SEEDA
© Suguru Saito
ミュージック

SEEDAインタビュー『最近は吹っ切れてラップが楽しくなってきた』

Red Bullがキュレートする“その場限り”のマイクリレー《RASEN》EP8 参加ラッパーたちのプロファイル ③
Written by Keita Takahashi
読み終わるまで:4分Published on
今回のサイファーを振り返ってみていかがでしたか?
こういう機会に呼んでもらってありがとうございました。どうだったのかは自分ではあまりわからないけど、楽しかったですね。
ビートもよかったっすね。Yung Xanseiの仕事はNLE Choppaに提供した曲とかも聴いてたし、ヤバいアーティストです。
この企画自体もずっと観させてもらってるし、すごくいいコンテンツだと思ってますね。海外でいえばXXLのフレッシュマンフリースタイルみたいな感じというか。
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現在の日本のヒップホップ・シーンについてはどう考えていますか?
才能があるひとがこれまで以上にたくさんいる時代だなと。自分はいろんな好みがあって、エモ系も聴くし、トラップ系もブーンバップも聴く。いまは聴いていていろんな引っかかりがあるから、すごく楽しいっすね。なかでもTOKYOTRILL、Showy、DOT.KAI、Kraftykidはすごく好きです。BonberoとSpace boyも会ってみたいし、キリがないくらい、お勧めしたいラッパーがいます(笑)。
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シーンでの自身の立ち位置についてどう考えていますか?
むずかしいっすね……。考えたことないですね。でも強いて言うなら、OGっていう感じで捉えられてるんじゃないかな。
自分も年齢を重ねることで、下の世代のほうが活きる機会があれば率先してチャンスを譲るようにしてる。ということはつまり、もはや自分はラッパーを職業としてやっていないってことなんですが。一歩引いたとこがある。
昔だったら自分が上手いって自負があったけど、いまはみんな上手じゃないですか。もうレベルが違う。5lackとかKOHHが出てきたくらいからそれは感じていて。そういうことを感じてからはほんと辛かったんですよ。辛いというかダサい先輩を演じてたところがあった。その時代にカッコつけてもラップで食っていけないなって思う瞬間があって、ここ2〜3年はそういう意識が吹っ切れて楽しくなってきたなという感じです。
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これまで発表した楽曲で、自身の代表曲を挙げるなら?
“花と雨”になると思いますね。リアルで、単純にいい曲だと思うんで。自分でも納得のいった数少ない曲のひとつですね。
影響を受けた人物は?
個人的な影響でいえばMANEWVAってグループのEguoっていう、自分がラップをはじめたきっかけをくれたひとがいて。高校をドロップアウトして、そのときに遊んでたのが彼。
Eguoは自分より先にラップをはじめてて、すでに上手かったんです。いっしょにいて、すごく輝いて見えてて。で、自分も彼がきっかけでラップしてみたりして。だから彼がいなかったらラッパーとしての自分はいなかったかもしれない。彼は今、Eguo (Video Bouillon)という名前で、テクノをやっています。
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今後の予定と、将来の展望について教えてください。
去年の段階で客演で参加した曲がいくつかあるので、それが今後リリースされていくと思います。自分のストックしてる作品も出すかもしれないし……適当ですね(笑)。
将来的には……うーん、目の前のことで精一杯なんで半年後くらいのことしかわかんないっすね。ただ、久しぶりにアルバム出したいですね!!
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