A challenger pilot performs during the training for the Challenger Cup of the second stage of the Red Bull Air Race World Championship in Chiba, Japan on May 16, 2015.
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エアレース

レッドブル・エアレースを観る前に知っておきたい情報まとめ

会場に足を運ぶ人も、WEB観戦する人も知っておくとよりレースが楽しめる情報まとめ
Written by Red Bull Japan
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日本初となるレッドブル・エアレースをひと目見ようと、16日行われた予選日には60,000人のファン達が幕張海浜エリアに続々と到着した。素晴らしい盛り上がりを見せている千葉大会は2015シーズンのハイライトになるだろう。
パイロット達が魅せるアクションは、事前情報無くとももちろん楽しめるものだが、今回はエアレースを観戦する際に知っておくとよりレースを楽しめる情報をまとめたので参考にしてほしい。

①レースフォーマット

チャレンジャーカップ: 決勝日に6名のパイロットが出場し、タイムを競う。
マスターカップ: レース初日に行われる予選のタイムにより、決勝のラウンド・オブ・14と呼ばれる対戦フォーマットの組み合わせが決定される。
レースフォーマット①

レースフォーマット①

© [unknown]

レースフォーマット②

レースフォーマット②

© [unknown]

②基本ルール

レーストラックを正しく飛行できなかった場合、その違反行為に応じてペナルティタイムを加算、もしくは失格となる。
DNS(DID NOT START)> パイロットがスタートラインを通過できなかった場合、または健康上の理由やマシントラブルによりレースに出場できなかった場合に適用
DNF(DID NOT FINISH): パイロットがレース中に10Gの制限を超えた場合、スタートゲート通過時のスピードが200kts(370kph)を超えた場合、コースから外れた場合、または3度のパイロンヒット(パイロンへの接触)があった場合に適用
DQ(DISQUALIFICATION): パイロットがコントロールを失った操縦をした場合、地面(あるいは水面)に接近し過ぎた場合(15m以下)、観客のためのセーフティラインを超えた場合、レースディレクターの指示を無視した場合、またはレーストラックに45度以上の角度で進入した場合に適用される。また、レース前後の計量でパイロットを含めた機体重量が698Kgに満たなかった場合も適用レース後は燃料使用分として−5Kgまでは認められる)。
SCO(SAFETY CLIMB OUT): もしパイロットがいかなる理由であれ自らの判断で飛行を中止した場合、または管制塔から中止の指示が出された場合にSCO(飛行中止)が適用される。パイロットは当該フライトをやり直すことができず、SCOはDQと同じ扱いとなる。
レッドブル・エアレース ルール①

レッドブル・エアレース ルール①

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レッドブル・エアレース ルール②

レッドブル・エアレース ルール②

© [unknown]

③パイロン

レーストラック上にエアゲートとしてそびえ立つ高さ25mのパイロンは、2本が並ぶポイントでは地上10m地点で15mの間隔で並べられている。これらはレッドブル・エアレース専用に開発されもので、このグローバルなモータースポーツを広く知らしめるアイコンとなっている。
パイロン情報①

パイロン情報①

© [unknown]

④フライトテクノロジー

飛行中のパイロットが確認する4つの事項
1.対気速度計(ASI)
2.付帯情報表示(PVI)
3.高度計
4.レッドブル・エアレースEFIS
フライトテクノロジー①

フライトテクノロジー①

© [unknown]

⑤レース機

軽飛行機における最先端のテクノロジーが詰まったレッドブル・エアレース用のレース機4種
1. EDGE 540
2. MXS-R
3. CORVUS RACER 540
4. EXTRA 330LX

⑥レース機内部

レース機の内部

レース機の内部

© [unknown]

01 プロペラ
すべてのマスタークラス機にはHarzellの3枚羽7690複合プロペラが使われる。最大限のパフォーマンスを求め、エアフォイルとプロペラシステムがデザインされている。
02 エンジン
すべてのレース機にレッドブル・エアレースしように標準化された6気筒の高性能エンジン、Lycoming Thunderbolt AEIO-540-EXPが搭載されている。
03 エンジン・カウリング
エンジン・カウリングは標準化されていない。優れたデザインは抵抗を減らし、エンジンを冷却するのに十分な空気を取り込む。
04 キャノピー
コックピットを覆うキャノピー。レース機ごとに食う力学的なデザインが異なるが、いずれも抵抗を減らす事を目的とする。
05 胴体
胴体部分は、EdgeやCorvesのように銅管フレームにカーボン複合尾翼(尾構造)をつけたものと、MXS-Rのようにすべてカーボンファイバー構造のものがある。
06 動翼とスペイド
動翼(補助翼/昇降舵/方向舵)は機体が効率よく動く、すなわち入力に対し敏感に反応するようになるために大きな役割を果たす。動翼は主に空力学的にバランスが整えられている。スペイドは、補助翼への操縦力をパイロットの好みに応じて増減させるために付けられる調整器具。
07 ウィングレット(小翼)
ウィングレットは主翼の先端に取り付けられる。主翼の先端に取り付けられる。主翼先端部で浮力誘導抗力を減らし、遅いスピードでも多くの浮力を生み出す。ウイングレットの設計は飛行効率を高めるためにとても重要である。
08 主翼
すべてのレース機には左右対称で先細りのカーボンファイバー製の主翼が取り付けられている。空気抵抗を減らすため、翼の厚み江は付け根部分から先端に向かって薄くなる。
09 フロアウィンドウ
ほとんどのレース機胴体の床面には窓(フロアウィンドウ)が取り付けられている。機体のしたが見えることでパイロットの状況判断に役立つ・
10 スモークシステム
レース機には軽量のスモーク(発煙)システムが取り付けられている。エンジンから排出される熱い排気ガスに、天然で無害なパラフィンワックスを噴射したものが煙となる。これが機体の通過経路を示す。
11 着陸装置
すべてのレース機には、強力な油圧式ディスクブレーキの付いた固定式着陸装置が装備される。レース機はすべて尾輪式である。
12 空気取り入れ口
エンジン下部にある空気取り入れ口は、様々な圧力やエンジンパワーを5hpまで高めるように設定されている。表面には、飛行中の
異物の進入を防ぐためのスクリーンが張られている。
13 燃料とオイルシステム
レース機は、通常の飛行機とは異なる燃料供給システムが採用され
ている。これによって4分間の背面飛行が可能になる。また、エンジン
オイルシステムはプラスマイナス両方の大きなGに耐えられる設計で
ある。
14 補助翼
翼の後縁に蝶番接続された動翼。補助翼は機体を転回させるのに
使われる。
15 昇降舵
昇降舵は動翼のひとつ。昇降舵によってパイロットは機体を上下
させることができる。
16 方向舵
方向舵によってパイロットは機体の偏揺れをコントロールできる。
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