Gaming
Nintendo Switchがリリースされる前、このゲーム機で何ができるのかについて様々な疑問が飛び交っていた。後方互換性はあるのか? 解像度はどれだけなのか? どんなゲームがリリースされるのか? タッチスクリーンは搭載されるのか?
そのような中でリリースされたNintendo Switchはこれまでに全世界で274万台(2017年5月3日現在)を売り上げており、上記の疑問への答えも全て提示されている。そして、テレビ画面から離れてプレイできる機能と美しく魅力的なタッチスクリーンを備えているNintendo Switchに触れた我々はこう考えた。「ニンテンドーDSでリリースされたクラシックがこのゲーム機で復活したら最高なんじゃないか?」と。そこで今回は、ニンテンドーDSの膨大なバックカタログをチェックして、カムバックを促したいエッセンシャル・クラシックを9本ピックアップした。
『Elite Beat Agents』
2006年、最高のリズムアクションゲームのひとつがニンテンドーDSでリリースされた。それが『Elite Beat Agents』で、素晴らしいサウンドトラックとどこか奇妙なゲームプレイ、そしてタッチコントロールを活用したコントロールを備えたシンプルで中毒性の高いこのゲームに誰もが熱中した。そのゲームプレイとタッチスクリーンのボタンはNintendo Switchでのリバイバルにふさわしく、オリジナルの『押忍!闘え!応援団』と『燃えろ!熱血リズム魂!押忍!闘え!応援団2』を組み合わせたトリプルバンドル版をリリースしても良いだろう。それが無理なら、3DSでリリースされた『リズム天国 ザ・ベスト+』のSwitch版で手を打とう。
『さわるメイドインワリオ』
どういう訳か、『メイドインワリオ』シリーズはそこまで多くの人に受け入れられてこなかったように感じてしまう。おそらくその理由は、このシリーズがマリオのヴィランが中心に据えられていること(とはいえ、クッパほどのヴィランではない)にあるのだが、『さわるメイドインワリオ』は素晴らしいミニゲームが詰まっている名作だ。『1-2-Switch』は間違いなく同タイプのゲームだが、ワリオが加わることによって生まれるあの狂騒が不足している。Nintendo SwitchはHD振動と画面を使用しないゲームプレイ、そして様々な操作ができるJoy-Conと、素晴らしい『メイドインワリオ』シリーズが展開できる要素を全て備えているので、いくつかのクレバーなアイディアを組み込めば、Nintendo Switch版『メイドインワリオ』はこのゲーム機のベストタイトルになる可能性がある。この際、『さわるメイドインワリオ』のバーチャルコンソール版でも結構だ。
『ピクロス』
『ぷよぷよテトリスS』のおかげで、我々はNintendo Switchが究極の携帯型家庭用ゲーム機だということを改めて知ることになった。この際、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のアドベンチャーは忘れてもらって構わない。『テトリス』(もしくは『ぷよぷよ』だが、正直に言わせてもらえば、我々は『テトリス』だけをプレイしている)は、今も昔も移動中にプレイするゲームの “マスト” だ。しかし、指1本でプレイできるゲームとくれば、『ピクロス』がパーフェクトだろう。指でスワイプして絵を作り上げていくこのゲームは移動中にプレイするゲームとしてはパーフェクトで、また、任天堂がようやく安定したオンラインシステムを用意しているようなので、自分たちで作ったパズルを友人とシェアできる日が来るのかもしれない。Nintendo Switchでリリースされる全てのゲームが『ブレス オブ ザ ワイルド』のような素晴らしいアドベンチャーを提供する必要はない。面白いパズルゲームが増えるのは大いにウェルカムだ。
『脳を鍛える大人のDSトレーニング』シリーズ
ビデオゲームのパッケージに川島隆太教授の名前を見かけなくなってから久しいが、『ピクロス』と同様、このゲームもNintendo Switchにピッタリのパズルゲームで、タッチスクリーンをフル活用してくれるはずだ。『メイドインワリオ』シリーズと同様、Joy-Conも面白いパズルに活用できるだろう。つまり、『脳トレ』のNintendo Switch版はタッチスクリーンもJoy-Conも活かしたゲームになるということだ。しかし、残念ながら(そう思わない人もいるだろう。立場によって印象が異なるはずだ)、欧州で『ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング』の3DS版と2DS版が2017年7月にリリースされる予定なので、Nintendo Switchでの移植版や完全新作のリリースはもうしばらく先になりそうだ。とはいえ、任天堂のことなので何が起きるかは分からない!
『レイトン教授』シリーズ
アドベンチャーゲームがちょっとしたリバイバルを迎えていることを踏まえると(『Thimbleweed Park』や『Full Throttle Remastered』など)、ポイント&クリックタイプがNintendo Switchでリリースされても良いだろう。Xbox OneやPS4とは異なり、タッチスクリーンを備えているNintendo SwitchはOne to Oneコントロールが可能なので、コントローラーを使用するよりも楽に小さなピクセルを探し回ることができる。とはいえ、ビッグスクリーンでプレイしたい人のために、Joy-Conを使用したマウスタイプの操作も用意されるだろう。DSと3DSは『レイトン教授』シリーズの素晴らしいアドベンチャーのホームだったので、次世代機向けにリフレッシュされても良いはずだ。また電車の中でレイトン教授と一緒に謎を解きたいものだ。
『逆転裁判』シリーズ
Capcomの『逆転裁判』シリーズが操作的には『レイトン教授』シリーズに似たゲームだということは十分に承知しているが、我々はあの「異議あり!」と複雑(に見えるが、実際はそうでもない)なプロットを備えた『逆転裁判』シリーズはビッグスクリーンデビューをとうの昔に果たしているべきゲームだと感じている。これまでにメインシリーズ6本と複数のスピンオフがリリースされているので、Capcomと任天堂はこれらを上手く利用してNintendo Switchに向けて展開できるはずだ。Capcomは定期的に過去の作品のHDリマスターをリリースしており、『逆転裁判』シリーズをWiiに移植した実績もあるので、Nintendo SwitchでHDリマスターコレクションをリリースすれば、新しいファンを掴める可能性がある。また、Nintendo Switchは『逆転裁判』シリーズが新展開を迎えるにはパーフェクトなゲーム機になるだろう。移動中に調査を進め、帰宅後にビッグスクリーンで「異議あり!」を叫べたら、最高の気分が味わえるはずだ。
『ゴーストトリック』
Capcomの『ゴーストトリック』よりも次作のリリースが切望されているDSのゲームがあるとしたら、我々は知識不足ということになる。ミサイルという名前のポメラニアンを除けば、『ゴーストトリック』は非常に魅力的なポイント&クリックのアドベンチャーゲームだった。このゲームがなぜ大ヒットしなかったのかについて、我々は永遠に知ることはないだろう。美しいアートスタイル、謎めいたストーリー、そして素晴らしいキャラクターを備えていたにも関わらず、『ゴーストトリック』はあっという間に忘れられてしまった。Capcomはこのゲームに栄光をもたらす気持ちがあることをiOS版のリリースで示したが、我々がプレイしたいプラットフォームはNintendo Switchだ。任天堂の最新ゲーム機でこのゲームをプレイする自分を想像してもらいたい。
『すばらしきこのせかい』
ジュピターとスクウェア・エニックスが手がけた『すばらしきこのせかい』はDS歴代ベストゲームの11位にランクインしており、『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』さえも上回っているが、我々はこのカルトヒットをNintendo Switchでカムバックさせる時が来たのではないかと感じている。ゲームスタート直後はややもどかしくて複雑だが、この素晴らしくも奇妙なゲームはデュアルスクリーン、マイク、そして日本のユースカルチャーを上手く活用しており、今でも高い人気を誇っている。このゲームの移植版、もしくは続編がNintendo Switchでリリースされる予定だということがE3 2017のNintendo Directで発表されれば会場は大いに沸くはずだが、おそらくそれはないだろう。とはいえ、夢を見るのは自由だ。
『Nintendogs』
任天堂はNintendo SwitchをDSや3DSのような子供向けのゲーム機としてプッシュしていないが、犬(そして猫)とのライフシミュレーターだった『Nintendogs』が最高に楽しかったという事実は変えられない。タッチスクリーンを触って毛並みを整えたり、ボールを投げて一緒に遊んだり… 我々はこの任天堂のちょっとふざけた側面をまた見たいと思っている。Nintendo SwitchはHDに対応しているため、『Nintendogs』はまさにピッタリのゲームになるはずだ。また、多種多様な操作方法を誇るJoy-Conがあるため、DS版や3DS版を上回る内容になる可能性さえある。HDで再現された柴犬が画面の中を所狭しと走り回っている姿を想像するだけで笑みがこぼれてしまう。間違いなく任天堂は『Nintendogs』のNintendo Switchでの展開を考えているはずだが、とっととリリースしてもらいたい。