A shot of the Nintendo 64 Mini.
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ゲーム

ニンテンドークラシックミニ N64でプレイしたい 9本

任天堂が "N64" を商標登録したことで盛り上がりを見せているニンテンドークラシックミニ NINTENDO64版の噂。この噂が本当なら収録してもらいたいクラシックをリストアップしてみた。
Written by Joshua Khan
読み終わるまで:9分Published on
     
ひとつ言わせてもらいたい。
NINTENDO64はゲーミング史上最高の家庭用ゲーム機のひとつだ。
この意見は、不格好なデザインタイトル数が比較的少ないことに足を引っ張られて少数派なのだが、1990年代半ばから終わりまで存在したこの至宝が子供たちにデジタルテクノロジーを紹介する大きな役割を果たしたのは事実だ。
約10年の間、NINTENDO64は「徹夜」、「放課後の集まり」、「友情を深める週末」と同義だった。
またこのゲーム機は、ゲームキューブのヒットタイトル(『マリオカート ダブルダッシュ!!』)、Wiiでリリースされた不遇の続編(『スマブラX』)、『スーパーマリオ オデッセイ』、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』、今月リリース予定の『マリオテニス エース』など、我々が知っているクラシックタイトル&シリーズを生み出すカタリストにもなった。
しかし、ここでひとつ疑問が生じる。
果たして、NINTENDO64はニンテンドークラシックミニとして機能するのだろうか?
任天堂が「N64」を商標登録したこと、昨年からはサードパーティによる専用カートリッジの再発も欧米を中心に活発に行われていること、そして任天堂がゲームボーイ後継機(1990年代に少年少女だった層には溜まらないアイディアだ)の開発をすぐにスタートさせるつもりがないことを踏まえると、ニンテンドークラシックミニ N64が任天堂の次のアイディアになるという予想には説得力が生まれてくる。
任天堂がRareの『バンジョー&カズーイ』や『ディディーコングレーシング』などのサードパーティ製人気タイトルの厄介なライセンス問題をどうクリアするつもりなのかは分からない。しかし、任天堂自社開発タイトルだけで数は十分揃っている。
当然ながら、このミニシリーズには『ポケモンスナップ』や『Wayne Gretzky’s 3D Hockey』のようなカルトヒットは収録されないだろう。
しかし、1990年代をNINTENDO64と一緒に過ごした記憶を持つファンなら、以下の9タイトルが実現されるだけでも感激の涙を流すはずだ。
スノーボードゲームの金字塔

スノーボードゲームの金字塔

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『テン・エイティ スノーボーディング』

クールボーダーズ』シリーズ(と全世界のYaggiファン)への任天堂からの回答だった『テン・エイティ スノーボーディング』は、優秀なスノーボードゲームとしてメディアから絶賛された。
1998年にリリースされたこのタイトルは、クールな声優と90年代丸出しのアートスタイルを捨てる代わりに、見事な物理演算リアルな雪タイトなコントロール、そして「Work Your Body」を含むファンキーなサウンドトラックを実現していた。
非常にチャレンジングなゲームだったが影響力は大きく、『SSX Tricky』などの後発タイトルを生み出した。
      
FPSの先駆けとなった『ゴールデンアイ 007』

FPSの先駆けとなった『ゴールデンアイ 007』

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『ゴールデンアイ 007』

粗いポリゴンで描かれたオッドジョブが自分の中の “高校生” を呼び覚まさないという人は、今すぐ『ゴールデンアイ 007』をプレイすべきだ。
1997年にリリースされたこのゲームは一般家庭にFPSが存在できることを証明した。また、アクション満載のキャンペーンモードとクラシックなマルチプレイヤーモードは、当時の大学寮誕生日会親が旅行中の友人宅に欠かせないものになった。
『ゴールデンアイ 007』はシューターマルチプレイヤー記念碑的作品だったが、“噂を検証する特番” 的な役割も果たした。
キッズたちは、2頭身になれるDKモードを含むお楽しみモードのアンロックを目指したり、トイレの上に登れるかどうかを試したりと、様々な実験と検証を繰り返した。また、マリオの姿で両手撃ちできるMODも存在した。
要するに、このゲームはパーフェクトなのだ。
     
ビデオゲーム史に残る名作『時のオカリナ』

ビデオゲーム史に残る名作『時のオカリナ』

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『ゼルダの伝説 時のオカリナ』

このゲームがリスト入りしている理由はシンプルだ。『ゼルダの伝説 時のオカリナ』(1998年リリース)は家庭用ゲーム機史上最高のゲームのひとつだからだ。
このゲームは、『ブレス オブ ザ ワイルド』、『風のタクト』、『トワイライトプリンセス』、そして世界中のプレイヤーに「Wiiザッパーってクールだな」と勘違いさせた『リンクのボウガントレーニング』など、全ての後発『ゼルダの伝説』シリーズとスピンオフの原型となった。
この功績も『時のオカリナ』が続編『ムジュラの仮面』(2000年リリース)を抑えてリスト入りを果たしている理由と言えるだろう。
もちろん、両作品共にNINTENDO64のクラシックタイトルだが(リメイク版も含む)、『時のオカリナ』は誰もが時間を忘れてのめり込んだゲームだった。
3Dで描かれたハイラル歯応えのあるボス戦小気味よいパズル仲間たちとの友情は、子供から大人へと成長するリンクの長い旅をこのままずっと続けたいという気持ちにさせた。
『ゼルダの伝説』シリーズ最高傑作のひとつに数えられるこのゲームは、神聖な存在として未来永劫崇められるだろう。
      
Mario tees off in Mario Golf on the N64.

Mario Golf deserves to birdie its way onto the N64 Classic

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『マリオゴルフ64』

ニンテンドーオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ』を抑えて今回のリスト入りを果たしたのが『マリオゴルフ64』だ。
リスト入りの理由は、テニス、サッカー、野球など、様々な “マリオスポーツ” と “ソニック&マリオ” シリーズの先駆けとなったからだ。
プレイヤーは任天堂ユニバースに存在する様々なキャラクターや世界を選ぶことができるこのゲームは、『みんなのゴルフ』と同様、ゴルフというスポーツの魅力を損なうことなく簡略化することに成功している。
キャラクターの能力、雨、風速、風向き、スピンなどの様々な変動要素がショットを変化させるゲームプレイにミニゴルフや応援ヤジも詰め込まれていた『マリオゴルフ64』は本当に魅力的だった。
我々には『マリオゴルフ』シリーズの最新作が必要だ。
      
レーシングゲームのクラシック『マリオカート64』

レーシングゲームのクラシック『マリオカート64』

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『マリオカート64』

マリオカート64』には全てが揃っていた。
任天堂らしい言葉遊びが感じられる名前が付けられた適度に難しいコース、チャレンジングなショートカット、一発逆転が狙えるアイテム、そしてすぐに謎のクラッシュをする3Dで描かれたワリオ(絵文字のハートをこのスペースに入れよう)などが収録されていた。
しかし、このゲーム最大の魅力は、NINTENDO64最高のマルチプレイヤーエクスペリエンスが得られたという部分にあった。
友人同士のスピードバトルや恋人同士の愛憎半ばのクラッシュバトルなどが、このゲームを最高のマルチプレイヤーカウチレーシングゲームに押し上げていた。
尚、トゲゾーこうらの初登場作品だった『マリオカート64』は、当時の "クッパ軍団" ファンたちのレーサー魂に再び火をつけた作品としても知られている。
       
Capcomのクラシックタイトルも是非収録してもらいたい

Capcomのクラシックタイトルも是非収録してもらいたい

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『バイオハザード2』

Capcomが『バイオハザード2』のフルリメイクに取り組んでいることを考えれば、彼らがNINTENDO64版を引き出しから出すのは簡単だろう。
もちろん、これは実現が難しいリクエストだが、『バイオハザード2』が1999年にNINTENDO64でリリースされた時、このゲームがひとつのユニークな作品として成立していたことに変わりはない。
サバイバルホラーへの独自のアプローチとシリーズ特有の戦闘とパズル、そしてシナリオ分岐と魅力的なストーリーのバランスの良さは実に優れていた。
また、NINTENDO64版は、オリジナルよりもスムースなアニメーション改良されたコントロール別バージョンのレオンとクレア、さらにはゾンビ・アイテム・メモ・鍵をランダムに出現させるランダム機能など、あらゆる面がアップグレードされていた。
ダイナミックな変化でプレイヤーの緊張感を高めるシネマティックなサウンドトラックも特徴だったこのゲームが恐ろしい作品だということは、今も否定できない。
     
日本が生み出したカルトヒット

日本が生み出したカルトヒット

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『罪と罰 ~地球の継承者~』

トレジャーが開発した『罪と罰 ~地球の継承者~』はやや知名度が低いが、NINTENDO64後期にリリースされたこのタイトルは、日本国外ではリリースされなかった隠れた名作だ。
NieR: Automata』的なストーリーは、救済グループと呼ばれる自由を求める人間たちと人工生物との戦いを中心に据えており、ゲームプレイは『スターフォックス64』に似たレールシューティングが採用されていた。
マニュアル / オートの2種類の射撃と近接専用の斬撃が用意されていたため、慣れるまでには少し時間がかかったが、SFアクションと銃撃が無限に続くかのように思える世界にプレイヤーを放り込むその手法は、このゲームに日本製カルトクラシックのひとつという評価をもたらすことになった。
      
マリオを変えた記念碑的作品

マリオを変えた記念碑的作品

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『スーパーマリオ64』

『ゼルダの伝説 時のオカリナ』と同様、ニンテンドークラシックミニ 64から『スーパーマリオ64』を外してはいけない。
1996年に本体と同時にリリースされたこのローンチタイトルは、我らがマリオを初めて3D世界に放り込んだ作品で、120個のパワースターを集めながらクッパからピーチ姫を守るのが目的だった。
また、オープンワールド、革新的なステージ、ジュゲムが操作するダイナミックなカメラシステムによって、このゲームは『スーパーマリオ』シリーズを完全に変えたエポックメイキングな作品だったが、同時に奇妙な作品でもあった。
映画『トゥームストーン』のサム・エリオットのような口ひげを生やしたボムキングと戦っていない時のマリオは、ノコノコと徒競走をしたり、ペンギンの子守をしたり、魔法の絨毯に乗ったり、帽子を盗むいたずらハゲタカのジャンゴとあっちっち砂漠で対決したりと謎の活動に大忙しなのだ。
スーパーマリオ サンシャイン』や『スーパーマリオ オデッセイ』には及ばないが、『スーパーマリオ64』は、『スーパーマリオ』シリーズに “エキセントリック” な要素を持ち込んだユニーク作品だった。
「クッパがケーキを独り占めしたいがゆえにピーチ姫を幽閉した」がストーリーの中心に据えられているという事実が、その奇妙ぶりを強調している。
1990年代らしさが詰まっている『ウエーブレース』

1990年代らしさが詰まっている『ウエーブレース』

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『ウエーブレース64』

F-ZERO X』や『ディディーコングレーシング』に似ている『ウエーブレース64』は、1996年にリリースされた1990年代を代表するレーシングゲームで、NINTENDO64の3D機能をフル活用していた。
このゲームには、複雑なコントロール、9種類のコース、そして非常にチャレンジングなスコアアタックモードが収録されており、スコアアタックモードでのトリックメイクが異常なほどの楽しさを提供していた。
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