Motoring
【マイアミGP裏対決】マックス・フェルスタッペン&角田裕毅がスワンプバギーに挑戦!
初開催マイアミGPを前に、マックス・フェルスタッペンと角田裕毅がフロリダ名物の “沼地レース” にトライしていた…。2人の直接対決の結末は!?
マイアミと聞いて思い浮かべるイメージは、白砂輝くビーチ、洒落たクラブ、そしてアールデコ建築だ。しかし、F1ドライバーのマックス・フェルスタッペンと角田裕毅はマイアミのコスモポリタン的絢爛をあとにし、フロリダのまったく異なる一面を体験してみることにした。“スワンプバギーレース” として知られるフロリダ特有のレースだ。
マイアミから西へ車で2時間の街ネイプルズはフロリダ・エバーグレーズと呼ばれる広大な湿地に囲まれており、1949年からスワンプバギーレースの伝統が続いている。900馬力のV8エンジンを搭載し、68インチ(約1.7m)の巨大ホイールを装着したバギーたちは大観衆を集めており、湿地帯の水たまりに浸かったトラック2台の1on1レースが繰り広げられる。
フロリダ半島の西端へ向かうフェルスタッペンと角田に、AMAスーパークロス 250SX東地区チャンピオンのジェット・ローレンスと、2020年東京でも活躍したプロスケートボーダーのザイオン・ライトが合流し、真のフロリダを体験できるスワンプバギー対決が実行されることになった。
4人はすぐに打ち解け、軽口を叩き合っていたが、スワンプバギーが耳をつんざくようなエンジンノイズを轟かせ、巨大ホイールが高さ9mの水しぶきを上げる様子を目にすると、やや大人しくなった。そして、クラッチと2速のギアを備え、ブレーキを持たないスワンプバギーの操縦方法についてレクチャーを受けると、彼らの間には緊張を帯びた笑い声と不安そうな表情が満ちていった。
最後の質疑応答が終わると、角田とライトがシートベルトを締めて練習走行に向かった。2人が運転と滑走の中間のようなスワンプバギー操縦のコツを素早く掴むと、続いてローレンスとフェルスタッペンも走行を開始した。
フェルスタッペンはローカルも驚かせる恐れ知らずのラップを1周目から披露。トラックの経営陣は12月に行われるスワンプバギー・チャンピオンシップにフェルスタッペンを早速招待することを決め、フェルスタッペンもスケジュールを確認することを快諾した。
すべての練習走行が終わり、真剣勝負のレースがいよいよ始まった。最初の対戦はフェルスタッペン vs. ライトだ。スタートではライトが先行したが、フェルスタッペンが後半に劇的な追い上げを見せて勝利を手にした。
次は角田 vs. ローレンス。角田は抜群のスタートを切り、スタートラインから電光石火で加速するとバギーは水上でウィリーしてみせた。しかし、角田がアグレッシブなスタートを切る必要はなかった。なぜなら、不運なことにローレンスがスタート直後にストールしてバギーを浸水させてしまい、レース続行不可能になってしまったからだ。
これで、ファイナルはフェルスタッペン vs. 角田の対決となった。角田はまたもバギーのフロントを浮かせながら絶好のスタートを決め、フェルスタッペンに先行する。対するフェルスタッペンも再びラップ後半で差を詰めて最後のストレートに向けて勢いを得たが、追いつくことはできず角田に勝利を譲った。
レースが終了すると4人は別れの挨拶を交わしてエバーグレーズの湿地を後にし、“フロリダマン” の称号を確かなものとしたフェルスタッペンと角田はマイアミGP本番に向けて東へ戻っていった。
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