今回のサイファーを振り返ってみていかがでしたか?
本当に緊張しましたし、めちゃくちゃ難しかったですね。ビートをいただいたときに、普段やらないようなビートだし、メンツもすごいコワモテのひとが多いので(笑)。大丈夫かな? みたいな感じになりましたけど、なんとか今日までに作ることができたかなという感じです。めちゃくちゃ緊張しましたね、本当に。
ほかのメンツも本当に怖いひとたちだったらどうしようとかすごい心配してて……「おまえ舐めてんの?」みたいに詰められたらどうしようと思ってましたけど、めちゃくちゃいい方々で、迎え入れてくださって。ぼくもストリートになれた気がします。
手応えは……どうですかね、わかんないですね(笑)。みなさんの反応がよければ。ただまあ、ひさびさに本当にヒップホップでラップしたなって感じが個人的にはしてるので、なんかこう自分のなかの引き出しがいい感じに開けたのかなと思います。
「虫歯だから口の中真っ黒だぜ」というのは心の叫びです。ずっと虫歯で、歯医者に行く時間がなくて行けていないから本当に歯が腐っていってるんです。
ラップをはじめたきっかけを教えてください。
きっかけ、あんまり覚えていないんですけど……。気づいたら遊びでやっていたという感じです。ぼく5歳なんですけど、たぶんそれが5年前ぐらい……もしかしたら生まれる前なのかもしれないっていう(笑)。たぶんヒップホップを聴いて、特にRHYMESTERとかそのへんをはじめて聴いて、なんか楽しそうだなと思ってやりはじめたって感じですね。ただ世代じゃないですよ、RHYMESTERは。あとはPUNPEEさんをすごく聴いてましたね。それと、LowPassのセカンド・アルバム『Mirroz』は超大好きです。
最初はフリースタイルというより、曲を作るのが楽しかったですね。当時MCバトルが流行りかけていて、見るのは本当に好きでしたけど、自分のレベルがそこに到達してなかったので、バトルに出るなんて無理だなと思って、楽曲を作るのを楽しくやっていましたね。
これまで発表した楽曲で自身の代表曲を挙げるなら?
「グミ超うめぇ」ですかね。今思えばですけど、ピーナッツくんの音楽らしさみたいなものがすごい凝縮されているというか。僕もすごく自然体であの曲は作れたし、「なんてラップしようかな……。グミ、超うめぇ!」みたいな感じで本当にスルっと自然に出てきたので、グミ超うめぇ、それ以上でもそれ以下でもないみたいなおもしろさは、ぼくのなかでこれからもそのバイブスを引き継いでいきたいなと思いますね。
自身のラップスタイルの特徴はどんなところですか?
ぼくは正直、このラップスタイルで合ってるのかな? って思っていたんですけど、アルバムをnerdwitchkomugichanというプロデューサーと作って、そのときに「ピーナッツくんのよさはこれだよ!」みたいなことを言われて、そうなんだと思って。ぼくのラップスタイルの特徴は声と、ワード。ちょっとしたおもしろワードみたいな。ストリートな感じのヒップホップでは聞かないような、本当にしょうもない言葉とか、「なに言ってんだ、コイツ?」みたいな幼稚な言葉を使えているとうれしいですね。
影響を受けた人物は?
ヒップホップの文脈でいうと、Chance The Rapperとかがそうなんですかね。陽気な感じとか、歌っぽい感じとか。歌えるヒップホップの曲がけっこう好きで、いっしょに歌えるというのを目指して曲を作っています。
それとYouTuberの文脈では、デカキンさんですね。ヒカキンさんのモノマネをしてらっしゃるかたなんですけど。デカキンさんはぼくの師匠で、師匠って勝手に言ってるんですけど、YouTuberとしても大先輩ですし、人間としてめちゃくちゃおもしろいかたなので、こんなふうにみんなをハッピーにできたらいいなと思ってますね。
今後の予定と将来の展望について教えてください。
直近だと7月にワンマンツアーがあって、東京と大阪とバーチャルでやる予定で。まずはそれを成功させたいですね。ちゃんとぼくを表現できるようなライブにできたらなと思います。それ以降の予定はなんにもないです(笑)。
将来の展望は……本当に目の前のことをただひたすらにやっているだけなので。でっかくなっていきたいというよりは、好きな音楽とか好きなことをいまのノリでずっと続けていけたらな、と思っています。
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