ギザの大スフィンクスは4,500歳だが、このようなものは見たことがなかった…。
世界最速3x3バスケットボールイベント【Red Bull Half Court World Final 2022】がエジプト・ギザの大ピラミッドの裾で開催され、大番狂わせや素晴らしいパフォーマンスの数々を経て男子はイタリア代表、女子は日本代表が頂点に立った。
長期に渡って世界中で開催された地域・国内予選を通過した24カ国の代表選手200人超がエジプト・カイロに集結し、それぞれのスキルとチームワークを競い合った。日没後に集まった大観衆は、ギザの大スフィンクスとともに選手たちの熱いプレーを楽しんだ。
男子では、セミファイナルでイタリア代表キャプテンのレオナルド・ウィリアム・クラークがロングシュートと高速フェイントでチームを牽引。一時はドイツ代表に0-7でリードされていたが大逆転に成功して9-8でファイナル進出を決めた。
そのファイナルでのイタリア代表はファウルトラブルに悩まされたもののフィジカルで日本代表を上回ることに成功。日本代表が最後の3ポイントを外した瞬間、11-10で頂点に立った。
一方、女子は日本代表が優勝。素晴らしいチームだったオーストラリア代表とファイナルで対戦した日本代表は最後まで粘り強く戦い、10-8で勝利した。
今回の結果からはシーンの変化が確認できる。3x3の競技人口は世界的に増加傾向にあり、スキルと全体的なプレーレベルも高まっている。
ドイツ代表のようなトーナメント開催前の優勝候補チームやタイトル防衛を狙ったセルビア代表はいずれも男子ファイナルへ進出できず、スウェーデン代表やスペイン代表のような女子の強豪チームもセミファイナル前にすべて姿を消した。今後開催されるトーナメントはさらに激しくて予想不可能な試合が繰り広げられるだろう。
【Red Bull Half Court World Final 2022】を通じて、観客と選手たちはダンサーやDJ、そしてラッパーのMarwan MoussaとAfrotoのパフォーマンスを含む様々なストリートボールカルチャーを満喫した。また、コートには、最高レベルの試合に相応しい、エジプト人アーティストAhmed Nofal aka Nofal Oによるデザインが施されていた。
【Red Bull Half Court】の今シーズンでは、世界8都市のストリートコートがこのような形で再デザインされたが、いずれのデザインもそれぞれのローカルコミュニティを担う次世代のストリートボーラーたちにインスピレーションを与えるためにそのまま残される。
【Red Bull Half Court World Final 2022】を楽しんだNBAのシュートコーチ、Chris “Lethal Shooter” Matthewsは次のように感想を語った。
「今夜出場した全選手が、バスケットボールの歴史に関わった実感とともに帰国することを願いますね。ギザの大ピラミッドの前でチームメイトたちと試合をした経験は絶対に忘れないでしょう」
イベントの最後に登場したのは、エジプトのプロチーム、アル・アハリに所属するイハーブ・アミンとナディーン・サラウィ、そして3x3のレジェンド、ドゥシャン・ブルトだった。新チャンピオンたちにトロフィーを渡したブルトは、セルビア代表として【Red Bull Half Court World Final 2021】を制した思い出を語った。
全世界から集まる素晴らしい選手たちと出会い、彼らの試合を観戦できることが【Red Bull Half Court】を世界最高のトーナメントのひとつにしています
「ローマで開催された前回のワールドファイナルのスペシャルな雰囲気を今でも鮮明に憶えています。全世界から集まる素晴らしい選手たちと出会い、彼らの試合を観戦できることが【Red Bull Half Court】を世界最高のトーナメントのひとつにしています」
【Red Bull Half Court】の次のシーズンは来年1月のオーストラリア予選からスタートする。Red Bull TVのバスケットボール関連動画のチェックも忘れずに!
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