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© Suguru Saito
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ShowyVICTORインタビュー『ラップスタア優勝は“ゴール”じゃなくて“一歩目”』

レッドブルがキュレートするマイクリレー《Red Bull RASEN》EP24 参加ラッパーたちのプロファイル ④
Written by namahoge
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今回のマイクリレーを振り返ってみていかがでしたか?
会ったことある友達がいたり、会ったことないラッパーもいて、いい感じにセッションできましたね。とにかくぶっカマしました。
オレ、今回めっちゃ気に入ってるのが“真っ黒カラスのよう”ってラインで。自分も最近ずっと真っ黒な服着てるし、カラスってただの鳥じゃないっていうか、ゴミ食べてる落ちこぼれでもめっちゃ頭いいっていうのが自分たちとも似てるとこあるなって。
昔は貧乏で陰で活動してたけど、スマートにやってきて表に出てきたっていうところが、カラスっていうひとことで想像できるなって思って。
Red Bull RASEN EP24

Red Bull RASEN EP24

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ラップをはじめたきっかけを教えてください。
高1の終わりに、鹿島のライブハウスでバンドが一組ドタキャンして、オレとRENZOが“やっちゃわね?”って出ていってライブしたんすよ。全曲カバーのライブだったんですけど、めっちゃ手応えあって。オレらカマしたやん、みたいな。普通は楽曲制作が最初にあってライブだと思うんですけど、オレらは最初からライブだった。
地元は鹿島の隣町の神栖っていう南米人ばっかのところなんすけど、ラップやるひとはガチでいなかったっすね。オレとRENZOはLinkin Parkも聴くし、Wiz Khalifaも聴くし、A$AP Rockyも聴くしって感じで、ラップに限らずふたりで好きな音楽をずっとシェアしてたんです。というか、2歳のころからの幼馴染なんでずっといっしょにいたら趣味もいっしょになったって感じで。
 
これまで発表した楽曲で自身の代表曲を挙げるなら?
"GENZAI"っすね。どこのクラブに行ってもみんな歌ってくれるのがうれしいです。カッコつけるだけがカッコつけじゃない、ってスタンスでこの曲を作ったんですよね。
昔は全然視野が狭くて、こんな曲は作れなかったと思うし、〈ラップスタア誕生〉で審査員がかけてくれた言葉とかも素直にキャッチできなかったと思うんですよ。マインドが変わった時期にあの番組に出られて、合宿でこの曲を作って……優勝して、人生真逆っす。生活が真逆っす、マジで。
でも、優勝したばっかのときは“オレがラップスタアだぜ”ってなったんですけど、時間が経つとともに、やっとリーグに入ったみたいな、甲子園優勝してやっとメジャーに行ったみたいな、一歩引いたスタンスになりました。優勝はゴールじゃなくって、優勝したことでやっと一歩目を踏めたって感じですね。
Red Bull RASEN EP24

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自身のラップスタイルの特徴はどんなところですか?
音楽に関して言うなら、いちばん嘘をついてないラッパーだなって自分で思うかな。“こんなこと言ってるくせにやってなくない?”みたいな、盛るような歌詞は絶対に歌わないです。
スキルも……自分でそんなに言いたくないですけど、超バッチバチだと思うし(笑)。現場に来てもらえれば誰もがうなずくものを見せられる自信があるっすね。それも、さらけだすカッコよさを知ってから成長したんですよ。ありのままでいるようにしたら、ステージ上のパフォーマンスも楽になった気がします。
Red Bull RASEN EP24

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影響を受けた人物は?
日本で言ったらKOHHくん。最初に聴いたのが友達が貸してくれた『YELLOW T△PE 3』ですね。次が『MONOCHROME』。KOHHくんも曲のなかでさらけだしてるラッパーですよね。オレとは違うけど、似てるものを感じるときがあります。だからこそ、いつか曲作りてえって毎日思ってる。リスペクトしてます。
Red Bull RASEN EP24

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今後の予定と将来の展望について教えてください。
もう完成してるアルバムがあって、それを2月に出します。客演もおもしろいアーティストがいっぱいいて、みんなを驚かせられる作品になってると思います。
“真のラップスターはこのスパンでアルバム出せるぜ”みたいな意味もあるっすね。これから自分のインディーズのレーベルでも活動していきたいし、デカいレコード会社と絡んで作品作りたいっていう視野もあります。来年の年末くらいには海外進出もはじめていきたい。あと超でっかい目標として、アリーナツアーを日本でやりたいですね。これはかならず実現させたい。
Showyの活動もおなじ勢いっていうか、正直、みんなが思っている以上にソロとShowyは別だと思ってなくて、同じレーンに乗って進んでるんですよ。だから来年はShowyもいっぱい出すので、楽しみにしていてほしいです。オレ自身もウキウキしているし、楽しみです。
 
 
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