Screenshot of Wolf in Sekiro: Shadows Die Twice
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ゲーム

『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』:初心者用忍びの書

世界から絶賛されているフロム・ソフトウェアの最新アクションアドベンチャータイトルが気にはなっているが、高難度が心配でまだ手を出せていない人は必見。羊が狼になれるビギナー用攻略ヒントをまとめてみた!
Written by Joshua Khan
読み終わるまで:8分Published on
SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』(以下『SEKIRO』)は、「ビデオゲームデベロッパーが、より素晴らしいアクションアドベンチャータイトルを作り出すために使い慣れたツールを再開発した」好例だ。
しかし同時に、日本の戦国時代を利用してプレイヤーの自信を一瞬で破壊したあと、本人の亡霊を呼び出して、30時間以上同じ行動を繰り返させるという、実にフロム・ソフトウェアらしいタイトルでもある。
奇妙で、美しく、無慈悲で、我々のクリエイティビティの限界を高めてくれるドラマティックなコントラストが大量に用意されている『SEKIRO』は、リリース直後から世界各国で高評価を得ているが、十分すぎるほどの歯応えを誇っている。
そこで今回は、内なる忍びを引き出すための攻略ヒントをいくつかリストアップすることにした。
鉤縄を投げられるポイントを見つけよう

鉤縄を投げられるポイントを見つけよう

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壱:隅々まで探索すべし

主に忠実な狼である主人公は、自分の中に眠る力丸を引き出す助けとなる様々なアイテム忍術を揃えているが、何よりも大切なのが鉤縄だ。
『SEKIRO』のオープンエリアは、アイテム、NPC、抜け道、銭などに溢れており、義手忍具を使えば、オープンエリアを簡単に縦方向にも移動できるようになる。
要するに、A地点からB地点へ向かう間に、C地点・D地点・E地点・F地点・G地点をすいすいと巡ることができるのだが、『SEKIRO』はフロム・ソフトウェアのゲームなので、好奇心にはもれなくリスクがついてくる。
別のルートを通れば、宝箱やユニークなアイテムを揃えた供養衆に出会える時があるが、そのようなルートかと思いきや、弾丸のようなスピードで地獄から姿を現したシュレッダーワナビー” にプレイヤーがどう反応するのかを見たいとでも言わんばかりに、突然中ボス戦に放り込まれる時もある。
『SEKIRO』の探索にはある程度の不安が常につきまとうが、普通に進んでも便利なアイテムをいくつか見逃すことになるので、探索をする価値は十分にある。
敵の攻撃パターンを見切ろう

敵の攻撃パターンを見切ろう

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弐:敵を知るべし

『SEKIRO』の驚くべき特徴のひとつと言えるのが、実は “リズムゲーム” だということだ。
このゲームに登場する全ての敵タイプは、それぞれ固有の攻撃アニメーション武器テンポ行動パターンを備えているため、それらを把握することが非常に重要だ。
雑魚キャラは単発攻撃やシンプルなワンツーを仕掛けてくるだけだが、中ボスクラスになると、ワンツーどころか、1・2・3、1・2・3からの4、1・2・3からの4・5・6・7・8・9・10など、複雑なパターンの攻撃を繰り出してくるため、『セサミストリート』で数字の勉強をしているような気分になる。
上のように書くと無茶ぶりに思えるかもしれない。しかし、どの敵もじっくりとパターンを読めば、弱点が見えてくる。そして弱点が見えれば戦闘時間が短縮できる。
とはいえ、それでもまだいくつかの「それはないわ!!」という攻撃を仕掛けられるのだが、この点については宮崎英高氏に感謝して良いだろう。
弾きは非常に重要

弾きは非常に重要

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参:攻撃は弾くべし

『Dark Souls』シリーズと『Bloodborne』も「斬って、斬って、避ける」というコンセプトを採用していたが、『SEKIRO』ではそのコンセプトの緊張感がさらに高められており、気楽に戦える瞬間は一度も訪れない。
この緊張感をもたらしている最大の理由が、「体幹」システムだ。
このシステムは、プレイヤーに攻撃と防御のバランスを考えさせる。また、ステップでも「危」攻撃や他のガード不能な攻撃を回避できるが、敵の懐に飛び込み、攻撃を弾くことが “忍殺” への最短ルートになる時は少なくない。
一撃で体力の8割を簡単に奪う鬼攻撃ばかりを揃えている中ボス以上の敵の懐に飛び込むのはかなり勇気がいるが、このゲームでは、アグレッシブなプレイが勝利への近道だ。
攻撃を仕掛けつつ、敵の攻撃を冷静に弾いていけば、敵の体力を削りつつ、体幹を崩していける。敵との戦闘にグルーヴを見出してリズム良く攻撃を仕掛け、強敵をよろめかせて忍殺を成功させる瞬間は最高に気持ちが良い。
アイテムを整理しよう

アイテムを整理しよう

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肆:所持品を管理すべし

ひと言にまとめれば、「所持品をコンマリせよ」だ。
《傷薬瓢箪》《丸薬》を方向キーの最初の2スロットにアサインしておけば、ピンチに陥った時にすぐに体力を回復できる。残りの3スロットには《にぎり灰》《油》《種鳴らし》などをアサインしておこう。
また、《阿攻の飴》のようなバフ系アイテムは、「ワンサイド過ぎる」と感じる強敵との戦闘で有用だ。
プレイヤーに与えられているのは5スロットだが、5スロット全てを使う必要はない。ポーズメニューに入れば、その場でビルドを変更できる。強敵戦は3~4スロットにまとめておく方が、戦闘が楽になるだろう。
美しいヴィジュアルも特徴

美しいヴィジュアルも特徴

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伍:銭袋に投資すべし

『SEKIRO』では『Dark Souls』シリーズお馴染みのソウルが “銭” に置き換えられており、プレイヤーは銭を使ってアイテムの購入や義手忍具のアップグレードを行うのだが、フロム・ソフトウェアらしく、当然そこにはひとつのトラップが用意されている。
『SEKIRO』では、プレイヤーが死ぬと所持している銭の半分を失うシステムになっているのだ。そしてここから先は “ネタバレ” とも言えるが、「プレイヤーは何回も死ぬ」。つまり、銭を貯めるのが至難の業になる可能性があるのだ。
これを回避する最善策が「銭袋を購入する」だ。
「軽い銭袋」(110銭)「重たい銭袋」(550銭)を購入すれば、死んでもたぬきち的手数料10%を引かれるだけで済む(それぞれ100銭と500銭が残る)。
購入できる数は限られているが、1個で2000銭ほどするアイテムを買うために貯銭をしている間は非常に便利なので、できる限り購入しておこう。
義手忍具:爆竹

義手忍具:爆竹

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陸:スキルを習得すべし

プレイヤーは経験を積んでいくことでスキルポイントを得るのだが、最初は2つのスキルツリーからスタートする。ひとつは「忍び技」のスキルツリーで、もうひとつは「忍び義手技」のスキルツリーだ。
「忍び技」のスキルツリーはステルスや、《空中弾き》《見切り》のような必要不可欠なスキルにフォーカスしており、「忍び義手技」は義手忍具を使った他の攻撃方法派生攻撃にフォーカスしている。
また、『SEKIRO』内には、他のスキルツリーや、ポーズメニュー内ではなく荒れ寺メニュー内に存在する完全に別のツリー、強化義手忍具用ツリーも存在する。そして、これら全てにスキルポイントをアサインする価値がある。
なぜなら、特定の敵に効果的な戦い方ができるようになるからだ。
『SEKIRO』の敵たちは、プレイヤーに頭のてっぺんから「ちょっ!」と叫ばせるような複数の卑劣な攻撃を無慈悲に組み合わせてくる。スキルツリーはそのような敵にカウンターを仕掛ける助けになるはずだ。
過去と現在を行き来する

過去と現在を行き来する

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漆:ステルスを常用すべし

ステルスは、『Bloodborne』をレイジクイットしていたプレイヤーにとっては余計な松葉杖なのかもしれないが、主人公最強の武器のひとつと言ってもおかしくない。
「しゃがむ」ボタンで 天誅” モードに入れば、敵を孤立させたり、弓矢兵や火縄兵のような距離を取ってくる敵を排除したり、敵の会話を盗み聞きして近くのアイテムやボスについての情報を仕入れたりすることができる。
また、ステルスは、プレイヤーのステップにしっかりと対応してくるような厄介な中ボスに奇襲を仕掛けるのにも効果的だ。
草むらから背後を狙ったり、屋根の上から頭上を狙ったりすれば、一気に「忍殺」して戦闘時間を大幅に短縮できるので、呼吸を整えたり、考え直したり、体勢を整えたりする時間が得られる。
義手忍具の強化はお任せあれ

義手忍具の強化はお任せあれ

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捌:NPCには優しく接するべし

『Dark Souls』シリーズや『Bloodborne』と比べると、『SEKIRO』のストーリーはダイレクトだ。
今作は、残影やアイテムの解説、そして力強く描かれた世界などを組み合わせながら、復讐と絶望のストーリーを紡いでいく。また、様々な場所に点在するNPCも、十分なヴォリュームの背景と逸話を丁寧に語ってくれる。
プレイヤーは、ミステリアスな薬師誇り高き武士物売り情報屋巨体の僧侶など、様々なNPCに出会うことになるが、彼らと会話することでサイドクエストが解放され、クリアすれば報酬がもらえるようになっている。
そしてその中には、攻撃できるNPCもいるのだが、後半に影響する可能性が高いので、手出ししないことをオススメする。
宝鯉の鱗を集めよう

宝鯉の鱗を集めよう

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玖:全ての鯉を仕留めるべし

大真面目な話だ。全ての鯉を仕留めよう
その結果をネタバレするのは避けておくが、『SEKIRO』をプレイしていくと、宝鯉と呼ばれる鯉に出会うことになる。そして、この鯉の鱗「宝鯉の鱗」を集めることは、特定のサイドクエストにおいて非常に重要な行動なのだ。
それが何なのかを今明かすことはできないが、集める価値はあるので、我々を信じて是非チャレンジして欲しい。
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