ツーリングカー
PorscheにPorscheが重なる奇妙なクラッシュ
Porsche Carrera Cup Franceで起きた、2台のPorsche 911が絡んだ奇妙なクラッシュの様子を紹介しよう。
世界各国で開催され近年盛り上がりを見せているPorsche GT3 Cupシリーズだが、今週フランスで行われた一戦ではこんな奇妙なクラッシュが起きた。
先週にもペドロ・ピケ(3度のF1ワールドチャンピオン、ネルソン・ピケの息子)がブラジル国内のPorsche GT3 Cupシリーズにスポット参戦した際、空中を何度も宙返りしながら地面に叩き付けられる衝撃的なクラッシュが発生していたが、今週はフランスで開催されたPorsche Carrera Cupシリーズで目撃された「もっとも奇妙なレーシング・アクシデント」を紹介する。
フランスからスペイン国境を越えてほど近い場所にあるナバラというサーキットで開催されたこのPorsche Carrera Cupフランス・シリーズ。スタートから間もなく、シリーズのフロントランナーのひとりであるジョフリー・デ・ナルダというドライバーがターン3のタイトな右カーブでコントロールを失いスピンを喫した。
進行方向に対して逆向きに停止したデ・ナルダのマシンには正面から後続のマシンが次々と向かってくる事態となり、同じくワンメイクのPorsche 911を駆るジュール・グーノンというドライバーがデ・ナルダのマシンに正面衝突することはある意味不可避だった。そして、なんとグーノンはそのままデ・ナルダのマシンのボンネットからルーフに乗り上げ、ルーフの上でピタリと停止してしまったのだ。1980年にディズニーが製作したコメディ映画『Herbie Goes Bananas』さながらのカーアクション・シーンが現実に再現されてしまったというわけだ。
なお、このアクシデントで双方のドライバーは無事だったとのこと。モータースポーツにおけるクラッシュは大抵深刻でシリアスなものだが、こういう笑えるクラッシュ・シーンがもっとあってもいいはずだ。
出典: WTF1