大きく下げてしまうことになる。
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7. オリジナリティ / 創造性
ジャッジは常にサプライズを求めている。ジャッジは1回のイベントや大会で数多くのバトルを見ることになるが、定期的にジャッジを担当している人は、ブレイキンを千単位、万単位で見ることになる。
つまり、良く知られているムーブ、ステップ、フリーズ、トリック、パワームーブ、トランジションにオリジナルでクリエイティブなアイディアを加えたり、オリジナルのムーブ、ステップ、トリック、フリーズ、トランジション、パワームーブを複雑に組み合わせたオリジナルなスタイルを打ち出したりと、ジャッジが知らないフレッシュでユニークなブレイキンを見せることが重要になる。
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8. ラウンドの構成
各ラウンドはジャッジが納得できる内容である必要がある。ジャッジは以下のポイントをチェックしている。
- ラウンド全体が理解できる構成になっている。
- ムーブがスムーズに繋がっていて、ひとつのストーリーになっている。
- ストップ&ゴーばかりで流れが感じられない、次に何をやるのか分かっていないように見える。
- ラウンド全体に音楽に合ったリズムとフロウが感じられる。
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