A screenshot of Prey
© Bethesda
ゲーム

開発側が教える『Prey』攻略ヒント

高評価を得ているユニークなSF&FPS最新作について開発を担当したArkane Studiosがヒントを教えてくれた!
Written by Tom Regan
読み終わるまで:9分Published on
『Prey』が帰ってきた! このSFシューターのオリジナルがリリースされてから10年以上の時を経て、『Dishonored』のデベロッパーArkane Studios(パブリッシャーはBethesda)がこの作品をスタイリッシュにリブートさせた。オリジナルのリリース後、世間から多くの期待が寄せられていた続編が開発途中でキャンセルされていたこともあり、多くのファンは今の時代にこのゲームが再びプレイできるようになるとは思っていなかった。
『Prey』のプレイヤーは、ユニークなエイリアンの能力を使いながら新たに描かれた世界の中を探索していくことになる。今回は、このゲームのシステムデザイナーを担当したSeth Shainに、宇宙ステーション「タロスI」の暗く危険な通路でサバイブするためのヒントを教えてもらった。

1:ハントレス・ボルトキャスターを活用する

ゲーム前半でプレイヤーは新しい武器に次々と出会うことになるが、その中のひとつが、発泡素材のオモチャの矢を放つボウガン、ハントレス・ボルトキャスターだ。この武器では危険なエイリアン “ティフォン” を倒すことはできないが、一見使えないように見えるが実は非常に便利な武器なので、積極的に活用しよう。
ハントレス・ボルトキャスターはツールでもあり武器でもあります。クリエイティブに使う必要がありますね
Seth Shain(Arkane Studios)
Shaneはハントレス・ボルトキャスターについて次のように説明している。「ハントレス・ボルトキャスターの使い方は様々です。リーンして通路の先にエイリアンを確認したあと、ハントレス・ボルトキャスターを自分がいる位置と逆の方向に放ってエイリアンの注意を引けば、背後からステルスしてキルできます」
「逆側から操作すれば開くのが分かっているドアを通過したい場合も、ハントレス・ボルトキャスターが役立ちます。そのようなドアはボタンを押せば開くようになっているのですが、どうしても自分のいる位置からはボタンに届かない…。そんな時は、ハントレス・ボルトキャスターを放ってそのボタンを押せば、ドアを開けることができます」
「また、ゲーム内にはプレイヤーが操作できるタッチスクリーンも用意されていますが、そのタッチスクリーンに自分の手が届かない場合も、ハントレス・ボルトキャスターを放てば触ることができます。このようにハントレス・ボルトキャスターは非常に便利なツールです」
A screenshot of the Huntress Boltcaster in Prey

ハントレス・ボルトキャスター

© Bethesda

2:弾を経済的に使う

『BioShock』や『System Shock』と同様、『Prey』も敵が多いのに弾が少ないゲームだ。しかし、有り難いことにShaneが弾を最大限活用するためのヒントを教えてくれている。
1発の弾でタンクを爆発させる方が、弾を10発撃ち込んで同じダメージを与えるよりも経済的です
Seth Shain(Arkane Studios)
Shaneは次のように説明する。「『Prey』で弾を経済的に管理する方法は2つあります。ひとつは周囲の環境を利用することです。1発の弾でタンクを爆発させる方が、弾を10発撃ち込んで同じダメージを与えるよりも経済的です」
「火を点けられるパイプを狙えば、パイプが火炎放射器のように機能して敵にダメージを与えてくれます。また、水たまりのようにオイルが広がっているポイントもあるので、その水たまりを狙えば、複数の敵に対して同時にダメージを与えることができます。このように周囲の環境を上手く利用して、弾をなるべく使わずに敵にダメージを与えていきましょう」
「また、『Prey』では武器のアップグレードも可能ですが、これも弾数の節約に効果的です。なぜなら、ショットガンやピストルのダメージ値を高めれば、その分だけ使用する弾数を減らせるからです」

3:ディスラプター・スタンガンを活用する

A screenshot of Prey

ディスラプター・スタンガン

© Bethesda

敵に対しては全力で攻撃を仕掛けたくなるが、最終的には弾切れになってしまう。このような状況に陥るのを防いでくれる便利なアイテムが、ベーシックな武器に見えるディスラプター・スタンガンだ。
「ディスラプター・スタンガンはパルスを発射する武器で、敵を数秒間気絶させます。そして、敵が気絶している間は、ダメージを与えても気絶状態から覚めることはありません。ですので、結果的に弾数の節約になります。まずスタンガンを当てて気絶させたあと、ピストルで攻撃したり、レンチで殴ったり、ショットガンを放ったりすれば、無駄なく効果的にダメージを与えることができます」

4:武器と能力を組み合わせて大ダメージを狙う

『Prey』のようなゲームでは、ついつい気に入った武器や使いやすい能力に頼りすぎてしまうが、このゲームを最大限楽しみたいという人は、武器と能力を効果的に組み合わせるべきだ。
『Prey』では汎用性が高くて信頼できる武器や能力に頼る代わりに、様々な武器や能力を組み合わせることが重要です
Seth Shain(Arkane Studios)
Shainが次のように説明する。「『Prey』の戦闘システムは、敵に対して複数の方法で攻撃するようにデザインされています。たとえば、敵をグルーガンで固定したあとで攻撃すれば、ダメージは倍になります。グルーガンで固定すれば、そのあとの攻撃のダメージ値が大きく上がるのです」
サイコショックでティフォンの能力を封じよう

サイコショックでティフォンの能力を封じよう

© Bethesda

「また、サイコショックという能力とヌルウェーブ・トランスミッターという武器があるのですが、両方とも敵の能力を下げてくれます。これらはロボット以外の敵に非常に効果的ですので、最大限活用するようにしましょう。敵の能力が無力化されれば、同時に耐ダメージ値も大きく下がるので、攻撃を加えれば通常以上のダメージを与えることができるようになります」
「『Prey』では汎用性が高くて信頼できる武器や能力に頼る代わりに、様々な武器や能力を組み合わせることが重要です」

5:コンバットフォーカスを使いこなせるようになる

「コンバットフォーカスは、エイリアンには備わっていないただひとつの能力です。これを使用するとプレイヤーの移動スピードが遅くなりますが、敵の移動スピードがプレイヤー以上に遅くなるので、エイリアンに対して多少優位に立てます。また、スタミナ消費も半分になるので、たとえばレンチなら、レンチを振って攻撃できる回数が増えます」
「また、コンバットフォーカスをレベルアップすると、武器でも能力でも攻撃力が増加します。レベルアップごとにどんどん攻撃力が上がっていくのです。ですので、たとえば、ディスラプター・スタンガンとコンバットフォーカスを組み合わせてみましょう。この場合、気絶させたあとにコンバットフォーカスを使うことで、レンチ攻撃でも大ダメージを与えられます」

6:エイリアンの能力を駆使する

『Prey』は自分の好きなように主人公を育てることができるゲームだ。Shainは、種類によっては副作用的なものも備わっているが、基本的にエイリアンの能力はプレイヤーにアドバンテージをもたらすものだとし、次のように説明する。
「エイリアンの能力ですが、能力によっては対エイリアンに非常に効果的です。たとえば、サイコショックは対峙しているエイリアンの特殊能力を封じることができるので非常に便利な能力です。『Prey』のエイリアンが恐ろしいのは、彼らがそのような能力を備えているからなので、それさえ封じることができれば、それがたとえ数秒であっても、大きなアドバンテージになります。しかも、サイコショックはエイリアンに大ダメージを与えることができる攻撃力も備わっているので、非常にパワフルな能力と言えるでしょう」
マシンマインドでロボットを味方に付けよう

マシンマインドでロボットを味方に付けよう

© Bethesda

また、Shainは敵を操る能力も戦闘を有利に進めるには非常に重要だと続ける。
「『Prey』の敵を操る能力には、マインドジャックと呼ばれる対エイリアン用の能力と、マシンマインドと呼ばれる対ロボット用の能力が用意されています。タロスIにいるロボットのオペレーターは基本的にはフレンドリーで非戦闘型ですが、プレイヤーを攻撃してくるオペレーターもいくつか存在します。このような状況に置かれた時にマシンマインドを使用すれば、オペレーターを味方に付けることができます」

7:ディープストレージに向かう前に準備をする

「『Prey』にはディープスペースと呼ばれるエリアがあります。ここに向かう際には準備が必要です。準備不足でこのスペースに向かってはいけません。一度しっかりと装備を確認して、必要なアイテムをクラフトしたり、弾数を揃えたり、医療キットを手に入れたりしましょう。ディープスペースからゲームの難易度がグッと上がるようにデザインしたので、ここで詰まないようにして欲しいですね!」

8:人間をどう扱うかがゲームに影響する

「『Prey』では人間を殺さなければならないイベントは存在しません。対人間の場合は、相手を一切傷つけずに先へ進むことができます。ただし、登場する人間の数はほんの僅かです。ゲーム内にはエイリアンに支配されている人間が何人か登場しますが、彼らを非攻撃的に解放することが可能です。人間をどう扱うかがゲームに大きく影響してくることを忘れないようにしてください。タロスIの中で出会う人間に対してどういう態度を取るかが、その後の選択肢に大きな影響を与えます。

9:ミミックでインベントリ内のアイテムになる

「ミミックできる対象が周囲に見つからないと、ここではミミックできないと思うかもしれません。ですが、そういう時はインベントリをチェックしてみましょう。プレイヤーはインベントリ内のどんなアイテムでもその場に出して、それをミミックの対象にすることができます。ミミックの良さはまさにそこにあるのです」

10:行き詰ったと思ったらオペレーターにミミックして移動する

「このゲームにはオペレーターに変身して空中を移動すればショートカットできるエリアがいくつか存在します。この能力はレベル3まで上げないと手に入らないので、ニューロモッド集め的には大変ですが、非常にクールな能力です。オペレーターにミミックできるようになると、同時にオペレーターの攻撃も手に入るので便利です。また、何かにミミックしている時も他の能力を使えることを憶えておいてください。是非ともクリエイティブなプレイをしてもらいたいですね。アイディアを思いついたら、積極的に試してみましょう」