メッセンジャーが乗る“仕事車”
フルタイムで走るメッセンジャーの走行距離は、1日で平均80kmから120km。使い込まれた物には魂が宿るというが、まさにメッセンジャーが使用する自転車には、それがある。
各国のメッセンジャー達が走る、それぞれの都市の空気を浴びて、街の歴史がコーティングされた自転車には独特のオーラさえ感じる。スピードへのこだわりはもちろん、日々の快適さや、テンションをあげるためのこだわりが随所に施された1台。スポーツマンやアスリートとも違う、都市の交通のなかで生きるメッセンジャーならではの悲喜こもごもが詰まっているのだ。
そのワールドワイドな部族的なつながりから、各国のメッセンジャーを比べてみても共通的なスタイルを見いだすことができる。
今回は、世界大会で撮影したメッセンジャーや、元メッセンジャー達のスナップ写真をご紹介したい。
Name : Becky Wise
From : New York
Bike : BOTTECCHIA
Name : Zoltan That
From : London
Bike : Colnago
Name : Chas Christiansen
From : San Francisco
Bike : No22
Name : Saeedul-hrt Yamani
From : London
Bike : Raleigh
Name : Oscar Espinosa
From : Mexico City
Bike : Affinity
Name : Sebastian Ross
From : Copenhagen
Bike : Unknown
Name : Austin Horse
From : New York
Bike: Brooklyn Machine Works
Name : Nikki Munvez
From : Chicago
Bike : ALL-City
Name : Chris
From : New York
Bike : Affinity
Name : Lucas Brunelle & Keven Escamilla
From : Boston & Los Angels
Bike : Chinelli & Felt
Name : Felipe Burgués
From : Paris
Bike : LOOK
Name : Matt Face
From : Seattle
Bike : All-City
Name : Ryosuke Wai
From : Paris
Bike : LOOK
ただの趣味や競技用とは異なる、メッセンジャーたちの“仕事車”。都市に生きるメッセンジャーならではのこだわりや、独自のカルチャーを少しでも感じてもらえれば幸いだ。
■記事協力
最新のバイシクルカルチャー発信する『LOOP MAGAZINE』
■過去記事
■Profile
Kosuke Aoki
ニューヨークでミクストメディアアート、ノイズバンドの活動を経て、帰国後2007年より東京にてメッセンジャーとなる。同時に東京のメッセンジャーシーンをはじめ、様々なアンダーグラウンドカルチャーの撮影を開始し、フォトグラファーとしてのキャリアをスタート。現在は活動の幅を広げ、世界各地のメッセンジャーやそれにリンクするカルチャーの取材を精力的に続けている。
【Instagram】toydog88