スケートボードと音楽は長い歴史を共有しており、約半世紀に渡ってお互いに影響を与えてきた。
スケーターたちがきっかけとなってメインストリームでの人気を獲得したBeastie Boys(Girl Skateboardsの共同オーナーSpike JonzeがMV『Sabotage』を監督した)やRage Against The Machineのようなバンド、あるいはスケートボードシーンのファッションやライフスタイルに影響を与えたDinosaur Jr.(『A Little Ethnic Song』のイントロがAlien Workshopが1991年にリリースしたファーストビデオ『Memory Screen』のオープニングで使用されている)のようなバンドを見れば、両者の繋がりは一目瞭然だ。
アヴリル・ラヴィーンも2002年に2百万枚を売り上げたヒットシングル『Sk8er Boi』で、ミュージシャンを目指すスケーターを応援している。
そして現在、スケートボードと音楽の両方で積極的に活動しているスケーターの中で、ひときわユニークな存在が、フロリダ州ジュピタービーチ出身のザイオン・ライトだ。
ザイオン・ライトは、現在のスケートボードシーンの中で最もオールマイティーなライダーのひとりとして認識されているが、彼はダショーン・ジョーダン(Dashawn Jordan)をはじめとするスケートボードと音楽の両方で頭角を現している若手ライダー一派のひとりでもあり、ミュージシャン / アーティストとしても積極的に活動している。
ヨーロッパ、日本、オーストラリアで開催されてきた【Red Bull Drop In Tour】の中心メンバーでもあるザイオンはまさにハイプマンで、デモランで最も大きな注目を集めつつ、大声でチームをまとめ、盛り上げてきた。
これを踏まえると、Spotifyプレイリスト【Skate Noise】のキュレーターとして彼がピックされたのは当然だ。誰もが知っているヒットトラックからややマイナーなトラックまで収録されているこのバラエティに富んだプレイリストの中から新しい出会いが生まれることを願っている。
Spotifyは昨年から世界中のスケートカルチャーをテーマにしたプレイリストを展開しており、その一貫として今回レッドブル・アスリートのザイオン・ライトがキュレーターに選ばれた。
以下のプレイリストをチェックするか、Spotifyアプリを開いてチェックしてみよう!
今回はミュンヘンで開催された【Red Bul Pool Drop】直後にザイオンをキャッチして、フロリダのラップシーンや新しいビデオプロジェクト、実は大好きなアーティストなどを教えてもらった。
− フロリダで子供の頃に聴いていたアーティストは?
子供の頃は、Lil Wayne、Kodak Black、あとはRick Rossをよく聴いていました。
− スケートボードでやってみたいことはありますか?
正直に言いますと、スケートボード以外でやってみたいことが多いですね。近い将来、その中から何かをやってみる予定ですが、今はとにかく目の前のことを楽しんでいきたいです。
− 夢のプロジェクトがあれば教えてください。
そうですね…。VANSからパートをリリースしたいです。まだリリースできていないのですが、今まさに取り組んでいるところです。
− スケートボードと音楽をどのような形で組み合わせてみたいと思いますか?
正直に言いますと、すでに音楽とスケートボードのカルチャーはかなり重なっていると思います。ですが、本当の意味で、スケーターが音楽の世界に飛び込んだケースはまだありません。ですので、スケーターにスケートボード以外の情熱や好きなアートがあることを世界に示してみたいですね。
− 実は大好きなアーティストや曲はありますか?
ありますよ。Don Toliver「Company」ですね。
− メンタルヘルスについて語ってくれたことがありますが、伝えたいメッセージがあれば教えてください。
皆さんに伝えたいことは、僕たち全員が人間だということです。誰もが色々と経験しますので、そういう経験を正直に話してみましょう。怖がらないでください。あなたはひとりではありません。あなたが経験していることが何であれ、暗闇の先には光があります。
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