プロジェクトの舞台となったのは、スキーリゾートとしても有名なアイスランド北部の都市・アークレイリ。この場所が選ばれたのは、チャレンジの飛距離をクリアするために必要な傾斜と積雪量があったから。
特別制作されたジャンプ台© Predrag Vuckovic / Red Bull Content Pool
そして最大のポイントは、今回のために制作されたジャンプ台にある。標高1,115mから始まり、360mの高低差を超え、最大36度の勾配で下降する陵侑のための特別ステージとなっている。しかも、プロフェッショナルなスタッフらによる完全DIYスタイルで、雪山の上から下を雪上車で何往復もし、5週間24時間フル稼働して制作されている。
チャレンジ直前の小林陵侑© Predrag Vuckovic / Red Bull Content Pool
当然、チャレンジャーの陵侑を360m上のスタート台まで送るリフトは存在しない。まずはスキー場のリフトで中間地点まで行き、そこから雪上車でスタート台まで移動しなければいけない。これだけの負担が体へかかった状態でジャンプに挑むのは、彼のこれまでのキャリアでも初めての経験となる。
小林陵侑© Dominik Angerer/Red Bull Content Pool
これまでに経験したことのない規模感で、最初は慣れるのに精一杯。でも徐々に感覚が分かってきて、最後に飛んだ2本で最高のパフォーマンスができました。こういったことがやりたくてこのチームに入ったので、今その夢が叶いました。最高のチームで、レッドブルにしかできない挑戦。またいつかチャレンジしたいです!
小学3年生で始めたスキージャンプ。20年近く飛んでますが、今でもシーズンが始まると、一番最初に飛ぶラージヒルでかなりの恐怖を覚えるんです。もちろん、フライングヒルはそれ以上に怖い。
同じ競技なんだからやることはそれほど変わらないだろう! って思う方もいるでしょうけど、僕たちの中では別競技に近いくらいやることが変わってきます。
今回はそれ以上なわけだし、ましてや見知らぬ土地。恐怖しか感じなかったです。なので最初は慣れるのに精一杯でした。でも徐々に感覚が分かってきて、最後に飛んだ2本で最高のパフォーマンスができました。
こういったことがやりたくてこのチームに入ったので、今その夢が叶いました。最高のチームに恵まれたし、レッドブルじゃなければできなかった挑戦。またいつかチャレンジしたいです!