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KT Racingが開発した『WRC Generations / WRCジェネレーションズ』はFIA世界ラリー選手権の50年の歴史と最新ラリーマシンRally1(ラリー1)をシームレスに繋ぐことに成功しており、2022年11月の話題作になった。今回は、この最新ラリーレーシングゲームの初心者用ガイドを用意した。
はじめに
『WRC Generations』で初めてラリーマシンに乗り込むプレイヤーは、まずラリーのドライビングに慣れる必要がある。ラリーでは最高速度200kmで幅わずか3mの砂利道を激走しなければならない。しかもその先には急峻な下り坂も待っている。サーキットを走る普通のレーシングゲームとは勝手が違うのだ。
ラリーまたはオフロードがレーシングゲームの中で最も難しいと言われているのには理由があるというわけだ。そして『WRC Generations』も違わない。エイドをすべてオンにしても、一瞬でも集中を切ればリタイアになってしまう。しかし、本ガイドを読み進めていけば、そのようなリタイアを避けられるようになるはずだ。
01
WRC3ジュニアかWRC2から始める
勝田貴元やティエリー・ヌービル、またはワールドチャンピオンのカッレ・ロバンペラがドライブしているRally1マシンでゲームをスタートさせたい気持ちは理解できる。実際、言うまでもなく、最高峰カテゴリーは最高のドライビングエクスペリエンスを提供してくれる。
しかし、新規プレイヤーはもちろん、前作『WRC10』から戻ってきたプレイヤーも最初はWRC3ジュニアかWRC2からゆっくりスタートするべきだろう。特にWRC3のラリーマシンは小型エンジンかつ4WDなので簡単にマスターできるはずだ。ラリーマシンの挙動に慣れるのに最適なカテゴリーと言える。
02
ドライビングエイドはオンから
すべてのレーシングゲームと同じで、『WRC Generations』にも様々なドライビングエイドが用意されている。もちろん、そのようなアシストがない方がマシンのスピードは高まり、さらにはマシンのコントロール範囲も広がる。
しかし、アシストなしのドライブは自分のドライビングスキルが高くなければ不可能だ。そこでまずは自分に必要なドライビングエイドをオンにして試していこう。特にABS(アンチロック・ブレーキング・システム)とTCS(トラクション・コントロール)はそれぞれブレーキングとコーナーリングを助けてくれるので、最初は非常に助かるはずだ。
03
基本を学ぶ
『WRC Generations』の【キャリアモード】をプレイする前に、まずは【チュートリアル】や【トレーニング】、【チャレンジ】をプレイするようにしよう。これらをプレイすれば、ゲームプレイやラリーの基本を学ぶことができる。
【チャレンジ】では結果によってメダルが獲得できるようになっており、【ドライバーカード】用の各種コスメティックアイテムがアンロックできるので、プレイする価値が特に高い。
04
正しいタイヤを選ぶ
どのプレイヤーもどこかのタイミングで実際にステージを走ることになる。というわけで、スタートラインに並ぶ前にマシンの様々なセッティングを調整していこう。
ラリーマシンのセッティングは非常に複雑で、パフォーマンスとタイムに大きな影響を及ぼすが、初心者ならセッティングの大半はしばらく放っておいても問題ないだろう。
しかし、タイヤだけは最初から正しいものを選ぶ必要がある。タイヤは非常に重要なのだ。たとえば、雨天のターマックをスリックタイヤで走りたい人はいないだろう。そこでまずは天候を確認しよう。天候が分かればレースコンディションが分かるので、最適のタイヤを選べばよい。
タイヤのコンパウンドを理解しておくことも重要だ。ソフトタイヤのコンパウンドはグリップとスピードが得られる一方、ハードタイヤはグリップとスピードは劣るが耐久性は高い。よって、ステージの長さに注意しながら、走行後のタイヤのコンディションを確認するようにしよう。50%以上摩耗しているようなら新しいタイヤを履かせるべきだ。
05
コ・ドライバーの指示を聞く
『WRC Generations』を含むラリーレーシングゲームでマシンに乗り込むのはプレイヤーだけではない。信頼できるコ・ドライバーが常に横に座ってルートの情報を提供してくれるのだ。
そのため、彼・彼女の指示を聞き逃さないようにしよう。なぜなら、現実世界とは異なり、バーチャル世界のコ・ドライバーたちは絶対にミスをしないからだ。たとえば、彼らが「この先カーブだ」と言えば、そのカーブは絶対にある。
06
キャリアモードのアドバイス
【キャリアモード】では自分のチームのすべてを管理しなければならない。そしてそれはクルーを集めるところから始まる。
優秀なメカニックは優秀な天気予報士(天候とタイヤチョイスに影響を与える)と同じくらい重要なので、常に予算(金)をチェックしておこう。クルーは能力(数字で表現される)によって報酬が変わってくる。特にメカニックとエンジニアに対してはなるべく惜しまないようにしよう。
また、チームとって意味があるイベントでなるべくカレンダーを埋めるようにしよう。『WRC Generations』ではラリーイベントとラリーイベントの間にアクティビティを追加できるようになっている。
【トレーニング】ではマシンについて学べると同時にクルーをトレーニングして能力を高められる上に、他のイベントに参加して資金を獲得することもできる。カレンダーをチェックしてなるべくスケジュールに空きがないようにしよう。
07
Rally1の特徴とマップの選択
『WRC Generations』と現実世界のWRC 2022シーズンで最も重要なイノベーションは、言うまでもなくハイブリッドラリーマシンRally1だ。Rally1は通常の内燃エンジンと電動モーターを組み合わせて走行する。
ステージのスタート時やカーブ出口での加速時にこの電動モーターによるパワーが追加されるのだが、『WRC Generations』ではこれが自動で行われる。そして、この追加のパワーは明確に感じ取れるくらい大きいので、ペダルワークを丁寧に行う必要がある。TCS(トラクション・コントロール)をオフにしているときは特に注意したい。
しかし、ペダルワークだけではなくマップの設定も重要だ。マップは3種類用意されており、走るステージに合わせて以下から選択する必要がある:
- マップ1:加速に優れている反面、ゲージのパワー消費が早くなる。
- マップ2:パワーと加速を両立させた理想的なバランス。
- マップ3:中程度の加速だが、パワーの持続時間が長くなる。
つまり、コーナーが多いショートステージかシェイクダウンに挑むときはマップ1が理想的な選択肢になる。逆にストレートが多いロングステージでは、マップ2かマップ3がベストだ。
重要なアドバイス:電動モーターのバッテリーが切れてもイベント中に充電できる。バッテリーはブレーキングのエネルギーを使用して回復することができるのだ。しかし、ブレーキペダルしか充電の対象にはならない。ヘアピンなどで多用するハンドブレーキではバッテリーを充電できないので注意が必要だ。
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