ヨーロッパ最強ミッドレーナーのひとりとして評価されてきた『League of Legends』プロプレイヤーのADキャリーへのコンバートは通常なら考えられない。
しかし、これこそが、G2 EsportsのLuka “Perkz” PerkovicがLEC 2019シーズンに向けて取り組んだことだった。
Perksのコンバートは、Rasmus “Caps” Wintherの加入を受けての判断だったが、G2 Esportsは、LEC Spring Split 2019優勝という結果でこのコンバートの懐疑論者たちを黙らせた。
しかし、3-0でOrigenに勝利したプレイオフファイナルでPerkzがADCチャンピオンをボトムレーンで使うことはなかった。20歳のトッププレイヤーは、ボトムレーンでのスキルを見せるチャンスがもう少し多ければ良かったと振り返っている。
「いくつかプランを用意してファイナルに臨んだんだ。僕としては最低でも1ゲームはボトムレーンでADCチャンピオンをプレイしたいと思っていたんだけど、それが許されるゲーム展開にならなかった」
「是非ともADCチャンピオンをプレイしたかったよ。スクリムではそういうチャンピオンを使って練習していたから、自分のスキルを見せたかったね」
また、Perkzはミッドレーナーからボトムレーナーへのコンバートは自分のアイディアだったことも明らかにしている。
「コンバートについては僕が進言したんだ。誰かに言われてやるようなことじゃないと思う」
「チームが勝てる確率を最大限まで高めたかったから、自分がボトムレーンに回って、Capsにミッドレーンを任せたんだ」
「今回のコンバートで、G2 Esportsはボトムレーンを強化しつつ、僕と同レベルのスキルを持つプレイヤーでミッドレーンをカバーできたと思っているよ。僕はCapsを信頼しているし、自分の才能も信じている」
また、このコンバートで、Perkzはヤスオやゾーイのような通常とは異なるチャンピオンをピックできるようになった。そしてこのようなチャンピオンは本人に大きなアドバンテージをもたらした。
「僕が普段プレイしているチャンピオンを異なるレーンでプレイするのはフィーリングが大きく異なるけれど、実はかなり簡単なんだ」
「ボトムレーナーはミッドレーナーより下だ。これは厳然たる事実だ」
「僕はミッドレーンを長年プレイしてきたけれど、ミッドレーナーは難しい。なぜなら、ほぼすべてのチャンピオンに対する立ち回りを理解しなければならないからさ。一方、ボトムレーンはここ5年ほどチャンピオン15体で固定されてきた」
「だから、ボトムレーナーたちは僕がプレイするチャンピオンの立ち回りを理解していないのさ。これが僕にアドバンテージをもたらしてくれた。そういう意味でコンバートは簡単だったけれど、マインドセットの切り替えがかなり難しいね」
「Spring SplitではADCとしてのトップパフォーマンスを見せるためにそれまでとは違うマインドセットを用意する必要があった。あと、ボトムレーンはチームワークが重要だ。ADCとサポートが連動していないとダメだ」
LEC Spring Split 2019のG2 Esportsはほぼパーフェクトなパフォーマンスを見せ、Perkzもスムーズなプレイに終始したが、Perkzはこのようなプレイは誰にでもできるものではないとしている。
「正直に言えば、見た目ほど簡単じゃないよ。でも僕は、トップレベルでの経験が多いからすべてのロールの立ち回りを理解している」
「その気になれば、他のロールでも同じクオリティのパフォーマンスができたと思うね。でも、ADCが自分に一番合っていたし、幸運なことにCapsのようなチーム力をさらに高めてくれるプレイヤーにも恵まれていた」
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