The Solid Gold Bike
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MTB
地球上で最も高価な自転車!
6000万円を超える超高価な自転車をはじめ、世界の最高級バイクの数々を紹介する。
Written by Heather Irvine
読み終わるまで:5分Updated on
そろそろMTB(マウンテンバイク)の買い替えを、と考えている方にとってはこの記事はまったく参考にならないだろう。ただし、予算には糸目をつけないという方のために、溜息が出るほど高価な自転車の数々をリストアップした。
01

House of Solid Gold 24K Gold Extreme Mountain Bike

The Solid Gold Bike
The Solid Gold Bike© [unknown]
価格:50万ドル(約6000万円)
24kの金無垢フレーム、600個のブラック・ダイヤモンド、500個のゴールデン・サファイヤ、そしてワニ皮のサドル。これらはすべて、この1台のファットバイクに備えられた装備品の数々だ。
とはいえ、この装備を考えれば50万ドル(約6000万円)という価格設定はお値打ちなのかもしれない。問題は何処の誰がこのファットバイクを乗り回すためだけに50万ドルもの大金を費やすかということだが、そんな人間がこの地球上に少なくとも13人は存在するというから驚きだ。この金無垢のファットバイクは13台で受注が終了したが、自宅の近所のトレイルでこのバイクが走る姿を見る機会はまずないだろう。
02

M55 Bike

M55
M55© [unknown]
価格:35200ドル(約423万円)から
F1テクノロジーをふんだんに流用してデザインされたM55は、まるでSF映画に登場するマシンのようにも見える。
アルミニウムフレームを中心に組み上げられたこのバイクには、リアにエアショックを搭載しF1やMotoGPで高い実績を誇るBrembo社製のフローティング・ディスクブレーキをF1マシンのように前後に装着している。多くのe-バイク(電気自転車)における最高速度はせいぜい24km/h程度だが、このM55はじつに67km/hもの最高速度を実現し、回転式センサーはライダーのペダル踏力を検知して、電気モーターによる適切なパワーアシスト量を随時制御する。
$35,200(約423万円)からという価格設定がなされているこのM55について、メーカーは絶対の自信をもっており、「このM55は、ライダーが決して飽きることが無い、マシンとの対話を提供するでしょう。毎日の移動手段として使うにはもちろん、ひとつの芸術作品としてあなたのヨットのデッキに乗せて飾るだけでもその存在感は唯一無二のものとなるはずです」と語っている。
03

Santa Cruz V10 Carbon CC X01

Santa Cruz V10
Santa Cruz V10© [unknown]
価格:9299ポンド(約171万円)
このバイクは世界中のマウンテンバイク・レースで表彰台の常連となっている、筋金入りのレース用マシンそのものだ。
ライダーに最高のライディングを提供すべく、細部に至るまで徹底して磨き上げられたその性能は、名門Santa Cruzのフラッグシップモデルに相応しい。
さらにこのバイクにはライダーごとの好みの違いや刻々と変化する路面コンディションに対応すべく、調整式ジオメトリーが採用されている。フレームからリムに至るまで、バイク全体には徹底した軽量化が施されているが、同時にその高強度と高剛性の確保に関しても一切妥協していない。
要するに、このバイクを手に入れるための予算の目処さえつけば、私たちにもプロライダーになれる道が開けると言うことだ。ライダーの力量よりも道具の優劣のほうがモノを言うならば、の話だが。
04

Intense Carbine Factory 29er

Intense Carbine
Intense Carbine© [unknown]
価格:8999ポンド(約166万円)
このエンデューロ専用に設計されたマシンには、一片の妥協さえ存在しない。超軽量でありながらアグレッシブな設計が施されたフレームは印象的なまでのレベルで高強度と高剛性を両立している。
その価格からも見て取れる通り、このバイクはすべてのパーツが高スペック仕様となっている。カーボン製リムに最上位スペックのサスペンションと、SRAM製 XX1 11スピード・ドライブトレインが備わった最高のマシンだ。さらに、このバイクには現代のトレイルライディング/エンデューロでは欠かせない装備となっているドロッパー・シートポストも標準装備されており、まさに実戦仕様の1台となっている。
05

Budnitz FTB

Budnitz FTB
Budnitz FTB© [unknown]
参考価格:7800ドル(約93万7千円)から
非常に洗練されたルックスを持つ1台だ。しかし、そのシンプルな出で立ちと不釣り合いな、高価なプライスタグの理由は? このバイクのウェブサイトには「このバイクはおそらくこの世に存在するあらゆる2輪の乗り物の中で最も楽しいものでしょう」と記されている。なるほど!
冗談はさておき、このバイクは非常に良く造り込まれている。前述のウェブサイトには「ハンドメイドのチタニウム製フレームの重量は僅か2.2kgに抑えられ、好みに合わせて各部のカスタマイズが可能」と書かれているが、カスタムオーダーには当然ながら別途追加料金が発生する。たとえば、フレームのカラー変更には800ドル(約9万6千円)、油圧式ディスクブレーキへのアップグレードには290ドル(約3万4千8百円)が更に必要となる。
(了)
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