映像を見る6分
Motoring

【マイアミGP裏対決】マックス・フェルスタッペン&角田裕毅がスワンプバギーに挑戦!

初開催マイアミGPを前に、マックス・フェルスタッペンと角田裕毅がフロリダ名物の “沼地レース” にトライしていた…。2人の直接対決の結末は!?
Written by Scott Houston
読み終わるまで:3分Published on
マイアミと聞いて思い浮かべるイメージは、白砂輝くビーチ、洒落たクラブ、そしてアールデコ建築だ。しかし、F1ドライバーのマックス・フェルスタッペン角田裕毅はマイアミのコスモポリタン的絢爛をあとにし、フロリダのまったく異なる一面を体験してみることにした。“スワンプバギーレース” として知られるフロリダ特有のレースだ。
スワンプバギーはフロリダ半島の湿地を活用した独特なレース形式

スワンプバギーはフロリダ半島の湿地を活用した独特なレース形式

© Garth Milan/Red Bull Content Pool

マイアミから西へ車で2時間の街ネイプルズはフロリダ・エバーグレーズと呼ばれる広大な湿地に囲まれており、1949年からスワンプバギーレースの伝統が続いている。900馬力V8エンジンを搭載し、68インチ(約1.7m)巨大ホイールを装着したバギーたちは大観衆を集めており、湿地帯の水たまりに浸かったトラック2台の1on1レースが繰り広げられる。
フロリダ半島の西端へ向かうフェルスタッペンと角田に、AMAスーパークロス 250SX東地区チャンピオンのジェット・ローレンスと、2020年東京でも活躍したプロスケートボーダーのザイオン・ライトが合流し、真のフロリダを体験できるスワンプバギー対決が実行されることになった。
4人はレース前から打ち解けた

4人はレース前から打ち解けた

© Garth Milan/Red Bull Content Pool

4人はすぐに打ち解け、軽口を叩き合っていたが、スワンプバギーが耳をつんざくようなエンジンノイズを轟かせ、巨大ホイールが高さ9mの水しぶきを上げる様子を目にすると、やや大人しくなった。そして、クラッチと2速のギアを備え、ブレーキを持たないスワンプバギーの操縦方法についてレクチャーを受けると、彼らの間には緊張を帯びた笑い声と不安そうな表情が満ちていった。
練習走行に備えるジェット・ローレンス、ザイオン・ライト、マックス・フェルスタッペン

練習走行に備えるジェット・ローレンス、ザイオン・ライト、マックス・フェルスタッペン

© Garth Milan/Red Bull Content Pool

練習走行に向けてスワンプバギーをチェックする角田裕毅

練習走行に向けてスワンプバギーをチェックする角田裕毅

© Garth Milan/Red Bull Content Pool

最後の質疑応答が終わると、角田とライトがシートベルトを締めて練習走行に向かった。2人が運転と滑走の中間のようなスワンプバギー操縦のコツを素早く掴むと、続いてローレンスとフェルスタッペンも走行を開始した。
フェルスタッペンはローカルも驚かせる恐れ知らずのラップを1周目から披露。トラックの経営陣は12月に行われるスワンプバギー・チャンピオンシップにフェルスタッペンを早速招待することを決め、フェルスタッペンもスケジュールを確認することを快諾した。
水しぶきを派手に上げながら疾走する角田裕毅

水しぶきを派手に上げながら疾走する角田裕毅

© Garth Milan/Red Bull Content Pool

練習走行からいきなり速さを見せつけたマックス・フェルスタッペン

練習走行からいきなり速さを見せつけたマックス・フェルスタッペン

© Garth Milan/Red Bull Content Pool

すべての練習走行が終わり、真剣勝負のレースがいよいよ始まった。最初の対戦はフェルスタッペン vs. ライトだ。スタートではライトが先行したが、フェルスタッペンが後半に劇的な追い上げを見せて勝利を手にした。
次は角田 vs. ローレンス。角田は抜群のスタートを切り、スタートラインから電光石火で加速するとバギーは水上でウィリーしてみせた。しかし、角田がアグレッシブなスタートを切る必要はなかった。なぜなら、不運なことにローレンスがスタート直後にストールしてバギーを浸水させてしまい、レース続行不可能になってしまったからだ。
これで、ファイナルフェルスタッペン vs. 角田の対決となった。角田はまたもバギーのフロントを浮かせながら絶好のスタートを決め、フェルスタッペンに先行する。対するフェルスタッペンも再びラップ後半で差を詰めて最後のストレートに向けて勢いを得たが、追いつくことはできず角田に勝利を譲った。
ファイナルはマックス・フェルスタッペン vs. 角田裕毅の対決となった

ファイナルはマックス・フェルスタッペン vs. 角田裕毅の対決となった

© Garth Milan/Red Bull Content Pool

レースが終了すると4人は別れの挨拶を交わしてエバーグレーズの湿地を後にし、“フロリダマン” の称号を確かなものとしたフェルスタッペンと角田はマイアミGP本番に向けて東へ戻っていった。
オラクル・レッドブル・レーシングの日本語公式ウェブサイトはこちら>>
スクーデリア・アルファタウリの日本語公式ウェブサイトはこちら>>
▶︎世界中から発信される記事を毎週更新中! 『新着』記事はこちら>>

関連コンテンツ

角田 裕毅

ビザ・キャッシュアップRBに所属する日本人F1ドライバー

日本日本

ザイオン・ライト

記録と記憶に残る、進化を止めないトリックスター

アメリカアメリカ

Jett Lawrence

After winning multiple 250 AMA titles, Australian Jett Lawrence stepped up to dominate the 450 MX series and stake his claim as the world's best racer.

オーストラリアオーストラリア