探検
ロデオの一種、バレルレースの若き新星が繰り出す圧倒的なサウンドをヘッドフォンで楽しもう！
『Sound of Sport』はDTS Audioと組んだイマーシブなビデオエクスペリエンスプロジェクトで、最新のサウンドテクノロジーを使用して、まるでそのスポーツに参加しているかのような臨場感を提供する。今回は、バレルレースのライジングスター、ジャッキー・ガンターと共に、日本では馴染みの薄いホースレースの世界を紹介する。
ガンターはバレルレースシーンで最も期待されている新世代のスターアスリート。2015年にはWomen’s Professional Rodeo Association（米国女子プロロデオ協会）の最優秀新人賞を受賞している。彼女は母親（彼女もまたプロのバレルレーサーだが）と共に全米を旅しながら、バレルレースのトップアスリートたちと日々試合を重ねている。
テキサス州アビリーンのLone Star Stablesで撮影されたガンターの臨場感溢れる映像をチェック！ （ヘッドフォン推奨）
RedBull.com：今回の撮影の感想について教えてください。
ジャッキー・ガンター（以下省略）：素晴らしい経験になりました。ひとつの作品として仕上がっていく様子を見るのは特に勉強になりましたね。撮影中はわたしの頭にカメラを装着したり、シャツにマイクを装着したりと色々な作業が行われていましたが、その時は撮影チームがどんなサウンドを捉えているのか分かっていませんでした。完成した作品を見てようやく理解できました。バレルレースのサウンドそのものだと思います。
バレルレースで一番印象的なサウンドは何だと思いますか？ 今回の映像にはどのような形で収録されていますか？
今回の撮影を体験するまで、バレルレース中は観衆と実況の声を聞くくらいでした。あとは、たまに自分の馬の声や音に気が付くくらいです。今回の映像は、わたしが馬に乗っている時に発する声（わたしは"うめき声"と呼んでいますが） も収録されています。これは、観客の声や実況のコメントにかき消されて普段は聞けないサウンドなので、バレルレースファンには新鮮に聞こえると思います。個人的には、バレルレース中にどんなサウンドが生まれているのかをチェックできたのが非常に興味深かったですね。バレルレースは自分にとって余りにも近い存在なので、普段はそこまで意識していませんから。
練習中に自分が常に意識しているサウンドはありますか？
練習の時はあらゆる動きをゆっくりにして、レースの走りを常足、または速歩程度スピードで再現して、全てが正しく行えているかどうかを細かく確認しています。本番はこの身体的記憶をフルスピード（襲歩）で再現するわけです。今回の映像には、あらゆるサウンドが収録されています。準備からレース後まで、バレルレースにまつわるあらゆるサウンドが楽しめます。
サウンド面において、バレルレースは他のスポーツとどこが違うと思いますか？
何よりもまず、バレルレースを含むロデオは動物と人間のスポーツです。ここが他の一般的なスポーツと違いますし、当然ながらサウンドも異なります。観客の多くは馬やライダーのサウンドに耳を傾けませんし、ライダーにとっては当たり前のサウンド、または無意識の間に切り捨てているサウンドですね。なぜなら、走ることだけに集中しているからです。バレルレースは15秒で決まるレースなので、サウンドに気を取られている暇はないんです。