WRC
【WRC 2024シーズン】全13戦 年間カレンダー
2024年のWRCシーズン開幕へ向けたカウントダウンはすでに始まっている。混戦必至となるWRC 2024シーズン全13戦の日程をチェック！
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フレンチアルプスの凍てついた山岳路、ケニアの容赦なく荒れたダート、クロアチアや日本のアスファルト、スウェーデンの雪、果てはイタリアやギリシャ、ポルトガルの岩だらけのルート — WRC世界ラリー選手権2024シーズンのドライバーたちはこのような極限に直面する。
カッレ・ロバンペラ（フィンランド / Toyota Gazoo Racing）がワールドチャンピオン連覇を達成したスリリングな2023シーズンを経て、創設52年目を迎える2024シーズンのWRCは4大陸にまたがる13の多様なロケーションで王座をめぐる争いを繰り広げる。
セバスチャン・ローブやセバスチャン・オジェなど過去のWRCチャンピオンたちに倣い、ロバンペラも2024シーズンのWRCをパートタイム参戦に留めて他のモータースポーツカテゴリーに挑戦する意向をすでに表明しているため、ラリーファンたちは2024シーズンに新チャンピオンが誕生することをすでに分かっている。
では、エルフィン・エバンスやオィット・タナック、ティエリー・ヌービルら3人のタイトル最有力候補をはじめとするWRCドライバーたちはどのようなロケーションで2024シーズンを戦うのだろう？ FIA世界ラリー選手権2024シーズンの年間カレンダーをチェックしよう。
【WRC 2024シーズン 年間カレンダー】
イベント
日程
ラリー
開催地
開幕戦
1月25 – 28日
ラリー・モンテカルロ
モナコ
第2戦
2月15 – 18日
ラリー・スウェーデン
ウメオ
第3戦
3月28 – 31日
サファリ・ラリー・ケニア
ナイロビ
第4戦
4月18 – 21日
ラリー・クロアチア
ザグレブ
第5戦
5月9 – 12日
ラリー・ポルトガル
マトジーニョス
第6戦
5月30日 – 6月2日
ラリー・イタリア・サルディニア
アルゲーロ
第7戦
6月27 – 30日
ラリー・ポーランド
ミコワイキ
第8戦
7月18 – 21日
ラリー・ラトビア
リエパーヤ
第9戦
8月1 – 4日
ラリー・フィンランド
ユヴァスキュラ
第10戦
9月5 – 8日
アクロポリス・ラリー・ギリシャ
アテネ
第11戦
9月26 – 29日
ラリー・チリ
コンセプシオン
第12戦
10月31日 – 11月3日
セントラル・ヨーロピアン・ラリー
パッサウ
最終戦
11月21 – 24日
ラリー・ジャパン
愛知県
例年通り、WRC 2024シーズンは伝統のラリー・モンテカルロ（1月25 – 28日）で開幕する。ラリー・モンテカルロはフレンチアルプスを縫う有名なチュリニ峠が舞台となり、変化し続ける路面と天候のコンディションはドライバーたちにとって試練となる。
モンテカルロでも厳しい寒さや凍結に見舞われるときがあるが、第2戦ラリー・スウェーデン（2月15 – 18日）は正真正銘の冬季ラリーだ。雪と深い轍（わだち）のため、スタッドタイヤが必要不可欠となる。
スウェーデンを終えた1カ月後は、真逆のコンディションへ移る。かの有名なサファリ・ラリー・ケニアが前年より3カ月早まり、3月28–31日に第3戦を担う。このラリーではタイトルコンテンダーたちにアフリカの様々な試練が突きつけられることになるだろう。
サファリ・ラリー・ケニアのあとは、6週間で3戦が組み込まれる。近年カレンダーに加わったばかりのラリー・クロアチア（4月18–21日）のあとグラベルが好評のラリー・ポルトガル（5月9–12日）が続き、さらにはラリー・イタリア・サルディニア（5月30日–6月2日）が待ち構える。
ラリー・チリが2023シーズンに続いてWRCカレンダーに残った
© Jaanus Ree/Red Bull Content Pool
シーズン後半戦の幕開けを告げるのは、2017シーズンのカレンダー脱落以来復活が待ち望まれてきたラリー・ポーランド（6月27–30日）だ。ポーランドの超高速グラベルは、手加減なしのスペクタクルとそれを存分に楽しみたい大観衆を約束する。
ポーランドの次はラリー・ラトビア（7月18–21日）が初開催を迎える。その舞台となるのは、ラトビア南部の活気に満ちた沿岸都市リエパーヤ近郊のルーズなグラベルだ。
ラトビアを終えた2週間後にはバルト海をひとまたぎし、高速グラベルとビッグジャンプで知られるラリー・フィンランド（8月1–4日）が開催される。
最高速ラリーの次に待ち構えているのは、おそらく最もラフなラリーだ。アクロポリス・ラリー・ギリシャ（9月5–8日）では、岩だらけの山岳路がドライバーとマシンの限界を試すことになる。
次はシーズン2回目のフライアウェイとなるラリー・チリ（9月26–29日）が南米大陸唯一のイベントをホストする。チリを終えたあとは大急ぎでヨーロッパへ戻り、オーストリア / チェコ / ドイツの国境エリアを駆け抜けるセントラル・ヨーロピアン・ラリーが10月31日から11月3日にかけて開催される。
最後にWRC 2024シーズンの幕を下ろすのは、トヨタのお膝元の愛知県と岐阜県で開催されるラリー・ジャパン（11月21–24日）だ。全13戦の激しい戦いを経て、新たなWRCチャンピオンが日本の地で誕生することになる。
ロバンペラに続いて2024シーズンのチャンピオントロフィーに誰の名前が刻まれるのかはまだ見当がつかない。ロバンペラが圧倒してきた過去2シーズンを経て、多くのドライバーが戴冠のチャンスを窺っている。
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