遠征してでも参加したい世界のマラソン大会 10選
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ランニング

【2023年・2024年】海外の有名マラソン大会 おすすめ9選

世界にはユニークな特徴や環境のマラソン大会がいくつも存在する。その中からいつの日か参加したい有名大会を選んでみた。
Written by Heather Irvine
読み終わるまで:8分Published on
「旅先の見知らぬ場所を知るには自分の足で歩き回るのが最善だ」とよく言われる。それならば旅先でマラソン大会に参加するのはどうだろうか?
「旅先でわざわざ走るなんて!」と思うかもしれないが、それぞれの土地をより理解してもらうために企画されている観光客誘致イベントとしてのマラソン大会は少なくない。また、このような大会に参加すれば、歩くだけでは見えない風景が見えてくる可能性もある。
そこで今回は、高い飛行機代金を支払ってでも参加する価値のある世界的に有名なマラソン大会を選んでみた。
01

エンパイア・ステート・ビルディング・ランアップ

86階・地上381mという高さでそびえ立つエンパイア・ステート・ビルディングは、 "ビッグアップル" を360°で見渡せるニューヨーク屈指の観光名所だ。
普段ここを訪れる観光客は超高速エレベーターを利用して1分弱で最上階まで昇ることができるが、実は毎年この摩天楼の内部にある全1,576段の階段を駆け上がるというユニークなマラソン大会が毎年開催されている。
最上階にたどり着くためには、メンタルとフィジカル両面での並外れた強さが求められるのは言うまでもない。
02

コーンメイラソン

  • 開催地:コーンメイラ/ゴールウェイ州 アイルランド
  • 開催時期:毎年4月(次回:2024年4月21日)
ハーフ / フル / ウルトラの3カテゴリーが設定されているコーンメイラソンは、アイルランドで最も人気の高いマラソン大会のひとつとして知られている。
毎年世界30カ国から3,000人以上が参加するこの大会は、参加受付枠があっという間に埋まってしまうほどの人気だ。参加者たちはコーンメイラ山地のドラマチックな風景をバックに、など様々な場所を走り抜けるが、最大の難所はトゥエルブ・ピンと呼ばれる山地だ。
コーンメイラソンは美しい景色だけではなく、最高のクラック(craic:「楽しい時間」を意味するアイルランド方言)を参加者に提供してくれる。
03

トゥー・オーシャンズ・マラソン

トゥー・オーシャンズ・マラソンは "世界で最も美しいマラソン大会" と謳っている。
それゆえに最初は「誇張し過ぎなのでは?」と疑ってしまうう人もいるだろう。しかし、この全長56kmのウルトラマラソンを完走したあとでこの謳い文句に異議を唱える人はいないはずだ。
ケープタウンの市街地をスタートし、ケープ半島西部にあるチャップマンズ・ピーク山でアップダウンを繰り返しながら大西洋側からインド洋側まで駆け抜けるランナーたちの眼前に広がる景色はまさに息を吞む美しさだ。
尚、ウルトラマラソンは無理という人のためにハーフマラソンファンランも設定されている。
04

万里の長城マラソン

万里の長城マラソンには世界中からランナーが集まる

万里の長城マラソンには世界中からランナーが集まる

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1999年に初開催された万里の長城マラソン(正式名称:The Great Wall Marathon)は、いまや世界で最もチャレンジングなマラソン大会としてその名を知られている。それもそのはず、この大会のフルマラソンに挑戦するランナーたちは合計5,164段の階段に挑まなければならないのだ!
それはさすがに無理なランナーたちのために、ハーフマラソン8.5kmのミニマラソンも設定されている。これらのカテゴリーも人気でそれぞれ毎回2,500名以上の参加者を集めている。
05

白夜マラソン

北極圏の夏のピーク頃にノルウェー・トロムソで開催されるこの大会(正式名称:Midnight Sun Marathon)は世界最北端のマラソン大会として知られている。
参加者は現地時間の深夜にスタートするが、白夜のためその時間でも昼と変わらぬ明るさで、太陽は沈むことなく彼らに寄り添い続ける。この大会にはフルマラソン / ハーフマラソン / 10km / 5km / キッズ(500m)のカテゴリーが設定されている。
06

ビッグ・ファイブ・マラソン

  • 開催地:リンポポ州(南アフリカ)
  • 開催時期:毎年6月(次回:2024年6月15日)
アフリカの野生動物たちに囲まれて走る夢を抱いたことはあるだろうか? このマラソンでは、その夢が実現してしまう。世の中には賢い人がいるもので、なんとサファリの大草原を走るマラソン大会を用意してしまったのだ。
このイベントのコースは、南アフリカで最も人気の高いゲームドライブ(編注:四輪駆動車などで草原を走り、野生動物の観察を行うこと)として知られるエンタベニの野生動物禁猟区を利用しているため、野生のゾウサイ水牛ライオンなどを見ながら走ることができる。運が良ければヒョウも見られるらしい!
07

テネリフェ・ブルー・トレイル

大西洋に浮かぶテネリフェ島で行われるテネリフェ・ブルー・トレイルは、そのロケーションの素晴らしさはもちろん、あらゆるレベルのトレイルランナーたちに門戸が開かれている点が最大の魅力だ。
全長97kmに合計12,819mの山岳セクションを含む超上級者向けルートと同時により気軽にトレイルランを楽しめる全長8kmの初心者用ルートも設定しているこのイベントはランナーをトレイルランを惹き付ける様々な工夫を懲らしている。
海岸線からスタートして火山の頂上を目指すこのイベントでは、97km66kmUTMB(編注:ウルトラ・トレイル・デュ・モンブラン:フレンチアルプスの最高峰モンブラン周辺を走るエリートイベント)の参加資格ポイントの対象となっているため人気が高いが、カジュアルランナーのために43km / 20km / 8kmも用意されている。
08

メドック・マラソン

水よりもワインが好きな酔客ランナーには、こちらのイベントがうってつけだ。
ワイン大国フランスならではの発想とも言えるこのメドック・マラソン(ル・マラソン・ドゥ・メドック)は、ボルドーのワイン畑を駆け抜けながら給水地点で名産ワインを試飲できる実にユニークなマラソン大会だ。
千鳥足になりながら酔いつぶれずにゴールテープを切るのは至難の業だろう。また、主催者は仮装を推奨しているので、枢機卿から廷臣までの様々なランナーが見られること請け合いだ。
09

グレート・エチオピアン・ラン

  • 開催地:アディスアベバ(エチオピア)
  • 開催時期:毎年11月(次回:2023年11月19日)
  • 公式サイト:https://ethiopianrun.org/
ランナーにとっての「聖地巡礼」に近いイベントと言えるかもしれない。毎年11月になると数々の名マラソンランナーを輩出してきたエチオピアの首都に世界各地から約30,000人以上のランナーたちが集まり、10kmレースのスタート地点につく。
レース距離は短いが、沿道から暖かい声援が送られる中、ランナーたちは延々と続く丘を巡る高地レースを戦わねばならない。
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