ホルヘ・ロレンソがMotoGPのレース直前に自身のテンションを奮い立たせるためにLinkin Parkの曲を聴いていることは広く知られている。では、他のトップライダー勢は同じようなシチュエーションにおいてどんな音楽を聴いているのだろう? そんな我々の素朴な興味に、5人のライダーたちが答えてくれた。中には意外なセレクトが発見できるはずだ!
ジャック・ミラー:Motorhead「Ace of Spades」
Hondaを駆るミラーは同郷オーストラリアのハードロックヒーロー、AC/DCも当然聴いているが、彼にとってのアイドルはMotorheadのフロントマン、故・Lemmyだ。
「俺はロックンロールなライフスタイルが大好きなんだ。そういう意味で、MotorheadのLemmyみたいな生き様には憧れるね」
「Lemmyみたいにハードな生き様を見せる本物のロック野郎が大好きなんだよ」
ステファン・ブラドル:The Prodigy「Firestarter」
The Prodigyのリードシンガー、Keith Flintは大のバイクマニアとしても知られており、MotoGPレースには何度も観戦に訪れている。Apriliaを駆るライダー、ブラドルがレーススタート直前に聴いているのはそのThe Prodigyの高速ブレイクビーツだ。
「この曲はレース前の僕にエナジーをくれるんだ!」
マルク・マルケス:Eminem「Lose Yourself」
2度のMotoGPチャンピオンであるマルケスはあらゆるジャンルを聴き漁る音楽ファンだが、とりわけ好みとしているのはポップロックだ。
「もし好きなアーティストやバンドを選べと言われたら、EminemかAC/DCを挙げるだろうね。レース前に精神統一し、集中を図るためにはこういった種類の音楽が持ってこいさ」
ダニ・ペドロサ:Michael Bolton「When I’m Back on My Feet Again」
ペドロサがこの王道アダルトコンテンポラリーの1曲を選んだ理由には、特別な思い出があるそうだ。
「2003シーズンに僕が125ccでタイトルを決めた後、左右両方の足首を骨折する大クラッシュを経験したことがあったんだ。普通なら、125ccのタイトルを獲れば翌シーズンは250ccに進級できるものだよね。でも、僕の場合はこのケガの影響で5ヶ月間も車いすでのリハビリを強いられた。そんな辛い時期に何度も繰り返し聴いていたのがこの曲なんだ」
「ケガから完治して1ヶ月後には250ccクラスで初優勝を飾り、2004シーズンの250ccタイトルを制覇した。僕は125ccと250ccの両クラスを制したライダーとして最年少記録を打ち立てたんだ」
サンドロ・コルテセ:Michael Jackson「Beat It」
1990年生まれのドイツ人Moto2ライダー、コルテセがレース前に聴く1曲として選んだのはKing of Popによる80年代クラシック!
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