01
栄光のル・マン
ル・マン24時間本戦で撮影された圧倒的臨場感
年配の映画ファンには言わずと知れた、今から50年以上前に上映されたスティーブン・マックイーン主演の名作(1971年上映)。ストーリーの面では評価が大きく分かれるものの、本番のレース会場で撮影された映像は、セットやCGとは違う本物ならではの迫力を味わうことができる。特に現代ならCG処理が主流となるスタントも、レーサーでもあるマックイーン自らがドライブ。この映画に賭けたマックイーンの本気度の表れともいえる。
もちろんフィルム撮影による生の映像は臨場感に溢れているし、全編を通して爆音のエキゾーストノートは、クルマ好きに向けた映画としては大正解。また、ポルシェ917K、917LH、フェラーリ512Sといった名車の力強い走りが見られるのもレースファン必見の見どころ。今改めて見直すなら、爆音を奏でられるサラウンドシステムを導入することをおすすめ。没入感がハンパなく高まること間違いなし。
02
フォードv.s.フェラーリ
名優が演じる実話を基にしたストーリー
栄光のル・マンと同様にル・マン24時間レースを舞台にした2019年の作品。ハリウッド流の脚色が随所に加えられているが、モータースポーツを題材にした作品としては史上初のアカデミー賞部門賞を受賞したことでも知られている。
ストーリーは簡単に言えば絶対王者のフェラーリにバカにされたフォードが、キャロル・シェルビーに依頼してGT40を開発。ル・マンに勝利して見返すというもの。その勝利に至る紆余曲折を描きつつ、ハイライトは66年ル・マンを再現したレースシーン。フェラーリ330Pとのテールトゥノーズの戦いから勝利を勝ち取るまでは手に汗握るドキドキもの。登場人物それぞれの際立つキャラクターはもちろん、それを見事に演じきった俳優への評価も高い。
ちなみにGT40の撮影車両は、アメリカのRCR社が手がけるレプリカを使用し、時代考証に合わせたアメ車も日常風景でバンバン登場している。そのため画面全体から60年代のアメリカを感じ取るのも、この作品の楽しみ方の一つかもしれない。
03
アイルトン・セナ 〜音速の彼方へ〜
レジェンドF1パイロットの生涯を追うドキュメンタリー
今でもF1パイロットとして絶大な人気を誇るアイルトン・セナ。90年代前半のF1ブームの最中にこの世を去った「音速の貴公子」はどのように生まれたのか。その生涯を肉親や関係者の証言を追うことで紐解いているのが、2010年に公開されたこの作品だ。
生誕50周年を記念してアイルトン・セナ財団公認で作られたこのムービーは、ドキュメンタリーのため新たに撮影された派手なアクションなどは一切なし。しかし当時の映像をふんだんに使用するため、迫力は創作映画と比べて全く引けを取らない。問題の事故シーンも収録されるなど、セナファンにとって価値ある1本といえる。
ちなみに彼を取り巻く環境の描写などは、ちょっとしたドラマよりも衝撃的。世界最高峰のF1界を舞台にした、本当にあったドロドロの策略を巡らせたストーリーは、見ておいても損はないだろう。
04
ラッシュ/プライドと友情
F1史に残る名勝負を描くヒューマンドラマ
アイルトン・セナが80〜90年代のF1シーンをトレースしているのに対し、2013年に公開されたラッシュは76年のチャンピオン争いに的を絞った実話を基にした作品。時代背景的には50代半ばから60代のスーパーカーブーム世代直撃の物語は、ニキ・ラウダとジェームス・ハントの戦いを描いている。
中でも見どころは、レースシーンの撮影には本物の当時のF1マシンを使用していること。しかもCGではなく実際に走らせたというから、そのリアリティは当時を知る熱心なF1ファンも納得できるはず。走る棺桶と揶揄された当時のマシンを、撮影のためだけに本気で走らせるなんて、もはや正気の沙汰ではないというわけだ。
ちなみにハイライトとなる最終戦の舞台は富士スピードウェイ。日本人にとっても浅からず縁のある作品というだけでなく、主演2人のヒューマンドラマも色濃く表現したストーリーは、往年のレースファンじゃなくとも感動モノだ。
05
OVER DRIVE
トヨタがバックアップしたラリームービー
自動車大国と呼ばれつつも、どうも映画産業ではレースムービーが一向に開花しない日本。特に映像作品としてはサーキットを舞台にしたものよりも、峠やストリートでのストーリーが人気を集め、SFか超常現象じゃなきゃ無理な演出過多っぷり。そんな日本の映画界で、久々にモータースポーツを題材に選んだのが2018年の本作。
テーマはラリー。前年からWRC参戦を表明したトヨタがバックアップするだけに、公開前からラリーファンの間では話題沸騰。しかし残念ながら期待していた競技シーンは、ラリーファンにとってはちょっと物足りなさを感じてしまうかもしれない。しかしドライバーに注目が集まるレースにおいて、裏方となるメカニックにも焦点を当てているのは秀逸なところだ。
ちなみに実際に全国各地を行脚して走行シーンを撮影するほど力を入れ、さらに精密なCG演出を取り入れることで、できあがりの映像は迫力モノ。特に首都高……、これ以上はネタバレになるので自制しておきます。
06
Red Bull ALL FOR ONE
15分
プロローグ|2020年 始動
TEAM Red Bull MUGEN発足の年に焦点を当てたエピソード。心機一転を心に誓い、チーム一丸となって勝利を目指すチーム情勢を追った。
TEAM Red Bull MUGENのリアルに完全密着
ひと言でレースムービーといっても、焦点を当てる先がマシンなのか、ドライバーなのか、はたまたチームなのかによって大きく異なってくるはず。だからこそ、すべてのモータースポーツファンが納得する作品となると、余分な脚色のないリアルなレースを追ったドキュメンタリーに行き着くのではないだろうか。そんなコアなファンをも納得させてくれるのが、2022年4月13日にRed Bull TVにて公開されるドキュメンタリー「ALL FOR ONE」。
スーパーGTに参戦するチームTeam Red Bull MUGENに密着したこの作品は、オンボードカメラの映像はもちろん、チーム無線など様々な角度からスーパーGTの世界を完全記録。あらかじめ考えられたストーリーに導かれる映画の世界とは違う、レース現場での緊張感あふれるシーン、そして苦悩や挑戦の数々は、ここでしか見ることができない本物の映像。リアルなモータースポーツを求めるなら、見逃しちゃいられないぞ。
─[Information]───────
▶︎ レッドブルのモータースポーツ関連コンテンツはこちら
▶︎ レッドブル・レーシングの関連情報を発信中の公式特設サイトはこちら
▶︎ レッドブルのモータースポーツ情報はTwitter公式アカウントにて随時更新中