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『VALORANT』コンソール版の特徴と違い
リミテッドベータ公開中! PC最大のeスポーツシューター『ヴァロラント』がPS5とXbox Series X|Sでもプレイ可能に! コンソール版の魅力を簡単に解説!
Riot Gamesにできることがひとつだけあるとすれば、それは競技性の高いeスポーツタイトルだ。『リーグ・オブ・レジェンド』で知られるこのデベロッパーがシューターシーンに進出した2020年、その開発チームはコミュニティから疑問視されていた。
しかし、非常に短時間のうちに『VALORANT』は近年で最も影響力の高いeスポーツタイトルのひとつへと成長した。【Red Bull Campus Clutch】、【Red Bull Home Ground】、VALORANT Champions Tour(VCT)、VCT Game Changersなどのイベントは高額の賞金を誇り、世界中の何百万人ものファンをディスプレイと会場に引き寄せている。
そして、この人気タクティカルシューターがついにコンソールでもプレイできるようになる。今回は、PS5とXbox Series X|Sに対応するコンソール版を楽しみにすべき理由を紹介しよう。
01
『VALORANT』コンソール版の特徴:
- クロスプラットフォーム対応:PS5とXbox Series X|Sに対応しており、どちらのプラットフォームのプレイヤーとも対戦できるようになる。
- クロスプログレッション:PC版とコンソール版での進捗と購入は別のプラットフォームに持ち越される。
- グラフィックス&パフォーマンス:コンソール版は120fpsに対応予定。
- 専用操作:ゲームパッドに最適化されるため、マウス&キーボードと変わらない直感的で精確なプレイができるようになる。
- eスポーツ:コンソール版のリリースによって『VALORANT』のトーナメントシーンはさらに拡大する可能性がある。
02
『VALORANT』コンソール版:リミテッドベータ
『VALORANT』のリリースから2年後、コンソール版開発に関するRiot Gamesの人材募集広告が確認されたが、それからさらに2年が経った今年、コンソール版をテストプレイできるようになった。
Summer Game Fest 2024でPS5とXbox Series X|Sでのリミテッドベータが発表され、日本時間の6月15日にリリースされた。現在もまだプレイ可能で、こちらから申し込むことができる。
Riot Gamesがリミテッドベータをリリースしたという事実は、バランス調整の必要がないことを物語っている。現時点で、PC版はパーフェクトなバランスに仕上がっている。
しかし、コンソールでのパフォーマンスはついては、あらためてしっかりとチェックする必要がある。『VALORANT』のようなeスポーツタイトルでは、バランスと並んでパフォーマンスも最も重要な部分であり、ここがタイトルの成功と失敗を分けることになる。また、PS5とXbox Series X|SのオンラインシステムはそれぞれPCとは完全に異なる。
上記を受けて、Riot Gamesは「コンソール版がリリースできる状態にあると自信が得られるまで」リミテッドベータでテストを続けることを明言している。
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03
クロスプレイ対応
『VALORANT』のコンソール版はクロスプレイ対応になる。リミテッドベータもすでに対応しているが、当然ながらひとつの制限がある。
クロスプレイはコンソール間のみに対応しているため、たとえば、XboxプレイヤーがPSプレイヤーと対戦することは可能だが、PCプレイヤーとは対戦できない。
04
クロスプログレッション対応
PC版をすでにプレイしているプレイヤーに朗報だ。なぜなら、コンソール版はクロスプログレッションに対応しているからだ。
つまり、PC版で購入したエージェント、スキン、コンテンツをそのままPSとXboxに持ち込むことができるのだ。もちろん、バトルパスの進捗も含まれる。
また、当然ながら逆にも対応しているため、コンソール版の進捗や購入をPCへ持ち込むこともできる。
05
ゲームパッドの操作
PC版でゲームパッドを使用できないのと同じように、コンソール版ではマウス&キーボード(マウキー)を使用できない。
この制限は納得ができる。なぜなら、マウキーとパッドではゲーミングエクスペリエンスが大きく異なり、マウキーが明らかに有利と考えられているからだ。しかし、『VALORANT』では、プラットフォームを問わず、同じレベルのゲームエクスペリエンスが得られるように配慮されている。
コンソール版のリミテッドベータには、ゲームパッド用のプリセットが2種類用意されており、どちらもPC版の精度が維持されている。ゲームパッドでの操作はまったく問題がない印象だ。
たとえば、コンソール版では左アナログスティックを少し前に倒すと、ゆっくりと静かに移動できるが、PC版でこの移動をするためには複数のボタンを組み合わせる必要がある。このような仕様からは、開発チームが操作の違いについてかなり真剣に考えていることが伝わってくる。
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120fps
近年のeスポーツ対応PCディスプレイのリフレッシュレートが240hzオーバーを実現しているのには理由がある。フレームレートが高ければ高いほど、ゲーミングエクスペリエンスがスムーズになるからだ。eスポーツのプロプレイヤーたちは高解像度よりも高フレームレートを重視している。
残念ながら、現世代のコンソールではこの値を実現できないが、『VALORANT』のコンソール版は現在での最大値120fpsで滑らかなプレイが楽しめるようになっている。
ちなみに、この値は『エーペックスレジェンズ』がシーズン20でようやく実現したもので、他に実現しているタイトルはほんのひと握りだけだ。60fpsと比較したときのアドバンテージは相当大きい。
07
ユニークなゲームプレイ
『VALORANT』は同ジャンルの他のタイトルとは異なるユニークなゲームプレイが楽しめるタクティカル・マルチプレイヤーシューターだ。現在、比較できるタイトルはコンソールには存在しないが、他のジャンルのビッグヒットタイトルの要素を組み合わせているのが特徴だ。
エージェント&スキル
プレイヤーは4種類のスキル(アビリティ)を備えているエージェント1名を選択してプレイする。その4種類のスキル(アビリティ)は以下の3カテゴリーに分けることができる。
- アビリティ1&2:ラウンド開始時に購入が必要
- シグネチャーアビリティ:ラウンド開始時に無料で獲得。時間とともにチャージされる
- アルティメットアビリティ:目標(キルやオーブ獲得など)を達成することで使用可能になる必殺技
『CS:GO』や『カウンターストライク2』のようなエイムと作戦にフォーカスしている他のシューターと比較すると、『VALORANT』にはこのスキル(アビリティ)という『オーバーウォッチ』のようなヒーローシューターの要素が加えられている。スキル(アビリティ)は攻守両方で使用可能で、戦局に大きな影響を与えることができる。
ゲームモード&ラウンド
『VALORANT』は『カウンターストライク』シリーズと同じように5人対5人のチーム対戦で、スパイク(爆弾)を設置するチームと、その阻止(およびスパイクの解除)を狙うチームで戦うことになる。
『カウンターストライク』シリーズと同じように、ラウンド勝利数がポイントとしてカウントされ、途中で攻守が交代する。キルやオーブ獲得など、自分のアクションが成功すれば獲得できるキャッシュが増え、キャッシュを使って武器やスキルを購入する。
アクションスピード
『VALORANT』は『コール オブ デューティ』のようなハイスピードシューターと比較するとプレイスピードが遅く、チームとしての作戦が重要になっている。
また、すべての武器にはリコイルパターンが設定されているが、これらは少し時間をかけて練習すれば対応できるようになっている。
マップデザイン
現在、『VALORANT』には10種類のマップが存在し、それぞれがユニークな特徴を備えている。マップごとにユニークなギミックや設置物、複数のルートが設定されているので、プレイヤーはそれぞれに合わせた作戦を用意する必要がある。また、ドアやロープなどゲームプレイをよりダイナミックにする工夫も加えられている。
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最後に
このゲームのメカニクスの多くは、コンソールではリリースされていない、またはコンソールでは人気を獲得できていない同ジャンルの他のタイトルを参考にしている。
だからこそ、PC版に遜色ないクオリティに仕上がりつつある『VALORANT』のコンソール版は革新的な存在になる可能性があるのだ。リミテッドベータの時点ですでに移植レベルが非常に高く、細部まで調整されていることが分かっているので、正規リリース版のリリースが楽しみだ!
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