eスポーツ

『LoL』：キャスターが総括する2019 Mid-Season Invitational

『League of Legends』のトップキャスター2人がMSIで目立ったミスや自分たちが学んだことについて語った。

Written by Yinsu Collins

読み終わるまで：4分Published on 2019年5月29日 · 4時18分(UTC)

2019 Mid-Season Invitationalは『League of Legends』の歴史の中で最も印象に残ったトーナメントのひとつだった。

19日間に渡って開催されたこのトーナメントで、我々は史上初の欧米2チームのグランドファイナルと、Team Liquidを「Best of 5（3先）」フォーマットのインターナショナルトーナメント最速記録で下して優勝したG2 Esportsの勇姿を確認した。

今回は、キャスターのIssac “Azael” Cummings-BentleyとBarento “Raz” Mohammedをキャッチして、彼らがこのアップダウンの激しかったトーナメントで気付いたことや、プレイヤーとチームが犯していたミスなどについて話してもらった。

気付いたこと

実力差が詰まってきている
Raz

僕は数年前から『League of Legends』シーンの各チームとプレイヤーの実力差が詰まっているって言っていたんだけど、当時は誰も信じてくれなかった。

でも、トップ4の3チームが欧米チームだったWorlds 2018と今年のMSIを見れば、欧米チームが力を付けているのは明らかだと思うし、今後は彼らをリスペクトする必要があるよね。これが今回学んだことだ。

今年は韓国チームがどうも少し雲行きが怪しいというのもあって、差はさらに詰まっていると思う。

ファンは特定のチームを過小評価する
Azael

グループステージのパフォーマンスがノックアウトステージに反映されるわけではないというのが『League of Legends』シーンの面白いところだよね。

でも、グループステージのパフォーマンスが良かったチームを過大評価してしまい、そうではなかったチームを過小評価してしまうファンは少なくない。

Team Liquidはファンやシーンからかなり批判されていたし、最弱だと言っている人たちもいたから、彼らがこのトーナメントで活躍することを予想していた人はいなかった。でも、彼らはセミファイナルでIG相手に3-1で勝利した。

今回のTeam Liquidのようにポテンシャルが見過ごされていて、過小評価されてしまうチームがあるんだ。

リードしているのにペースダウンしないチームが多かった
Raz

IGの話をさせてもらうよ。自分たちのスタイルが世界最強と言われていても、ゲームを落ち着いてキャリーできていても、常に自分たちを冷静に捉える必要がある。

最強と言われているチームでもミスを犯す時があるというのが、今回のトーナメントで明らかになったよね。IGはリードを奪っていたのにペースダウンしなかった。

今回のトーナメントは、ビッグリードを得ているのにリードを得る前と同じリスキーなプレイに終始していたチームが余りにも多すぎたと思う。多くのチームがこの点について振り返って、後悔することになるはずさ。

ベトナムと台湾のアリーナに集まった大観衆の歓声や熱気にプレイが影響されてしまうのは分かる。でも、一度落ち着くことができていれば、もっと良いプレイができていたはずだ。

自分たちのスタイルを貫けないチームがいた
Azael

僕が気付いたミスは、他の多くのトーナメントでも確認できることだ。他人のスタイルを真似しようとするのは大きなミスだよ。IGやG2のようなプレイをしようとして、結局彼らの二番煎じに終わってしまったチームを僕は何回も繰り返し見てきた。

自分たちのスタイルに拘り、自分たちのストロングポイントにフォーカスすることが必要だ。他のチームのスタイルを無視している方が良い結果を生み出せるんだ。

Twitterアカウント@RedBullGamingJPとFacebookページをフォローして、ビデオゲームやesportsの最新情報をゲットしよう！