世界トップクラスのドライバー2人をサーキットから海へと連れ出し、普段とは完全に異なる環境でそれぞれのスキルをテストしたら一体どうなるのだろう?
F1 2023シーズン第5戦マイアミGPを前に、マイアミのマリーナはそれを確認するパーフェクトな場所になった。
マリーナがレーストラックに姿を変え、角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)とダニエル・リカルド(オラクル・レッドブル・レーシング)がミニジェットボートで対決するという誰も予想しなかった光景を生み出したのだ。この対決は、スクーデリア・アルファタウリ&オラクル・レッドブル・レーシングによる【(Un)Serious Race Series】の第1ラウンドとして行われた。 対決前に笑顔を見せる角田裕毅とダニエル・リカルド© Garth Milan/Red Bull Content Pool
わずか6フィート(2.08m)ほどの全長に28馬力を備え、最高時速が30マイル(48km/h)に達するこのミニジェットボートは、Torch Craft MarineとJetstream Adventure Boatsのコラボレーションによって製作された。
2ストロークエンジンを搭載したこの小柄なボートには海を切り裂くパワーが詰まっており、楽しさが追求されている。そして角田とリカルドが操縦すれば、その楽しさがさらに引き出されることになる。
マイアミでのレースウィークエンドに相応しい演出を施すために、この2艇のミニジェットボートにはオラクル・レッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリ仕様の鮮烈なリバリーがMetrowrapzによって用意された。ASMR風に仕上げられたラッピング作業の舞台裏を下の動画でチェックして、このカスタムラッピングに込められた職人技と芸術性を知ってもらいたい。 ボートを見事に乗りこなしながら僅差で敗れたリカルドは、このボートのスペックは角田に有利だったと打ち明ける。
「最初にこのミニジェットボートを見たとき、“今回に限っては最後に笑うのは裕毅かもな” と思った。彼は体格が有利なことをいつもいじられているんだ。実際、裕毅はこのボートにぴったり収まっていたし、僕は身体がはみ出していた。このボートは裕毅向けに作られていた。それだけの話だよ(笑)」とリカルドは語った。
一方の角田は「レースの中盤で抜かれてしまいましたが、終盤で抜き返しました。マイアミでの2勝目は良い気分ですね(笑)」と表情を輝かせた。
(編注:角田は2022シーズンのマイアミGP前に行われたスワンプバギー対決でマックス・フェルスタッペンに勝利している)
「マシンのせいだよ。操縦している人間ではなく、マシンのせいでいつも負けるんだ」とリカルドは冗談めかして付け加える。
「今日の勝負に敗者はいない。僕は教訓を得たからね。勝利、試練、喜びはこれからだ。そういうことにしておくよ(笑)」
マイアミ・ビスケーン湾でミニジェットボートを操る角田とリカルド© Garth Milan/Red Bull Content Pool
オラクル・レッドブル・レーシング仕様のラッピングを施されたミニジェットボート© Garth Milan/Red Bull Content Pool
角田を道連れにマイアミの海へダイブするリカルド© Garth Milan/Red Bull Content Pool
ビスケーン湾でミニジェットボートを操る角田とリカルド© Garth Milan/Red Bull Content Pool
得意気にトロフィーを掲げる角田と悔しそうなリカルド© Garth Milan / Red Bull Content Pool
リカルドとのマッチレースを制して意気を高めた角田は、さらなるモチベーションと共にマイアミGPのレースウィークエンドへ臨み、予選での後退にもかかわらず決勝では力強いレースを展開。ポイントまであと一歩に迫る11位でフィニッシュした。
【The (Un)Serious Race Series】は今後も2023シーズンの一部のグランプリに先駆けて行われる予定だ。スクーデリア・アルファタウリが先手を取ったため、オラクル・レッドブル・レーシングには意外なロケーションで開催される次の “(不)真面目なレース" で勝利を収めなければならないプレッシャーがかかっている。
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