ミュージック
MIKADOインタビュー『オレのことはやく出せよRASEN、って曲でも言ってた』
レッドブルがキュレートするマイクリレー《Red Bull RASEN》EP27 参加ラッパーたちのプロファイル ①
—今回のマイクリレーを振り返ってみていかがでしたか？
ちょうどこれから出す曲でも言ってたんですよ、〈オレのことはやく出せよRASEN〉って。だからいいタイミングだったなって。実際に撮影してみて、めっちゃ楽しかったっす。
自分で気に入ってるラインは〈HomuさんMetroで／オレがFuture〉ってとこっすかね。この（Homunculu$氏との）タッグはMetro BoominとFutureみたいにバッチリだってことなんすけど。実際、これまでもよくいっしょにやってるし、今回のビートもめちゃくちゃやりやすかったっす。しっかり音に重さがあって、あんまり日本におらんタイプのプロデューサーだと思うんですよ。
Red Bull RASEN EP27
© Suguru Saito
—ラップをはじめたきっかけを教えてください。
最初は小学校くらいのときに同級生からフリースタイル仕掛けられて、いきなり。当時はラップのこと全然知らんくて、そこから興味を持った感じ。最初から“ヒップホップやりたい！”って思ってた気がする。そこからいろいろ聴いていって……日本語ラップだったらSEEDAとかKOHHとか聴いてたっすね。で、16歳のころからiPhoneで自分のラップ録りだして。あのときはたしかフレックス系、“オレ、ヤバいぜ”系の歌詞ばっかりだったと思いますね。
Red Bull RASEN EP27
© Suguru Saito
—これまで発表した楽曲で自身の代表曲を挙げるなら？
“言った!!”かもしれんっすね。“言った”っていうワードは地元っていうか、身内だけのスラングって感じなんですけど。誰から言い出したか忘れちゃったけど、身内では“ヤバい”みたいな意味で使ってて。今日もリリックに入れさせてもらいましたね。
—自身のラップスタイルの特徴はどんなところですか？
最近の自分はミーニングだったり、できるだけおもしろい歌詞にしようって思いながら作ってますね。ほかのみんなが言わんことを歌っていきたいんですよ。とはいえ、レコーディングするときは半分フリースタイルみたいなもんなんで、ノリみたいな部分も大きくて。ここ最近は毎回、前の自分を更新していけてるって気がしますね。
MIKADO
© Suguru Saito
—影響を受けた人物は？
むずいっすけど、Playboi Cartiかもしれないっす。スタイルとかライブでの動き方とか見てて毎回ヤバいって思える。2019年のRolling Loudとかめっちゃヤバかったじゃないですか、ピチピチのレザーパンツ穿いてずっとシャウトして。それにずっと新しいことを模索してる感じがするんですよね。自分もそうなりたいって意味で影響を受けました。
Red Bull RASEN EP27
© Suguru Saito
—今後の予定と将来の展望について教えてください。
直近だと７月に16曲入りのミックステープをリリースします。その反響次第っすけど、いろんなとこツアーしたいなとも思ってますし、ある程度のキャパでワンマンライブもしたいなって。ワンマンは今年か来年までにはやりたい。
その先……将来のヴィジョンってあんま想像できないっすけど、とりあえずめちゃくちゃ金稼いでラップはやめたいっすよね。ここまで稼ぐっていうことより、自分自身が満足できたらスッパリやめようかなって。10年後くらいまでにそれがクリアできてればいいかな。そのために金稼ぐための金がいまは必要。まぁ、いまの感じでやれてればそういうのもすぐついてくるとは思ってるんで。
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