Remi Nealon and participants surf at Waimea Bay, Oahu, Hawaii
© Ha’a Keaulana
サーフィン

【サーフィン初心者用】波をつかまえる回数を増やすためのヒント 10選

正しいタイミングで正しい位置にいるにはどうしたら良いのだろうか? 素晴らしい波をつかまえられる確率を高めるためのヒントとアドバイスをまとめてみた。
Written by Esther Hershkovits
読み終わるまで:6分Published on
ほとんどすべてのサーファーがパーフェクトな波をキャッチする夢について語れるはずだ。パーフェクトな波は楽しいだけではなく、自分のスキルを試す最高の方法でもある。
偉大なる海がすべてを司るため私たちにできることはほとんどないように思えるが、海と繋がり、素晴らしい波を引き寄せる方法がいくつかある。パーフェクトな波を楽しむためには、タイミング知識下調べフィットネス、そして我慢が重要なのだ。
01

波を読む

「波を読む」はサーフィンの基本だ。この力は海に入らなくても鍛えることができる。波を見ながらブレイクのタイミングと方向を予想するだけで十分な練習になる。ゆっくりとしていて厚い波はキャッチするのが比較的簡単で、素早くて掘れた波はキャッチするのが比較的難しい。
タヒチ・チョープーを攻めるモーガン・シビリック

タヒチ・チョープーを攻めるモーガン・シビリック

© Domenic Mosqueira

02

自分のレベルに適した波を選ぶ

サーフィンで最も良く見られるミスのひとつが、「自分のレベル以上の波を選んでしまう」だ。上級者が集まるラインアップでは、スキルが高くなければ波をキャッチするのは難しく、しかもベテランサーファーたちと競わなければならない。
ビギナーが近場でそこそこの波を見つけるのに役立つのはインターネットだ。もっとアナログな方法が好みなら、現地で他のサーファーをチェックしよう。自分にはできないハイレベルなライディングをしているサーファーが多いなら、おそらくそこは自分のレベルには適していない。
もちろん、時として自分のコンフォートゾーンの外側に出ることも大切だが、自分のレベル以上のサーフポイントで多くの波をキャッチするのは難しい。経験豊かでスキルも高いサーファーたちのアドバイスを参考にしつつ、自分のレベルに合っているサーフポイントを選ぶことが重要だ。
03

サーフポイントを分析する

ローカルサーファーたちからおすすめのポイントの情報を得たら、現地へ向かおう。最低1時間は波をチェックしたあとでパドルアウトするようにしたい。
他のサーファーがどこから入ってどこから上がってきているか、ラインアウトまでどのようにパドリングしているのか、波がブレイクする頻度はどのくらいか、どの方向にブレイクしているのか、ピークはどこか、ピークを逃さないための目安になるようなものはあるかなどをチェックしよう。
幼少期に父親からサーフィンを学んだ五十嵐カノアのようなプロサーファーでないなら、他のベテランサーファーたちが何をしているのかを見逃さないようにしよう。慣れるまでは彼らと同じ行動を取るべきだ。
04

他のサーファーとコミュニケーションを取る

サーフィンをする友人がいるなら、彼らから多いに学ぶことができる。サーフィンをする友人がいないなら、マナーを守っている限り他のサーファーたちからアドバイスをもらえるだろう。初心者サーファーが集まるポイントならその確率はさらに高まる。
基本的に、ポイントのレベルが高いほど、見知らぬ人の質問に快く回答してくれる人の数が少なくなる。サーファーは自分たちの波に対して保守的になるときがあるため、お門違いの質問をしてしまえば雰囲気を崩してしまう可能性がある。しかし、正しい態度と質問なら快く受け容れてくれるだろう。穴場を教えてくれるときもあるかもしれない。
ローカルサーファーたちとコミュニケーションを取るのが得意ではない、またはマナーについて詳しくないなら、ローカルのサーフショップから始めるのが良いだろう。何かを買って、店員やオーナーと話してみよう。近所の情報を教えてくれるはずで、さらには新しいポイントやギアも教えてくれるだろう。
05

パーフェクトな波を待たない

セットと呼ばれるその日最高の波は、どこのポイントにいても最も競争率が高い。そこで、セットがどのくらいの間隔で起きているのか、そしてセット間に波があるのかを理解しておくことが重要になる。基本方針は「セット直後の波を狙う」だ。大半のサーファーがすでにいなくなっているか、次のセットを狙って待っているはずなので、競争率を下げることができる。
カリフォルニア州オーシャンサイドのノース・ジェッティでサーフィンを楽しむブラッド・デイヴィス

カリフォルニア州オーシャンサイドのノース・ジェッティでサーフィンを楽しむブラッド・デイヴィス

© Trevor Moran

06

常にパドリングをする

海に入っている間は常にパドリングをして自分と他のサーファーの間隔を十分に開けておくようにしよう。こうしておけば、不意に波が起きたときにチャンスが得られる。また、カレントに乗らないようにする助けにもなる。
07

パドリングをマスターする

パドリングは海に入っている時間の半分以上を占める。ビギナーによく見られる怪我のひとつは、間違ったパドリングによる肋骨の打撲だ。そこで、サーフィンのスキルを高めていく前に、パドリングをマスターするための時間を十分に用意しよう。パドリングがマスターできればより力強く波へ向かえるようになり、さらには怪我も防げる。
チョープーを攻めるテレサ・ボンヴァロ

チョープーを攻めるテレサ・ボンヴァロ

© Domenic Mosqueira

08

パドルフィットネスを高める

“パドルフィットネス” は、陸では鍛えるのが非常に難しい筋力を指す単語で、具体的にはサーフィンのバランスとパワーに影響する筋肉のことだ。これらの筋肉を鍛えられるいくつかのエクササイズが存在するが、突き詰めれば、海で長い時間を過ごすことがパドルフィトネス向上への近道だ。
09

正しいボードを使用する

正しいボードが、楽しいセッションとフラストレーションが溜まるセッションを分けることになる。ベテランサーファーは様々な波に対応できるように複数のボードを所有しているが、基本的には、自分のスキルが低いなら、ボードは大きくするようにしよう。
短い “ショートボード” に乗りたがるビギナーを見かけるが、焦ってしまうと上手くサーフィンができなくて苛立ちが募ることになる。重くて大きいボードよりも小さくて軽いボードの方が、波をキャッチするための筋力とスキルが必要になる。
10

我慢する

サーフィンは簡単に学べるスポーツではない。プロサーファーたちでさえも自分たちが望んでいる波がキャッチできなくてフラストレーションを溜めてしまうときがある。
波がキャッチできている、できていないを問わず、ポジティブなムードを保ち、海で過ごすすべての時間に感謝することが重要だ。そもそも、波が読めるようになり、パドルフィットネスも向上させるためには、波のあるなしを問わず海に入る必要がある。つまり、海で過ごす時間に無駄はないのだ。というわけで、楽しむようにしよう。
ワールドチャンピオンに3回輝いたレッドブル・アスリートのミック・ファニングも「楽しめていればサーフィンがもっと上手くできるようになる」と語っている。
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