ダンス
【Red Bull BC One World Final 2024】：結果＆ハイライト
ブラジル・リオデジャネイロで開催されたブレイキン世界一決定戦はオランダ人ブレイカーのMennoとIndiaが優勝した。歴史に残る夜を振り返る！
2024年12月7日、ワールドクラスのブレイカーたちが【Red Bull BC One World Final 2024】のステージに上がると、リオデジャネイロのファルマージ・アリーナは強烈なエナジーに満たされた。そして、ブラジル特有のパワフルなリズムと魅力的なムードに支えられながら歴史に残るバトルが次々と記録されると、最後には新チャンピオン2名が誕生した。
リオデジャネイロの観客が大歓声を送る中、B-Boy16名・B-Girl16名がそれぞれの情熱、クリエイティビティ、スキルを披露しながら、ブレイキンシーン最高のタイトルを目指して強烈なバトルを繰り広げたあと、頂点に立ったのはMennoとIndiaだった。
リオデジャネイロで開催された【Red Bull BC One World Final 2024】
© Fabio Piva/Red Bull Content Pool
ブレイキンの基礎と魅力を学ぶ
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リオデジャネイロの興奮
客電が落ちた瞬間から、【Red Bull BC One World Final 2024】は最高潮の盛り上がりが続いた。ホストを担ったAmjadとMagá Mouraがユーモアとエナジー、ヒップホップへの愛で観客を盛り上げると、DJブースではDJ Nobunagaが素晴らしい選曲でブレイカーたちのダイナミックなパフォーマンスと観客のムードを最後までキープした。
「世界の頂点に立つブレイカーを決める」というこのイベントで最も難しい役割を担っていたJeromeskee、Narumi、Amir、Roxy、Lil Gで構成されたジャッジパネルは、すべてのムーブ、フロウ、フリーズを丁寧に審査した。
ジャッジパネルのAmir、Narumi、Jaremeskee、Roxy、Lil G
© Fabio Piva/Red Bull Content Pool
また、【Red Bull BC One World Final 2024】の前に複数日開催された【Red Bull BC One Camp Rio】が会場の熱気をさらに高めることに貢献した。
3日間に渡って開催されたこのダンスカルチャーの祝祭は、素晴らしいバトルや分かりやすいワークショップ、活発な意見交換の場などが用意されており、ブレイキンのグローバルコミュニティのハブとして機能した。そのため、【Red Bull BC One World Final 2024】当日の観客はワールドクラスのブレイカーとバトルを楽しむ準備が整っていた。
ブレイキンバトルの奥深さを学ぶ
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バトルハイライト
【Red Bull BC One World Final 2024】のバトルでは、最高レベルのスタイル、クリエイティビティ、観客のエナジーが確認できた。すべてのブレイカーがそれぞれの持ち味を発揮したため、最初のラウンドから観客は大いに盛り上がった。B-Boy部門の初戦となったHiro10とSamukaのカードから激しいバトルとなり、これがこの夜の方向性を決めることになった。
観客はローカルブレイカーのToquinha、Mini Japa、Leony、Samukaの名前を積極的にコールしていたが、他の国から参加していたブレイカーたちの応援も忘れなかった。たとえば、強烈なムーブで観客を魅了したAlvinとのバトルに敗れたあと、観客に丁寧に挨拶をした日本のYasminにも彼らは大きな声援を送って健闘を称えた。
ローカルブレイカーSamukaのバトルでは大歓声が鳴り響いた
© Marcelo Maragni/Red Bull Content Pool
ブラジル人B-Girl初のセミファイナル進出を決め、ブラジルのブレイキンシーンに新たな歴史をもたらしたToquinhaは、ラウンドごとに大声援を受けていた。ラウンド間でも会場のエナジーレベルは落ちることがなく、子ども連れの母親たちが客席で楽しそうに踊る姿は、このイベントが備えている祝祭の側面を体現していた。
ブラジル人ブレイカー初の【Red Bull BC One World Final】セミファイナル進出を記録したToquinha
© Marcelo Maragni/Red Bull Content Pool
03
史上初の同国・同クルー男女チャンピオン！
【Red Bull BC One World Final 2024】では2名のワールドチャンピオンが決定し、それぞれがブレイキンの歴史に新たな1ページを刻んだ。共にオランダ出身のB-Boy MennoとB-Girl Indiaは、Hustle Kidzのクルーメイト同士でもある。同国出身・同クルー出身のチャンピオン2名が誕生したのは、【Red Bull BC One】史上初だった。
【Red Bull BC One World Final 2024】の頂点に輝いたIndia
© Little Shao/Red Bull Content Pool
B-Girl Indiaはこれで2回目のタイトル獲得となった。2021年のファイナルの再現となったLogistxとのセミファイナルを制したIndiaは、Nickaとのファイナルではパワー、精度、クリエイティビティを見事にブレンドして勝利を手にした。
優勝後、Indiaは「2回目の【Red Bull BC One】タイトルをリオデジャネイロで手にできて本当に嬉しいです。クルーメイトでありメンターでもあるMennoと一緒に優勝できたこともあり、今回の優勝は特に大きな意味を持っています」とコメントを発表した。
一方、B-Boy Mennoは4回目のタイトルを手にし、【Red Bull BC One】の歴史に自分の名前をさらに強く刻みつけることに成功した。優勝4回はどのブレイカーも成し遂げたことがない偉業だ。
本人は「最高の気分ですね。最高にハッピーですが、最高に驚いてもいますね。このタイトルは自分にとって大きな意味を持っています。優勝4回は前人未踏の記録だからです。この偉業を最初に成し遂げることができて本当に嬉しいです」とコメントした。
両チャンピオンはクルーと国の誇りとなったが、同時にブレイキンの世界規模での進化をあらためて示した。彼らの勝利は、長年に渡るブレイキンへの専心誠意、そしてそれぞれの高みを目指し続ける姿勢の結果だ。
【Red Bull BC One World Final 2024】の頂点に輝いたMenno
© Little Shao/Red Bull Content Pool
進化を続けるブレイキンの世界
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ブレイキンの未来を示し続けるイベント
【Red Bull BC One World Final 2024】は、拡大を続けるブレイキンのレガシーとその明るい未来の祝祭だった。強烈なバトルから新チャンピオンの誕生まで、このイベントは近年のトップブレイカーたちの才能とヒップホップカルチャーが不滅であることを示した。
ブレイキンが世界的な注目を集めたこともあり、今年のイベントはこれまで以上に重要だった。リオデジャネイロに集まったブレイカーたちは、ブレイキンがスポーツを超えた存在、つまり、ライフスタイルであり、ムーブメントであり、世界共通言語であることを証明した。
世の中には第1章で終わってしまう小説もあるが、【Red Bull BC One】はブレイキンシーンの育成と発展を目指しながら、この先もずっと続いていく。今年のチャンピオン2名はいずれ現役を引退するかもしれないが、2人のインパクトとブレイキンカルチャーは大きさを増しながら未来へ続いていくはずだ。
【Red Bull BC One World Final 2024】のリプレイをチェック！
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【Red Bull BC One World Final 2025】は日本開催！
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