Jaime Mateu at Red Bull Bowl Rippers in Marseille, France
© Nicolas Jacquemin
スケートボード

スケートボード用ストレングストレーニング おすすめ4選

トップレベルのスケーターを目指しているなら筋肉を鍛える必要がある。ルーティンに簡単に組み込める筋力トレーニングをピックアップ!
Written by Riley Hunter
読み終わるまで:6分Published on
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ストレングストレーニングの目的

ストレングストレーニング(いわゆる筋トレ)とスケートボードは頻繁に組み合わされない。しかし、組み合わせればかなり素晴らしい効果が得られる。
ストレングストレーニングはスケートボードの上達に不可欠なものではないが、ライディングしているだけでは得られないスキルと持久力の獲得に役立つ。
ザイオン・ライト

ザイオン・ライト

© Kenji Haruta / Red Bull Content Pool

すべてのスケーターがエアをメイクするためにはそれなりの筋力エナジーが必要になることを知っている。つまり、筋力が高ければ高いほど、エアも高くなる
また、ストレングストレーニングは持久力の向上にも役立つので、より長い時間ライディングできるようになり、さらには筋肉疲労による怪我の確率も下げることができる。
もちろん、スケートボードのスキルを高める最高の方法はスケートボードを使用してライディングとトリックを練習することだ。しかし、レッドブル・アスリートたちのように強烈なエアをメイクしたいなら、ストレングストレーニングに取り組むことを考えても良いだろう。
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スケートボード用ストレングストレーニング 4選

スケートボードに効果的なストレンスグトレーニングは持久力を高め、バランスコントロールも鍛えてくれる。以下のストレングストレーニングは、ライディング中に使用される重要な筋肉に働きかけるので、パフォーマンス全体を伸ばせるようになるだろう。

ラテラル レッグレイズ

ラテラル レッグレイズは色々なやり方があるが、まずはつま先立ちをして、膝を軽く曲げ、徐々に右脚へ重心を移動させる。次に息をゆっくりと吐きながら左脚を右脚と並行に限界まで左へ開いていくが、このときに骨盤が動かないように注意しよう。
限界まで開いたら息を吸いながら左脚を元の位置へ戻し、1往復したら脚を入れ替えて同じように往復する。
この動作中にバランスを取るのに苦労するようなら、椅子の背などを掴んで行ってみよう。筋肉がついてくればバランスを上手く取れるようになる。

ボックスジャンプ

このワークアウトではしっかりとしたボックス(箱)が必要だ。ボックスがない場合は公園のベンチなどでも問題ない。まず、正しい姿勢でスクワットを行い、しゃがみ込んだら、息を吐きながらジャンプしてボックスかベンチの上に乗る。
そして背中側にまたジャンプして最初のスクワットのポジションへ戻る。この一連の動作をスムーズに行うことと静かに着地することを意識しよう。
ボックスジャンプ

ボックスジャンプ

© Red Bull

シングルレッグ スクワット

初心者は椅子かソファを用意する。背中側に椅子かソファが来るようにして、椅子かソファから5センチほど前に立つ。両足は腰幅くらいに広げよう。まず右脚に重心を移動させ、息を吸いながら左脚を前に伸ばしつつ、右脚でゆっくりと尻が椅子かソファにつくまでしゃがみ込んでいく。
そして息を吐きながらゆっくりと最初の位置へ戻り、戻ったら脚を入れ替える。これが簡単すぎるようなら、椅子やソファを外してもっと深く沈み込んでいこう。
シングルレッグスクワット

シングルレッグスクワット

© Frode Sandbech

サイドプランク

サイドプランクはスケートボードで最も良く使用する筋肉群 “体幹” に非常に効果的なワークアウトだ。まず左側面を下にして横に寝る。このとき右足は左足の上か左足の前の床に置くようにする。
息を吐きながら体幹を意識して、左肘または左手(快適に感じられる方を選択する)で身体を支えながら尻を床から浮かせ、頭からかかとまで直線になるようにする。左肘も左手も肩の真下に来るようにしよう。30秒以上この姿勢をキープしたらサイドを入れ替える。
サイドプランク

サイドプランク

© Alan Milway

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スケートボードで使用する筋肉群

スケートボードはそこまで筋力を必要とするスポーツではないと思うかもしれないが、詳しく見ていくとこのスポーツには複数の筋肉群を使用する複雑な動きが含まれていることが理解できる。

体幹

体幹はライディング中の身体を安定させ、バランスを保つのに非常に重要な役割を担っている。体幹を構成している筋肉には腹筋臀筋背筋が含まれる。強靭な体幹を手に入れたいなら、こちらの記事も参照しよう。

大腿四頭筋&ハムストリング

大腿四頭筋とハムストリングはライディング中にかなり使用する筋肉だ。大腿四頭筋は4つの異なる筋肉で構成されており、ジャンプで必要になる膝の伸張と股関節の収縮を担う。
ライアン・シェクラー

ライアン・シェクラー

© Seu Trinh

ハムストリングも4つの異なる筋肉で構成されており、膝を深く沈み込ませるときにはこの筋肉が作用する。ライディング中に膝を曲げてしゃがみこむときは常にハムストリングを使っているのだ。

大臀筋

大臀筋は尻とハムストリングを繋いでいる筋肉で、人体最大級の筋肉だ。この筋肉はしゃがみ込んだ姿勢から立つ姿勢に切り替えたときのバランスキープに役立ってくれる。

下腿筋群

下腿筋群にはふくらはぎとすね周辺の筋肉を意味する。ふくらはぎの筋肉群はつま先を下に向けるときに使用する。一方、前頸骨筋を含むすねの筋肉群はかかとを下に向けるときに使用する。どちらの動きもボードコントロールには不可欠だ。
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トリックメイク向上に役立つワークアウト

スイッチとフリックに役立つワークアウトを以下に紹介する。
キックフリップをメイクするデビン・フリン

キックフリップをメイクするデビン・フリン

© Jonathan Mehring

スイッチポップ

スイッチをネクストレベルに高めたいなら、スイッチポップを試してみよう。このエクササイズにはレジスタンスバンド飛び乗れる場所が必要だ。レジスタンスバンドを膝のすぐ上に装着しよう。バンド装着中は膝同士がぶつからないないように開いておく。
ボックスか飛び乗れる場所の真横に立ち、横飛びで飛び乗れる位置につこう。次に重心をボックス側から遠い方の脚にかけていく。たとえば、自分の右側にボックスを置いているなら、左脚に重心を移動させる。
そしてスクワットの姿勢で沈み込み、横飛びでボックスか飛び乗れる場所に丁寧に飛び乗る。そのまま降りて繰り返すが、今度はジャンプ中に身体を180度回転させて着地するようにする。各脚10回ずつを2〜3セット繰り返す。

キックフリップ

足首を強化することでフリックを向上させることができる。椅子レジスタンスバンド2本を用意しよう。まずレジスタンスバンド1本を膝上に装着して、もう1本を足の甲に装着する。
椅子に座った状態で両足と両膝を肩幅に広げて、膝上にある程度負荷がかけるようにする。そして左足を地面につけたまま、右足を外側へひねる。20回または筋肉が疲れるまで続けてひねる足を入れ替える。両足で1セット、2セット繰り返す
自分のライディングを向上させて友人や周囲を驚かせたいなら、毎週のスケジュールにストレングストレーニングを2〜3回組み込むようにしよう。
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