大局的に考えれば、6年という時間はそこまで長くない。しかし、最新作を待ち続けている『どうぶつの森』ファンにとっては、一生と同じくらい長い。
『どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー』や『どうぶつの森 ポケットキャンプ』などのスピンオフや、Wii Uでの『どうぶつの森 こもれび広場』などの限定サービスは、我々の食欲をほとんど満たしてくれなかった(amiiboや『amiiboフェスティバル』については触れるまでもない)。
しかし、2012年に『とびだせ どうぶつの森』が世界中の3DSに挿されてから、その後のNintendo Directで数え切れないほどの落胆を経て、2019年、ついにシリーズ最新作がNintendo Switchでリリースされる。
とはいえ、現時点で分かっているのは、しずえが『スマブラSPECIAL』に参戦することくらいだ。しかし、『どうぶつの森』シリーズのファンは最新作に何が含まれるのか長い時間をかけて妄想してきた。そしてそれは我々も同じだ。
そこで今回は、『どうぶつの森』(仮称)がシリーズ最高傑作になるためには何が必要なのかについて考えてみた。
『とびだせ どうぶつの森』では、数多くの熱心なプレイヤーが常識を超越したユニークなアイディアで村をデザインしていた。道をカスタマイズパターンで彩ったり、考え抜かれた位置に植物を配置したり、公共事業を活用したりしながら村全体を美しく仕上げていた。
プレイヤーたちがここまで徹底した村作りをすることを当時の開発チームが予想していたのかどうかは分からないが、プレイヤーたちはハードワークを重ねていた。
最新作では、プレイヤーたちがカスタマイズできる部分がさらに増えて、外だけではなく家の中もさらに自由にデザインできるようになれば最高だろう。
『とびだせ どうぶつの森』では、プレイヤーが村長として条例を作ったり、公共事業でクールな施設や公共物を作ったりすることができた。また、交番や喫茶店を設置することもできた。
これら全ては嬉しい改良だった。しかし、自由度が足りなかった。たとえば、ビーチなどの特定のエリアでは公共事業が行えなかった(設置可能な場所を見つけるのがひと苦労だった)。また、折角何かを設置しても、その隣や前に住人が入ってきてしまい、壮大なプランが台無しになってしまうこともあった。
そこで次作では、是非とも村長の権限を拡大してもらいたい。公共事業は、ビーチや川、崖など、村を発展させる助けになるあらゆるエリアで行えるようにしてもらいたい。
また、住人が特定の位置に入れなくしたり、気に入らない住人を簡単に追い出せたりと、村をより厳しくコントロールできるようになればさらに良いだろう。
『街へいこうよ どうぶつの森』や『おいでよ どうぶつの森』、『どうぶつの森+』には、個性の強い、いわゆる “キャラが濃い” どうぶつたちが揃っていた。様々な性格を持っているどうぶつたちと交流できたこれらの作品は、他のシリーズ作品よりも会話が楽しかった。
『とびだせ どうぶつの森』はそのトーンが少し弱められており、たとえば、セーブしないでゲームをリセットすると怒るキレ芸が一部のプレイヤーに怖がられていたリセットさんの性格も円くなっていた。
最新作では、また強烈なキャラクターに登場してもらいたい。少しくらい嫌な性格でも構わない。
家の増築はシリーズの中核をなしてきた機能のひとつで、プレイヤーは、たぬきちにローンを組んでもらいながら、部屋を増やしたり、屋根裏部屋や地下室を作ったりしてきた。
もちろん、家に初めて入った時のあの喜びを上回ることはできないが、暮らし方の多様性がさらに高められても良いだろう。
ルームメイトと共同生活をして飾り付けを手伝ったり、チャレンジに一緒に取り組んだりできたらかなり楽しいはずで、トラ、ゾウ、カエルで素敵なデザインのバスルームを共有できたら最高だ。
『どうぶつの森』シリーズの楽しさは、新しいアイテムを入手したり、カブを売ったり、公共事業や家の増築のためにベルを集めたりすることにある。
最新作では、アイテムやデザインを自由に売買できるオンラインマーケットが用意されたら嬉しい。それが独立した島になっていたらさらに嬉しい。農家直売センターのようなエリアを歩き回って、自分が欲しいアイテムを選んだり、素敵なデザインを買えたりしたら楽しいはずだ。
もちろん、今回のリクエストの他に、任天堂は必ずや誰も予想できなかった素晴らしい新機能や改良を用意してくれるはずだ。それが何であろうとも、我々は楽しみで仕方がない。
『どうぶつの森』(仮称)は2019年にNintendo Switchでリリース予定。