今回のサイファーを振り返ってみていかがでしたか?
あんまり会う機会がないひとたちといっしょにできて刺激的だったし、単純に楽しかったですね。全員ほぼ初対面って感じだったんで。自分としては盛り上げられたし、ひとつの曲のなかでいろんなタイプのスタイルを試せたのでだいぶ満足してますね。
ラップをはじめたきっかけを教えてください。
もともとは自分が尊敬する地元の先輩にノリでやらされたのが最初ですね。で、その直後に第一回目の『高校生ラップ選手権』に出たんです。だから本番はほぼなにも経験ない状態で出て、T-Pablow(当時はK-九名義)くんにめちゃくちゃコテンパンに負けるっていう。
なにしろ、そのオーディションではじめてちゃんとラップしたくらいの感じだったんで。自分もZEEBRAさんとかと会えるのかなくらいの軽い感じだったのに、人数少なかったせいで受かっちゃった。それがきっかけですね。
これまで発表した楽曲で、自身の代表曲を挙げるなら?
再生回数はあんまり回ってないけど、いまの名義にしてはじめて出した曲で“Bangarang”って曲ですね。これは自分としても衝撃を与えられた曲だと思ってます。この曲をアップして、いろんな人から連絡来るようになったし。これはハードでだいぶシャウトしてる曲っすね。
で、いまのところ自分の曲でいちばん聴かれてるって感じがある曲は“Top freestyle”なんだけど、こっちは逆にサイレントな雰囲気の曲なんですよ。これはいまの自分のモードっていうよりも、あえて“Bangarang”みたいなタイプの曲を封印して、助走をつけようとして作った曲で。
自分は2020年までは売れないと思ってるから、それまではしっかり助走をつけて、来年はあえて出してこなかったハードな方向性の楽曲をガンガンやってこうかなってプランでいます。
自身のラップスタイルの特徴はどんなところですか?
ちゃんと技術的にカマすっていうのは前提なんだけど、ひとつのスタイルで見られたくないっていうのはありますね。自分としての最終的な目標はポップスを狙ってるんで。トラップとかアングラとか関係なくって、もう全員聴けっていうか。だから全員聴かすために全部やんなきゃいけない。
外から見られてるイメージとしてよく言われるのは『AKIRA』に出てくる金田なんですけど、自分としては完全にアキラのほうっすね。アキラってパワーそのものじゃないですか。だから自分としても個人として見られるっていうより、自分という時代として見られたいんです。
影響を受けた人物は?
売れてるひと全員に影響受けてるんですよね。で、影響を体に取り入れてみて、これはいいとかこれは違うとか判断してる感じ。だから、それでいったら成功してるひと全員に影響受けてますよ。そうじゃないと自分も成功しない。というか成功してるひとと自分との共通点を探してるって感じですかね。
今後の予定と、将来の展望について教えてください。
今年は自分たちのクルーのBRIZAの作品を2枚出したんですけど、さっき言ったみたいに2019年までは助走だったんで、2020年は仲間との活動含めいろいろやれればと思ってます。
とにかく音楽でいちばんになりたいんで。それを大きくすることでビジネスになると思うし、同時にアートでもあるんじゃないかって思うんですよね。だから結局のところ、ビジネス&アート。
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