Gaming
チームシューターのキャラクターには様々なロール(役割)が用意されており、それぞれに責務がある。一部のタイトルでは各ロールに特徴的なパークやパワーが用意されており、プレイヤーの個性やプレイスタイルに合わせられるようになっている。
『VALORANT』はエイムが最優先だがロールが勝敗を分けるときもある。プレイヤーたちはロールを上手く活かすことで、スローペースで緻密なアプローチや頭上からのクイックアタックを含む様々なゲームプレイを楽しめるようになっている。
今回は『VALORANT』のロールを解説していく。
01
デュエリスト
勝敗は関係なく、ありとあらゆるファイトに参加するのが好き? 高速アクションや攻撃的なアビリティが好き? ドアを最初に開けてエントリーするのが好き? これらの質問への回答がひとつでもイエスの場合は、デュエリストを担うのが向いているだろう。
デュエリストはスピード系アビリティと専門性の高い立ち回りが特徴だ。ドアの向こう側に最初に飛び込んでファーストキルをマークするのも、チームのためにトレードを買って出るのも得意だ。
デュエリストのキル数はチーム最多を記録するはずだが、iiTzTimmy でない限り、デス数も最多になるだろう。しかし、デュエリストとはそういうロールなので問題ない。有利なファイトだけではなく不利なファイトにも挑んでチームの役に立とう。
防衛では、エンゲージに最適なポジションについたり、アングルを監視してチームにプッシュするタイミングを教えたりすることになるが、攻撃時ほど序盤からトレードやキルを狙わない方が良い。コーナーから飛び出してくるのが敵ひとりなのか、それともチーム全員なのかは分からないからだ。
デュエリストなら1対1でも勝てるかもしれないが、防衛でトレードになってしまうと、チームにとってまずい展開になる。ひとり減るという意味では両チームの状況は同じだが、防衛側は “サイトを守る人” を失ってしまうため、敵に侵入される確率が高まる。
防衛では【ジェット】のようなスピード自慢のアビリティを備えているエージェントを選びたい。いつでもアビリティを出せるようにしておき、射撃したあと敵が視界に入った瞬間にその場から逃げよう。こうすることでチームメイトたちに情報を伝え、敵が何人でどのようにどこから攻めてくるのかを共有して、敵のプッシュに備えられるようになる。
敵チームにただで勝利を差し出すのは絶対に避けるべきだが、1対1でのトレードは同じようなものなので気を付けよう。
02
センチネル
センチネルは『VALORANT』のディフェンダーだ。チームを組み立て、チームメイトのゲームセンスを活かすことで自分が活きてくる。チームに指示を出すのが好きな人には最適なエージェントになるだろう。
センチネルのエージェントは【セージ】、【サイファー】、【キルジョイ】、【チャンバー】で、長時間生き残ることで真価を発揮するアビリティを備えているのが彼らの主な共通点だ。
センチネルはファイトに最初に参加するエージェントではない。また、2番目でも、3番目でさえもない。彼らは攻撃の最後尾に位置している。彼らのアビリティはエントリーにも、視線を遮るのにも向いていない。彼らは序盤で失うには価値が高すぎるのだ。
ラウンド最初のファイトに参加しなかったときは、【サイファー】の《トラップワイヤー》や《スパイカメラ》や【キルジョイ】のultなどでチームのニーズに合わせてマップを変更できる。タイミング良くアビリティを使用できれば、ラウンド勝利を得られるだろう。
03
コントローラー
コントローラーは名前の通りの働きをする。チームのニーズに合わせてマップをコントロールするのが彼らだ。【アストラ】、【ブリムストーン】、【ヴァイパー】、【オーメン】がこのロールで、“スモーク” が彼らの共通点だ。
スモークは彼らの基本アビリティで、プッシュが始まる前から敵のスナイパーやサイト、そしてキャンプスポットの視線を遮っていく。コントローラーが敵の視線を遮ることで、味方チームはスパイクを設置してラウンドを制するための時間的余裕を得られるようになる。
優秀なコントローラーはチームにとって神の恵みだが、『VALORANT』ではスキルレベルやイロレートは関係なく、すべてのチームに最低ひとりはコントローラーを用意するべきだ。このゲームはミスにつけ込む方法がいくつも存在するため、コントローラーで敵チームのプランを妨害し、不利なポジションやファイトに追い込んでミスを誘うようにしたい。
コントローラーのエージェントはそれぞれ微妙に異なるが、アビリティの中核は共通している。先に触れた “スモーク” と “エリア進入妨害” だ。しかし、コントローラーのアビリティは「先制オンリー」ではない。
【ヴァイパー】がスモークやultでスパイクサイトを確保する、または【ブリムストーン】の《インセンディアリー》でスパイク解除のタイミングを遅らせるなど、彼らはスパイクが設置されたあとも有効だ。
コントローラーは "一見しただけでは退屈に思えるかもしれないが、実際は非常に優れているアビリティ" を備えているが、どのチームも優秀なコントローラーを手に入れようとしているので、このロールの競争が厳しいことは知っておくべきだろう。
コントローラーの価値は防衛でも高く、チームが守っているポイントへの進入をスモークで邪魔できる。攻撃側は待たなければならなくなり、貴重な時間を失っていることにじれてスモークの中に無理矢理飛び込んで失敗するようになる。
賢いプレイをしたり、敵を苛つかせたり、ラウンド前に綿密なプランを立てたりするのが好きならコントローラーを試してみよう。
04
イニシエーター
イニシエーターは2番目にエントリーするエージェントで、最初にエントリーするデュエリストの生死を決める存在と言える。
フラッシュバンやスタングレネードを備えている彼らがサイトに陣取っている防衛側の守りを崩すことで、チームメイト(通常はデュエリスト)がラウンド最初のファイトで大きなアドバンテージを得られるようになる。
また、イニシエーターはチームのために情報を集めるのも得意で、サイトが空いているかどうかや敵エージェントの位置などを知らせることができる。
全イニシエーター共通の任務は、できる限り多くのチームメイトをサイトに送り込むことだ。
イニシエーターのエージェントは【ブリーチ】、【ケイ・オー】、【フェイド】、【スカイ】、【ソーヴァ】で、『VALORANT』を多少プレイした経験がある人なら、彼ら全員がそれぞれ異なる特徴を備えていることを知っているだろう。
イニシエーターは “セットアッパー” 、つまりはクイックなプレイでチームにアドバンテージを与えることができるエージェントが担う。
コントローラーとセンチネルがプランニングを必要とする一方、イニシエーターはその瞬間にチームが必要としていることを提供し、チームを有利な方向へ導ける。
たとえば、【スカイ】は《トレイルブレイザー》でコーナーを高速かつ安全にクリアリングしてデュエリストが迷う時間を省略する。また、【ブリーチ】はカビーにキャンプしている敵エージェントをスタンしてチームメイトが安全にコーナーを回り込んで敵をキルできるチャンスを提供し、【ソーヴァ】は《リコンボルト》で隠れている敵の位置を特定して敵のラインを一時的に下げる。
05
ショットコーラーに適しているエージェント
ショットコーラー(あるいはインゲーム・ショットコーラー / IGL)は、エントリーフラガー以外なら誰でも担えるが、センチネルが一番の適任だろう。特に【セージ】と【ソーヴァ】はラウンドに大きな影響を与えられる。
『VALORANT』では情報が非常に重要なので、情報の収集・提供ができるエージェントを起用してチームを上手くプッシュしていきたい。
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